BtoB決済代行サービス8選比較!掛け払い・カード別にわかりやすく解説!

BtoBでは請求業務は手間と時間がかかる作業ですよね。近年のビジネスシーンでは、決済代行サービスが企業間取引を劇的に効率化し、手間の掛からない取引を提供しています。

特にBtoBの取引においては、様々な決済方法が必要とされます。

そこで今回は、BtoB決済代行サービスの選定の手助けとなるよう、「掛け払い」や「カード別」の特徴を基に、トップ8のサービスを徹底比較します。

BtoBの決済方法

BtoBの決済方法にはいくつかの種類があります。

基本的には決済手段として掛け売り(請求書払い)が主流ですが、他にもクレジットカード決済、口座振替、銀行振込などがあります。

以下の主な4つの決済方法の特徴について説明していきます。

  1. 掛け払い(請求書払い)
  2. クレジットカード決済
  3. 口座振替
  4. 銀行振込

1. 掛け払い(請求書払い)

商品やサービスの提供後に請求書を発行し、指定された期間内に支払う方法。

  • 注文時に支払いを行わずに取引を行うことができる(注文後、1〜2ヶ月後に支払いが基本)
  • 事前に与信審査を行う必要があり、未払い発生時には代金回収・入金催促の義務が発生するリスクがある
  • ほとんどの企業が利用している決済方法

2. クレジットカード決済

クレジットカードを利用して商品やサービスの代金を支払う方法。

  • 与信審査が不要→業務量の軽減&振込手数料がかからない
  • 即時の決済確認が行える
  • 購入者の資金繰りの負担が軽減される
  • 限度額あり
  • サブスクサービスなどを運用している企業が多く利用

3. 口座振替

指定の銀行口座から自動で代金を引き落とす方法。

  • 振込作業&振込手数料不要
  • 申し込みから利用開始まで1〜2ヶ月程度必要
  • オフィスの賃料の支払いなどに利用される

4. 銀行振込

銀行や金融機関を通じて、指定の口座に代金を直接振り込む方法。

  • 確実性や透明性が高く、大きな金額の取引にも適している
  • 手数料、振り込みの手間、確認作業が必要
  • 急遽の支払い(不足額など)などに利用される

BtoBにおける決済代行サービスとは

BtoBの決済代行サービスとは、企業間取引における与信審査、請求書作成、代金回収などの一連の業務を代行してくれるサービスです。

BtoB決済代行サービスの中には「決済代行サービス」「請求代行サービス」の2種類のサービスがあります。

決済代行サービス

BtoB向けにサブスクリプションサービスなどを提供している企業は、企業間取引でもクレジットカード決済を積極的に利用しており、そのための基盤となるのが「決済代行サービス」です。

このサービスを利用することで、代わりにカード会社との取引などの業務を行ってくれるので、自社でわざわざ一つ一つのカード会社とのやり取りをする手間を省くことができます。

請求代行サービス

一方で、日本の多くの企業が利用している掛け売りの場合、支払いは請求書を基に行われます。その請求業務を代行してくれるのが「請求代行サービス」です。

このサービスは、請求書の作成から送付、そして支払いの確認までの一連の流れを代わりに行なってくれます。

このようなサービスは、自社の社員の普段の業務量軽減だけでなく、それに伴うコア業務への注力や支払いの多い月末の業務過多などを防ぐことができます。

BtoB決済代行サービスが解決する課題・メリット

実際にBtoB決済代行サービスを利用することで解決できる課題や享受できるメリットはいくつかあります。

以下では、BtoBの主な決済方法である掛け売りの課題とクレジット決済の課題、そしてそれらをどのように決済代行サービスが解決するのかをまとめています。

掛け売り(請求書払い)の課題

まずは決済代行サービスが解決する、掛け売りの課題を見ていきましょう。

  • 毎月の請求業務負荷
  • 与信管理の発生
  • 貸し倒れリスク

毎月の請求業務負荷

掛け売りでは一定期間内の取引をまとめて処理する特性上、月末に請求業務が集中し、経理担当者の負担が増大することが避けられません

請求業務は、与信審査から請求書の作成、発送、そして代金の回収と入金消込に至るまで複数のステップを踏む必要があり、取引先が多い企業にとっては、業務が煩雑と化します

さらに、請求漏れのリスクも存在します。多くの請求書の金額を確認する過程で、請求漏れがないよう細心の注意を払うことは、経理担当者にとって大きな心理的負担となります。

