BPOとは？依頼できる業務18種一覧。各サービス内容を簡単に解説

近年注目されるBPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）ですが「なんとなく聞いたことがあるけど、結局どんな業務が依頼できるのかわからない」という人は多いのではないでしょうか。

企業の業務効率化や売上創出に寄与するBPOですが、具体的なイメージが湧かず活用できていないという方をよく見ます。

そこでこの記事では、BPOサービス比較サイトを運営する弊社が、BPOサービスに依頼できる業務一覧とそのサービス内容を解説します。

それぞれの解説部分から、具体的にどんなサービスがあるのかを見てみることができるようにしていますので、興味があれば詳細ページでご覧ください。

BPOとは？

BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）とは、企業の業務プロセスの一部もしくは全部を外部に委託するサービスのことです。採用するよりも「部署の仕事をまるっと依頼してしまう」というイメージがわかりやすいと思います。

例えば、営業成果を上げたい際に、営業メンバーを採用するのではなく「営業組織に営業活動をまるまる依頼する」のがBPOにあたります。

採用・教育コストをかけることなく、優秀な人材と専門家のノウハウを活用することができるため、売上創出や社員のコア業務への集中を実現できるのです。

BPOとアウトソーシングの違い

そのBPOとよく耳にする「アウトソーシング」の違いは、なにをアウトソーシングするか、です。

BPO	「プロセス」をアウトソーシングする	ノウハウとリソースを借りる
アウトソーシング	「タスク」をアウトソーシングする	リソースを借りる

実際、明確な区分はありませんが、感覚的な理解としてはアウトソーシングは「ノウハウ」を必要としないタスクを代わりにやってもらう外注形式です。クラウドソーシングなどで発注されるようなタスクがアウトソーシングに該当します。

例えば、先程の営業活動の委託だと以下のようなイメージです。

BPO	テレアポからアポイント獲得までの業務プロセスを依頼
アウトソーシング	テレアポするための企業リスト作成業務（タスク）を依頼

とはいえ、BPOがアウトソーシングを含め全体的に業務の外注を指すことが多いので、BPOとアウトソーシングの言葉の違いはそこまで気にする必要はありません。

BPOが注目されている背景

BPOが注目されている背景は、人材不足です。内閣府による以下のデータを見ても、今後ますます労働人口が減少していくことがわかります。

労働人口が減少すればするほど、人材不足は加速し、リソース不足で経営難に陥るケースも多くなっていきます。

そのため「採用・教育コストなくして優秀な人材とノウハウを活用できる」BPOの活用が注目されているわけです。BPOを上手に活用することができれば、自社メンバーをコア業務にあてながら、売上創出することができ、生産性向上・業務効率化が期待できます。

株式会社矢野経済研究所が発表した「BPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）市場に関する調査を実施（2022年）」によると、2021年度のBPOサービス全体の市場規模は約4.6兆円と右肩上がりで成長しています。

また、今後の予測を見ても、徐々に市場規模が拡大していることからもBPOの注目度がわかります。

BPOサービスの提供業務一覧

BPOサービスは数が多く、しかも複数の業務を横断して提供していたりするため、活用する側からするとなかなかわかりづらくなっています。

そのため今回はそれを「営業」「マーケティング」などのパートに分けて解説していきますので、自分の状況に照らしながら見てみてください。

BPOサービスの提供業務を18種類紹介しますが、それを大きく6つのパートにわけて解説していきます。

パート	詳細
営業	・営業代行 ・テレアポ代行 ・インサイドセールス代行 ・フォーム営業代行
マーケティング	・広告運用代行 ・SNS運用代行 ・記事作成代行
人事・採用	・採用代行 ・給与計算代行
カスタマーサポート	・コールセンター代行 ・電話代行
経理・会計	・経理代行 ・決済代行 ・請求代行 ・ファクタリングサービス
業務全般	・事務代行 ・データ入力代行 ・資料作成代行

BPOサービスの提供業務【営業】

営業関連のBPOサービスの提供業務は、以下のように顧客へのアプローチ業務をアウトソーシングするものになります。

• 営業代行
• テレアポ代行
• インサイドセールス代行
• フォーム営業代行

それぞれの提供業務の詳細を解説します。

営業代行

営業代行とは、自社の営業活動を外部に委託するサービスです。

次に紹介するインサイドセールス代行やテレアポ代行と違い、アポイント獲得だけではなく商談の代行であったり、戦略の立案まで営業活動のプロセス全体をアウトソーシングできるサービスのことを指すことが多いです。

