口座振替の決済代行サービスおすすめ8選比較!手数料や選び方まで解説

近年、多くの企業や個人がビジネスの拡大やサービス向上のために決済手段の多様化を進めています。

その中でも「口座振替の決済代行サービス」は、安定した資金徴収や顧客の利便性向上のための重要な手段となっています。

しかし、数多く存在するサービスの中から、自分のビジネスに合ったものを選ぶのは容易ではありません。

そこで、今回は「口座振替の決済代行サービス」のおすすめ8選を比較し、その手数料や選び方のポイントを詳しく解説します。

口座振替サービスとは

口座振替サービスとは、一度登録してしまえば毎月自動的に利用者の口座から料金を引き落としてくれるサービスです。

また、未払い者の管理など口座振替に必要な業務を代行してくれます。

そもそも口座振替とは

口座振替は、商品の購入代金やサービスの利用料金などを金融機関の口座から自動的に引き落とす方式を指します。

例を挙げると、毎月の公共料金やサブスクリプション料、ローンの返済など、定期的な支払いが必要なものの多くがこの方法で行われています。

比較的似ていると誤解されることがある「振込」ですが、これは都度、購入者や利用者が指定の口座へ資金を送る方法を指します。

一方で、口座振替は「自動的に引き落とされる」点が大きな特徴です。

口座「振込」都度、購入者や利用者が指定の口座へ資金を送る方法
口座「振替」購入者の金融機関の口座から自動的に引き落とす方式

継続的な支払いがある場合、都度の振込み手続きを省くことで、利用者の手間を減らし、事業者も安定した資金徴収が可能となります。

口座振替サービスとは

事業者が直接顧客から資金を集める際、銀行口座を指定して「銀行振込」を利用することは比較的簡単です。顧客自身が都度、指定された口座へ資金を振り込む形になります。

しかし、「自動で引き落とされる」という口座振替のメカニズムを自社で整備するのは複雑で、時間も手間もかかります

そこで登場するのが「口座振替サービス」です。

口座振替サービスは、直接銀行と連携を持ち、各種の手続き、入金を代行してくれます

実際には、このサービスが銀行との間での手続きやシステムの連携、そして顧客情報の管理などを一手に担うため、事業者は顧客からの定期的な資金徴収をスムーズに、かつ確実に行えるようになります。

これにより、顧客は安心して利用でき、事業者も安定した運営が期待できるのです。

口座振替サービスを活用するべきケース

口座振替サービスを活用すべきケースについて以下でまとめてみました。

業種
公共サービス水道・電気・ガス
通信携帯、インターネット接続
出版新聞・雑誌の定期購読
保険生命保険、自動車保険
エンターテインメント音楽・動画のサブスク
ヘルスケア・フィットネスジム・フィットネスクラブ
教育学校・塾の学費
金融住宅ローン・クレジットカードの支払い
サービス定期清掃・維持管理サービス
不動産家賃

表からもわかりますが、基本的に消費者を顧客とするBtoCビジネスで定期的に支払いが発生するビジネスを展開している企業は、口座振替サービスを検討してみてもいいかもしれません。

口座振替サービスを活用するメリット

口座振替サービスを利用するメリットをいくつか紹介いたします

  • 請求、集金の手間が省ける
  • 申し込みまでが早くなる
  • 顧客も嬉しい

請求・集金の手間が省ける

口座振替サービスの最大のメリットの一つは、請求や集金の手間を大幅に省けることです。

従来の請求方法では、紙の請求書の発行、発送、その後の入金確認、未入金の催促など、多くの手間と時間がかかります。しかし、口座振替サービスを導入することで、これらの一連の作業が自動化され、人的ミスや作業の遅れのリスクも減少します。

さらに、確実な資金回収が可能となり、企業のキャッシュフローの安定にも寄与します。人件費の節約、他のビジネス活動に集中することができるようになります。

申し込みまでが早くなる

口座振替サービスを活用することで、新たな顧客や利用者の申し込みプロセスが迅速化します。従来の方法では、契約書の郵送や確認、初回の料金の入金確認など、多くのステップが必要でした。これにより、申し込みからサービスの開始までに時間がかかる場合が多かったのです。

しかし、口座振替を導入することで、オンライン上での簡単な手続きで迅速に契約を結ぶことが可能となります。

顧客も嬉しい

口座振替サービスの導入は、事業者だけでなく顧客にも多くのメリットがもたらされます。

まず、毎回の振込手続きや請求書の確認などの煩わしい作業から解放されるため、利用者の利便性が大幅に向上します。

また、都度の支払いを忘れることなく、確実にサービスの提供を受けることができます。

サービスの途中での中断や、未払いによるペナルティのリスクもなくなります。利用者としても、安心してサービスを継続利用することが可能となり、長期的な顧客関係の構築にも寄与します。