BtoB決済代行サービスは、これらの課題を軽減することが可能です。

サービスによっては自動で請求書を作成し、与信管理を行う機能を提供しており、経理担当者の負担を大幅に削減できます。また、請求漏れのリスクも最小限に抑えることができます。

与信管理の発生

取引を進める前には、取引先の支払い能力を確認し、ビジネスが安全かどうかを評価する「与信管理」が不可欠です。

この管理プロセスでは、取引先企業の財務状況や取引実績を精査することに加え、年収、資本金、株主情報、取引銀行の詳細など多くの要因を基に、その企業との取引が信用できるものかを判断します。

そして、取引先の信用状況に応じて取引の上限金額を設定し、リスクを最小限に抑える工夫が求められます。確かに、与信管理は取引の安全を確保する重要なステップですが、そのプロセスは時間と労力を要するものであり、企業にとって一定の負担となり得ます。

決済代行サービスを利用することで、与信管理の労力を削減し、取引をよりスムーズかつ安全に行うことが可能となります。

貸し倒れリスク

掛け売りは、商品やサービスの提供後に支払いを行う方法であり、企業間の信用関係に深く根ざした決済方法です。ただし、この方法は取引先企業が確実に支払を行うとは限らず、100%の支払い保証は存在しません。残念ながら、取引先企業の業績が悪化すると、支払いが遅延するリスクが高まります。

また、最悪の場合、支払いが全く受け取れなくなり、貸し倒れリスクに直面する可能性もあります。

決済代行サービスは支払いプロセスを効率化し、貸し倒れリスクを最小限に抑える役割を果たします。さらに、サービスによっては未回収リスクを100%保証してくれるものもあります。

クレジットカード決済の課題

次に決済代行サービスが解決する、クレジットカード決済の課題を見ていきましょう。

  • 複雑かつ多数の契約の手間
  • カード会社ごとのシステム管理

複雑かつ多数の契約の手間

顧客層を広げる、もしくはこぼさないためには、多数のクレジットカード決済を用意しておく必要があります。例えば、VISA、Master、Amex、JCBなどです。

ただ、自社でやろうとすると、それぞれのカード会社ごとの手続きやフローがあるため工数を要します。 しかし、決済代行サービスを利用すれば、一気に手間なく複数のクレジットカードを支払い方法として設定できます。

カード会社ごとのシステム管理

また、カード会社ごとに異なる入金システムを管理することで、工数が増えてしまう点も、大きな課題と言えます。

しかし、BtoB決済代行サービスを利用すれば、一元化されたシステムで複数のカード会社と連携でき、効率的な運用が可能となります。

おすすめのBtoB決済代行・請求代行サービス

BtoB取引を効率化し、経理の負担を軽減するための最適なパートナーを見つけることは企業にとって非常に重要です。

そこで今回は、掛け売りとカード決済の両方で利用できるおすすめの決済代行サービスと請求代行サービスをご紹介します。

【掛け売りの請求業務を楽にする】BtoB決済代行サービス5選

サービス名特徴料金
NP掛け払い企業間決済の全ての業務を代行してくれる決済代行・手数料:〜3.6%
・月額固定費:12,000円~
・請求書発行費用:1通あたり0円〜225円(税抜)
Paid様々な取引に対応しており、個人事業主への請求も代行・手数料:0.5%〜3.1%
・月額固定費:0円
・事務手数料:1件あたり100円
請求まるなげロボ請求業務の一連のプロセス全般を代行・手数料:2.0%〜
・月額固定費:30,000円
マネーフォーワードケッサイ多くの決済方法に対応している手数料:0.5%〜3.5%
請求QUICK月額0円、初期費用0円から利用を開始できる請求書発行:30円/件

NP掛け払い

引用:NP掛け払い

NP掛け払いは企業間決済の全ての業務を代行してくれる決済代行サービスです また、与信審査時間が最短で即時〜最長2時間と非常に短く、また未回収リスク保証もサービス内容に含まれています。

決済方法掛け払い
対応範囲与信、請求書発行/送付、代金回収、入金管理、督促
料金・初期導入費用:0円
・手数料:〜3.6%
・月額固定費:12,000円~
・請求書発行費用:1通あたり0円〜225円(税抜)

Paid

引用:Paid

Paidは、EC販売、Webサービス提供、対面取引など、あらゆる取引に対応しており、個人事業主への請求も代行してくれます。 また、代金のお支払いを100%保証するサービスも含まれております。 さらに、限度額が最大1000万円と高額なのも特徴です。