以下は、営業代行を提供する企業の一部です。

ここから、営業代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で営業代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：【2023】おすすめの営業代行会社11社を特徴別に比較！料金相場から選び方まで

テレアポ代行

テレアポ代行とは、商談（アポイント）獲得を代行してくれるサービスです。営業リストに架電することでアポイントを取得します。

その営業リスト自体を1から作成してくれるサービスもあり、「コール業務」のノンコア業務まで切り出すことができるため、アポイント数をより多く獲得していきたいときに活用するサービスとなっています。

以下は、テレアポ代行を提供する企業の一部です。

ここからテレアポ代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でテレアポ代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：テレアポ代行会社13選！料金・得意分野別に徹底比較【選び方解説付】

インサイドセールス代行

インサイドセールス代行とは、テレアポ代行と同じく、商談（アポイント）獲得を代行してくれるサービスです。

異なる点としては、新規のアプローチだけではなく、既存のリード（個人情報獲得済みの見込み顧客）に対してもアプローチを実施し、再度商談に引き上げる業務まで代行してくれます。SaaS提供企業がよく活用するサービスとなっています。

以下は、インサイドセールス代行を提供する企業の一部です。

ここからインサイドセールス代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でインサイドセールス代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：インサイドセールス代行会社おすすめ6社を比較！料金相場と選び方まで解説

フォーム営業代行

見込み客との接点を増やし、商談につなげていく一つの方法が、問い合わせフォーム営業です。

しかし、フォーム営業は、時間と手間を必要とするため、業務を代行してくれるフォーム営業代行サービスが存在します。新サービスの検証時や、すでにフォーム営業で結果が出ている場合などに有効なサービスです。

以下は、フォーム営業代行を提供する企業の一部です。

ここからフォーム営業代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でフォーム営業代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：【手動/自動】フォーム営業代行サービス4選！料金相場と選び方まで解説！

BPOサービスの提供業務【マーケティング】

マーケティング関連のBPOサービスの提供業務は、以下のようにWeb広告・コンテンツ作成業務をアウトソーシングするものになります。

• 広告運用代行
• SNS運用代行
• 記事作成代行

それぞれの提供業務の詳細を解説します。

広告運用代行

広告運用代行は、専門的な知識と経験を持つ代行業者が広告の設計、配信、最適化を行うサービスです。広告主の目的に合わせて戦略を立て、ターゲティングやクリエイティブの調整を行います。

リスティング広告やSNS広告などのWeb広告全般を広告出稿料金の20%程度で運用します。

以下は、広告運用代行を提供する企業の一部です。

ここから広告運用代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で広告運用代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：広告運用代行おすすめ10選を種類別に比較｜費用と代理店の選び方を解説

SNS運用代行

SNS運用代行サービスは、SNSアカウントを専門家が管理・運営するサービスです。投稿内容の企画・作成やアカウントの分析・戦略立案を行い、フォロワー数の増加やブランド認知度の向上を目指します。

広告運用代行業務はリソース補填的な側面が大きいですが、SNS運用は正解という正解がないため、ノウハウ・実績のある業者に依頼するのは効果的だと言えます。直接購買につながるBtoC向けの商材を扱う企業が依頼することが多いのも特徴です。

以下は、SNS運用代行を提供する企業の一部です。

ここからSNS運用代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でSNS運用代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：SNS運用代行会社おすすめ18選！サービスを3タイプ別に比較、相場・選び方も解説

記事作成代行

記事作成代行は、企業が自社の商品やサービスをPRするために必要な、ウェブサイトやブログ記事などのコンテンツを外部企業に委託するサービスです。専門的なライターが、SEO対策やマーケティング戦略に基づいて、企業のニーズに合わせた記事を制作します。

記事のテーマの提案や校正、更新作業などもサポートしており、企業は専門的な記事制作に必要な知識やスキルを持つライターの力を借りて、自社のブランド価値向上や集客促進につながるコンテンツを作成することができます。

以下は、記事作成代行を提供する企業の一部です。

ここから記事作成代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で記事作成代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：記事作成代行会社おすすめ10選を比較！格安で依頼できる外注方法も解説