口座振替サービスの料金・手数料

口座振替サービスを利用する際にかかる費用を紹介します

  • 初期費用
  • 月額費用
  • 各種手数料

初期費用

この費用は、サービス提供者や導入するシステムによって異なります。

初期費用には、システムのセットアップ料、契約時の手数料、必要に応じて行う研修やサポートの費用などが含まれることが多いです

一般的に、大手のサービス提供者や高度な機能を持つサービスを選ぶと、初期費用は高くなる傾向があります。しかし、その分、サポート体制やセキュリティがしっかりしている場合も多いです。

反対に、初期費用がかからない場合もありますが、サポート体制や機能面での制約がある場合もあるのでしっかりと比較・検討する必要があります。

月額費用

これは、サービスを継続利用するための定期的な料金となります。サービスの種類やプラン、取引量や取引額に応じて変動することもあります。

一般的には、利用者数や取引件数が増えると、月額費用も上昇する傾向が見られます。サービスによっては月額費用がかからない場合や、それに伴って他の部分での料金が高い場合などがあるのできちんと吟味することが大切です。

また、追加機能やカスタマイズ、専用サポートなどのオプションを利用する場合、追加の月額費用が発生することもあります。

サービスの選定時には、予想される取引量や必要な機能を考慮して、最適なプランを選ぶことが求められます。

各種手数料

口座振替サービスには、取引ごとや特定の手続きの際に発生する手数料も存在します。

例えば、顧客からの引き落とし時の手数料、不足額の返金時の手数料、特定のレポートの発行手数料などが考えられます。

手数料の設定は、サービス提供者や契約内容によって大きく異なります。一部のサービスでは、取引件数が一定の範囲内であれば手数料が固定されることもありますし、取引件数や金額に応じて変動する場合もあります。

サービス選定時には、手数料の詳細をしっかりと確認し、総コストを把握することが重要です。

口座振替サービスの選び方・比較ポイント

もちろん、口座振替サービスを選ぶ際に比較すべき点がいくつかあります。以下では基本的な比較ポイントから番外編まで4つに分けて紹介しています。

  • 【基本】口座振替登録がしやすいか
  • 【注意】どの振込先に対応しているか
  • 【追加】どの決済手段に対応しているか
  • 【番外】個人でも利用できるか

【基本】口座振替登録がしやすいか

口座振替サービスの中心となるのは、やはり「顧客の口座振替登録のしやすさ」です。ここでの手間や困難が増えれば、顧客の利用意欲が減退するリスクが高まります。

登録のしやすさを判断する際のポイントとしては、ユーザーインターフェースの分かりやすさ、必要な情報入力の簡潔さ、認証手続きの迅速性などが挙げられます

例えば、オンラインで手続きが完結、わからないことがあったらすぐに質問できるなど顧客の層に合わせたニーズを満たすことが大切です。

【注意】どの振込先に対応しているか

サービスの利用範囲は、振込先のバリエーションによって大きく変わります。大手の銀行はもちろん、地方銀行や信用金庫、ネット銀行など、多岐にわたる金融機関への対応が求められるでしょう。

対応している振込先が多いことは利便性が高いと言えますが、逆に不要な振込先までカバーしていて、それによるコストが顧客に転嫁されている場合も考慮が必要です。

自社のビジネスモデルや顧客層に合わせた選択が求められます。

【追加】どの決済手段に対応しているか

近年、決済手段は多様化しています。クレジットカードやデビットカード、口座振替、銀行振込はもちろん、電子マネーやスマートフォンを用いた決済、さらには仮想通貨に対応したサービスも増えています

顧客の利便性を高めるために、多様な決済手段に対応しているサービスを選ぶことが望ましいです。

ただし、すべての決済手段を無条件で導入するのではなく、自社の業種や顧客層に合わせて選定することが重要です。

【番外】個人でも利用できるか

多くの口座振替サービスは、法人や事業者向けに提供されています。しかし、個人事業主やフリーランスといった個人のビジネス層も増加しています。例えば、学習塾などです。

このような層にも対応しているサービスは、幅広いニーズに応えることができると言えるでしょう。個人の利用を考慮する場合、サポート体制や手数料の設定、最低取引量など、個人利用に適した条件が揃っているかを確認する必要があります