決済方法掛け払い
対応範囲与信、請求書発行/送付、代金回収、入金管理、督促
料金・初期導入費用:0円
・手数料:0.5%〜3.1%
・月額固定費:0円
・事務手数料:1件あたり100円

請求まるなげロボ

引用:請求まるなげロボ

請求まるなげロボは独自のプラットフォームを提供しており、そこですべての業務を管理できる利便性が特徴です。

また、請求業務の一連のプロセス全般を代行しており、売掛金100%保証のサービスも展開しております。

決済方法掛け払い
対応範囲与信、請求書発行/送付、代金回収、入金管理、督促
料金・初期導入費用:0円
・手数料:2.0%〜
・月額固定費:30,000円
・郵送費用:1件あたり170円

マネーフォーワードケッサイ

引用:マネーフォワードケッサイ

マネーフォーワードケッサイは、多くの決済方法に対応しているのが大きな特徴と言えます また、対応範囲も広く、入金保証も100%です。 さらに、最短数秒の与信審査もサービスの特徴と言えます。

決済方法掛け払い、コンビニ払い、口座振替、クレジット払い
対応範囲与信、請求書発行/送付、代金回収、入金管理、督促
料金・初期導入費用:0円
・手数料:0.5%〜3.5%
・月額固定費:0円〜

請求QUICK

引用:請求QUICK

請求QUICKは、その利用の簡単さが特徴と言えるでしょう 月額0円、初期費用0円から利用を開始することが可能で、それにプラス従量課金のサービスを展開しているため、顧客の事業に最適な料金でサービスを提供しています。

決済方法掛け払い、クレジットカード、銀行振り込み
対応範囲請求書発行/送付、代金回収、入金管理
料金・初期導入費用:0円
・クレジットカード利用手数料:1.95%(VISA,Master)、2.50%(JCB,Amex,diners club)
・従量
 ・請求書発行:30円/件
 ・インターネットバンキングの明細取得:300円/30回
・郵送費用(オプション):1件あたり200円

【カードの契約・管理を楽にする】BtoB決済代行サービス3選

サブスクペイサブスク利用の料金課金に特化したサービス手数料
2.65%〜(VISA,Master)
3.30%〜(JCB,Amex,diners club)
Stripe世界最大級の安全な決済インフラ手数料:3.6%
PayPal20年以上の実績、4億以上の全世界ユーザー数固定手数料:40円
決済手数料:2.9%

サブスクペイ

引用:サブスクペイ

サブスクペイはその名の通り、サブスク利用の料金課金に関するサービスを展開しており、BtoBだけでなくBtoC企業にも対応しています。

また、毎月の作業が不要な自動継続課金システムも自社での作業を軽減する上で大きな役割を果たすサービスといえます。

決済方法銀行振込 口座振替 カード決済
対応範囲請求書発行、代金回収、入金消込
料金・初期導入費用:要問い合わせ
・手数料:2.65%〜(VISA,Master)、3.30%〜(JCB,Amex,diners club)
・月額固定費:要問い合わせ

Stripe

引用:stripe

Stripeは、あらゆる規模の企業や業態で利用できる世界最大級の安全な決済インフラで、利用可能な国は47国にも及びます。そのため、容易にグローバル展開ができ、また最速で4営業日で入金をしてくれると言うのも特徴です。

決済方法カード決済、コンビニ払い、銀行振り込み
対応範囲請求書発行/送付、代金回収、入金管理(その他に関しては要問い合わせ)
料金・初期導入費用:0円
・手数料:3.6%
・月額固定費:0円

PayPal

引用:Paypal

PayPalは、世界で最も認知度と信頼性を誇るプラットフォームの1つです。

20年以上の実績、4億以上の全世界ユーザー数、200以上のマーケットをカバー100以上の通貨に対応しており、海外にも向けたサービスを展開している企業におすすめです。

決済方法カード決済
対応範囲請求書発行/送付、代金回収、入金管理(その他に関しては要問い合わせ)
料金初期導入費用:0円
月額固定費:0円
固定手数料:40円
決済手数料:2.9%~

まとめ

BtoB決済代行サービスは企業間取引のスムーズな取引を支援します。掛け売りの請求業務では、NP掛け払いやPaidなどのサービスが請求業務の負荷軽減や与信管理の効率化を助けます。

一方、クレジットカード決済の管理を容易にするサービスとしては、サブスクペイやStripe、PayPalが挙げられ、これらは契約や管理の一元化を可能にします。

企業は自身のニーズに最適なサービスを慎重に選定する必要がありますので、今回の記事がBtoB決済代行サービス導入の一助になれば幸いです。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)