BPOサービスの提供業務【人事・採用】

人事・採用関連のBPOサービスの提供業務は、以下のように採用業務や人事労務に関する業務をアウトソーシングするものになります。

• 採用代行
• 給与計算代行

それぞれの提供業務の詳細を解説します。

採用代行

採用代行（RPO）は、企業が採用業務を外部企業に委託するサービスです。求人広告やスカウトメールの作成、面接や内定後のフォローアップなど、採用に必要な業務を委託することができます。

RPOにより、採用担当者は業務負担を軽減することができ専門的な業務に集中できます。また、RPOを利用することで、効率的な採用プロセスの構築や採用費用の削減などのメリットも得られます。

以下は、採用代行を提供する企業の一部です。

ここから採用代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で採用代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：【2024】採用代行会社（RPO）15社徹底比較！費用相場・メリットを解説

給与計算代行

給与計算代行サービスは、企業が従業員の給与計算業務を外部の専門業者に委託するサービスです。給与明細の作成、社会保険や税金の計算、給与振り込み手続き、法令や税務の変更への対応などを代行会社が担当します。

企業は煩雑な給与計算業務から解放され、専門家の知識を利用して正確かつ適切な給与処理を確保することができます。大企業ほど労務手続きが多いため、軽減度合いが大きくなります。

以下は、給与計算代行を提供する企業の一部です。

ここから給与計算代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で給与計算代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：給与計算代行サービス12選種類別比較｜依頼できる業務と費用相場まで解説

BPOサービスの提供業務【カスタマーサポート】

カスタマーサポート関連のBPOサービスの提供業務は、以下のように顧客対応業務をアウトソーシングするものになります。

• コールセンター代行
• 電話代行

それぞれの提供業務の詳細を解説します。

コールセンター代行

コールセンター代行とは、企業の顧客対応業務を専門の業者に外部委託するサービスです。主に電話対応（アウトバウンド・インバウンド）を行い、顧客からの問い合わせやクレーム対応、営業活動などを担当します。

企業は顧客対応の効率化やコスト削減を実現できるサービスとなっています。サービスが大きくなってきてカスタマーサポート業務が増えてきて、自社でコールセンターを用意できない場合などに活用されることが多いです。

以下は、コールセンター代行を提供する企業の一部です。

ここからコールセンター代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でコールセンター代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：コールセンター代行会社10社を3項目で徹底比較！料金相場から選び方まで

電話代行

電話代行サービスは、企業が電話対応業務を外部の専門業者に委託するサービスです。専門の代行者が企業の名前で電話を受け、問い合わせ対応、予約管理、顧客対応などを行います。

コールセンター代行とは違い「アウトバウンド業務」な対応業務ではなく、受電での「顧客対応」を低コストで依頼できるのが特徴です。

以下は、電話代行を提供する企業の一部です。

ここから電話代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で電話代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：おすすめ電話代行サービス12社徹底比較！メリット・注意点・選び方まで解説

BPOサービスの提供業務【経理・会計】

経理・会計関連のBPOサービスの提供業務は、以下のように経理や会計などの経理部が実施する業務のほか、お金に関する複雑な業務をアウトソーシングするものになります。

• 経理代行
• 決済代行
• 請求代行
• ファクタリングサービス

それぞれの提供業務の詳細を解説します。

経理代行

経理代行サービスとは、経理関連の業務を代行してくれる外部業者サービスのことです。

経理代行サービスへ依頼できる主な業務は「日々の記帳代行」や「出納管理」「給与計算」「請求書の発行」「決算」などです。

以下は、経理代行を提供する企業の一部です。

ここから経理代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で経理代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：経理代行とは？おすすめサービス10選徹底比較｜依頼できる業務・外注先の選び方も解説

決済代行

決済代行とは、クレジットカードをはじめとした決済サービス提供会社と事業者を仲介し、事業者に対して決済システムを提供するサービスのことです。

顧客が求める決済手段に対応できず、売上を逃すという機会損失を防ぐことができます。代行業者が支払い処理、請求書の発行、取引記録の管理などを担当し、企業はリスクを最小限に抑えながらスムーズな決済プロセスを提供できます。

以下は、決済代行を提供する企業の一部です。

ここから決済代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で決済代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：決済代行とは？仕組みとメリット解説＆決済代行会社12社を徹底比較！

請求代行

請求代行は「取引先ごとの請求書の作成・発行・送付」を代行してくれるサービスを指します。またその後の「回収金の督促」や「入金確認」も任せられます。

BtoCがメインの決済代行の一方で、請求代行は主にBtoBのビジネスに取り組む企業向けのサービスとなります。請求代行を活用することにより、企業は効果的な収益サイクルを確立し、業務の運営を効率化することができます。

以下は、請求代行を提供する企業の一部です。

ここから請求代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で請求代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：請求代行サービス10選徹底比較！メリットや5つの比較ポイントを解説

ファクタリングサービス

ファクタリングサービスは、企業が未払いの売掛金を現金化する手段です。専門の会社（ファクタリング会社）が未収金の請求書を買い取り、即座に現金を提供します。

ファクタリングサービスを活用することで、資金調達を容易にし、キャッシュフローを改善できます。同時に、ファクタリング会社が債権回収や信用リスク管理を担当するため、企業は売掛金の回収リスクを軽減することができます。

以下は、ファクタリングサービスを提供する企業の一部です。

ここからファクタリングサービスのサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でファクタリングサービスについてより詳しく解説しています。

関連記事：請求書買取の仕組みとメリット｜おすすめサービス7選と現金化までの流れも解説

BPOサービスの提供業務【業務全般】

業務全般のBPOサービスの提供業務は、以下のようにどの部署でも発生する手間のかかる事務業務をアウトソーシングするものになります。

• 事務代行
• データ入力代行
• 資料作成代行

それぞれの提供業務の詳細を解説します。

事務代行

事務代行とは、企業の事務業務を外部の専門業者に依頼し、それを代行してもらうサービスのことを指します。一般的なオフィスワークの範囲から、経理、秘書・総務業務、人事、営業サポート、Web系業務といった専門的な業務まで幅広く含みます。

オンラインでのサポートに限定されたサービスをオンラインアシスタントと言います。

以下は、事務代行を提供する企業の一部です。

ここから事務代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で事務代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：事務代行とは？依頼できる業務範囲と代行会社7選比較！

関連記事：オンラインアシスタントおすすめ12選を徹底比較！利用の流れやサービスの選び方を解説

データ入力代行

データ入力代行サービスとは「膨大な紙の情報をデジタル化・データ化してくれる」サービスです。

紙面上に書かれている情報を、エクセルなどに入力・整理して納品されます。専門のデータ入力者が手作業でテキストや数字を入力し、データの整理やフォーマットを行います。

以下は、データ入力代行を提供する企業の一部です。

ここからデータ入力代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事でデータ入力代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：データ入力代行サービスとは？依頼できる業務と活用例、代行会社7選を比較

資料作成代行

資料作成代行は、提案資料やサービス資料などのビジネスシーンで必要となるパワーポイントの作業を代行してくれるサービスです。

単に資料を作成するだけではなく、受注率の向上のための構成提案などまで実施してくれる業者もあります。

以下は、資料作成代行を提供する企業の一部です。

ここから資料作成代行企業のサービス資料を一括ダウンロードできます。

また、以下の記事で資料作成代行についてより詳しく解説しています。

関連記事：資料作成代行サービス比較7選！目的別の選び方と料金相場も解説

BPOを導入するメリット

BPOを導入することで得られるメリットは以下2つです。

• 最短での戦術実施ができる
• 失敗時もすぐに辞められる

最短での戦術実施ができる

外部の専門家がすでにノウハウを有しているため、自社で新たに人員を採用したり、その採用したメンバーを教育したりする工数やコストが必要ありません。

また、自社内にノウハウがない場合でも、スキームごとBPO企業に依頼できるため、プロジェクトを進行するマネージャーを採用してイチからチームを構築していく必要もありません。最速最短で戦術を実施することができるのがBPO活用の魅力です。

失敗時もすぐに辞められる

BPO契約は通常、柔軟な条件で結ばれることが一般的です。業務の成果が期待に沿わない場合や状況が変化した際には、比較的かんたんに契約を解消することができます。失敗時には迅速かつコスト効果的に撤退し、新たな戦略の立案や他のパートナーとの連携を模索することが可能です。

自社で採用していると、成果が出なかったので退職で、というわけにはいきません。採用すれば結果が出る、とわかっていない場合にはBPOの活用は効果的です。

BPOを導入するデメリット

一方で、BPOを導入することのデメリットは以下2つです。

• 逆に手間コストがかかる可能性がある
• 契約終了後の自走が難しい

逆に手間コストがかかる可能性がある

外部のパートナーとの連携や契約管理、業務の品質管理には、一定の手間がかかる可能性があります。内部の業務と同様に、外部とのコミュニケーションや調整にも時間と労力を費やす必要があります。

そのため、ノンコア業務の切り出しで効率化するためにBPOを活用してる場合などは、BPO企業とのやりとりで逆に自社の業務を圧迫していないかを確認しておく必要があります。

契約終了後の自走が難しい

BPO契約が終了した後、業務を再び自社で遂行する際には、再内製化に伴う課題が生じる可能性があります。適切なノウハウの移行や社内リソースの再配置がスムーズに行えない場合、自走が難しくなる可能性があります。

支援してもらっている期間内に、BPO企業のスキームや業務フロー、レポートのまとめかた等をドキュメントなどにまとめておいて、契約終了後も同じように業務が進められるようにしておきましょう。

BPOを導入する際の注意点

BPOを活用する際に理解しておきたいのが「自社の外注パターンはどっち？」という問題です。そのパターンは以下2つになります。

1. 自社には「ノウハウ」がないので専門家に任せる
2. 自社では「リソース」が足りないので代わりに依頼する

1. 自社には「ノウハウ」がないので専門家に任せる

自社にノウハウがないためにアウトソーシングする場合は、自社の担当者がコミットしないとうまくいかないことが多いです。

例えば、アウトバウンド営業を新たに始めたいが、自社がアウトバウンド営業を実施したことがないために、営業代行を活用するケース。

自社にノウハウがないために営業代行会社にまかせっきりにしていると「同じ目線」で話すことができず、成果が出ているかどうかもわかりません。つまり、うまくいっているかどうかわからず、かつ、うまくいくようにするにはどうしたらいいのかという議論ができず失敗に終わってしまうということです。

そのため、ノウハウ不足が理由でBPOを活用する際は、自社の担当者がBPO企業のディレクターと密にコミュニケーションをとり「教えてもらいながら」ともに成果を出しに行く姿勢が重要になります。

2. 自社では「リソース」が足りないので代わりに依頼する

次に、自社にリソースが不足していてBPOを活用する場合は、自社のやり方・スキームをBPO企業に共有することが重要になります。

自社ではやり方を熟知していたり、簡単な業務だと考えていても、アウトソーシングされる側はそれを知りません。安易にプロだと考えて、まかせっきりにしていると、自社のやり方と全く違うやり方で業務が進行され、後々手間がかかるという事態に陥ります。

そのため、契約・業務開始時に、自社のノウハウや業務スキームを事細かに、アウトソーシング先に共有しておく必要があります。

BPOを導入する際の手順

最後に導入手順を解説します。BPOを導入する際には、以下の手順を踏むことが効果的です。

1. 依頼したい業務を明確にする
2. 問い合わせ・シミュレーション
3. 効果測定

1. 依頼したい業務を明確にする

まず、アウトソーシングしたい業務を具体的に特定し、明確な要件と目標を設定します。これにより、外部パートナーとのコミュニケーションや契約条件の策定がスムーズに行えます。

2. 問い合わせ・シミュレーション

複数のBPO企業にに問い合わせを行い、提案やシミュレーションを受けることで、各BPO企業のサービスや価格を比較し、最適なパートナーを選定します。

BPO企業を探す際は、本メディアを運営している「BPOサービス比較サイト b-pos（ビーポス）」をご活用ください。

代行業務別に比較、資料請求ができる比較サイトとなっています。

→ BPO比較サイト「b-pos」を見てみる

3. 効果測定

契約を結んだ後は、定期的な効果測定を行います。目標達成や業務効率の向上など、契約前に設定した評価基準に対してどの程度達成できているかを確認し、必要に応じて調整を行います。

まとめ

今回は、BPOとはなんなのか、どんな業務が依頼できるのかについて解説しました。

BPOサービス比較サイトを運営している弊社が洗い出した種類ですので、ほぼすべてを網羅しているかと思います。自社に最適な代行・外注サービスとの出会いを提供できていれば幸いです。

最後に、以下表の〇〇代行の部分をクリックすると、該当の解説記事へとジャンプしますので、気になるパートがありましたら御覧ください。

パート	詳細
営業	・営業代行 ・テレアポ代行 ・インサイドセールス代行 ・フォーム営業代行
マーケティング	・広告運用代行 ・SNS運用代行 ・記事作成代行
人事・採用	・採用代行 ・給与計算代行
カスタマーサポート	・コールセンター代行 ・電話代行
経理・会計	・経理代行 ・決済代行 ・請求代行 ・ファクタリングサービス
業務全般	・事務代行 ・データ入力代行 ・資料作成代行