口座振替サービスおすすめ8選比較

サービス・会社名特徴料金
アプラス集金代行業界40年超の歴史の中で、8,000社以上の実績要問い合わせ
後払い.com 口座振替サービス独自の100%立替保証制度要問い合わせ
リコーリース株式会社導入費用やシステム利用料が0円の集金代行サービス要問い合わせ
大阪ガスファイナンス口座振替が行われる月だけ発生する仕組み・基本手数料:3,300 円/月
・取扱手数料 × 件数
ゼウス国内のほとんどの金融機関をカバー・システム利用料:3,000円
・振替処理料(1件当たり):130円
Paid業界トップクラス、5,000社以上の導入実績・保証料率:請求金額の0.5~3.1%
・事務手数料:請求1件につき¥100
サブスクペイサブスクリプションビジネスに
特に注力したシステムを提供
要問い合わせ
SBPayment Service利用者の購入履歴や使用頻度に基づく
従量課金もサポート
要問い合わせ

アプラス集金代行

引用:アプラス

アプラス集金代行は、業界40年超の歴史の中で、8,000社以上の「集金業務」の課題解決と効率化を行ってきました。 顧客満足度向上を追求し続け、現在では業界最大級の年間決済数をほこります。

学習塾、通信販売、不動産賃貸、保険会社、事務機器、医療、宅配サービス、サブスクなど幅広い業種に対応しているのも魅力の一つです。

対応振込先■ 都市銀行・地方銀行・信用金庫・ゆうちょ銀行
■ 農業協同組合(川上物産・下伊那園芸・おかやま酪は取扱不可)
■ 漁業協同組合(信用事業(金融事業)が無い先は取扱不可)
■ 労働金庫
他決済方法QRコード決済、コンビニ収納、ペイジー決済
料金要問い合わせ

後払い.com 口座振替サービス

引用:後払い.com 口座振替サービス

後払い.comは、口座振替に関連する一連の業務を全面的にサポートするサービスです。独自の100%立替保証制度により、顧客からの支払いが滞っても、確実に毎月企業への収益が確保されます。

このサービスは、公共料金、ECショッピング、食品の定期配送、ジム会員料金など、BtoB領域を含めた幅広い業界と相性が良いのも魅力の一つです。

対応振込先約1200の金融機関に対応
他決済方法口座振替のみ
料金要問い合わせ

口座振替サービス|リコーリース株式会社

引用:口座振替サービス|リコーリース株式会社

導入費用やシステム利用料が0円の集金代行サービスで、利用した月のみ料金がかかります。たとえ請求件数が1件であっても利用開始でき、振替日は月の4日、20日、27日から選択可能です。

また、「ペイジー口座振替受付サービス」に対応し、Pay-easy端末で顧客のキャッシュカードをスキャンし、暗証番号を入力するだけで迅速に口座登録が完了します。これにより、繁雑な引き落とし手続きを省略でき、顧客の手間を極力減少させることができます。

さらに、個人事業主や任意団体といった法人格を持たない組織でも利用することが可能です。

対応振込先全国の都市銀行・地方銀行から信用金庫、信用組合、労働金庫、農業共同組合、ゆうちょ銀行など、ほぼすべての金融機関での取扱いが可能
他決済方法コンビニ決済
料金要問い合わせ

大阪ガスファイナンス 集金代行サービス

引用:大阪ガスファイナンス 集金代行サービス

大阪ガスファイナンス集金代行サービスは、初期費用やソフト導入費用が一切かからず、システム利用料も口座振替が行われる月だけ発生する仕組みです。

このため、毎月の固定費がかからず、振替件数が少ない個人事業主や小規模ビジネスでも気軽に導入可能です。さらに、オンラインツール「あつ丸」を活用すれば、顧客データの登録から集金データの生成、結果の確認までをスムーズに一貫して行うことができます。

この3ステップのシンプルな操作方法は、システムに慣れていない方でも、効果的に活用することができます。

対応振込先大手銀行、地方銀行、ゆうちょなどに対応
他決済方法コンビニ決済
料金口座振替代行サービス
・基本手数料:3,300 円/月
・ 取扱手数料 × 件数

コンビニ決済代行サービス
・基本手数料:5,500 円/月
・ 取扱手数料 × 件数

ゼウス 口座振替決済サービス

引用:ゼウス 口座振替決済サービス

SBIグループ傘下の株式会社ゼウスが展開する口座振替決済サービスには、オンライン完結型の「WEB受付サービス」と郵送を介した「振替依頼書サービス」の2つの手法が存在します。

「WEB受付サービス」では、手続きが迅速かつスムーズにオンライン上で完了します。振替日を6日、23日、27日の中から選ぶことができ、さらに審査も約半月と短期間で完了します。

一方、「振替依頼書サービス」では、国内のほとんどの金融機関をカバーしています。ただし、振替可能な日は14日か27日のみとなり、審査も1カ月程度の時間がかかる点が特徴です。

対応振込先全国の銀行
他決済方法クレジットカード、コンビニ決済、キャリア決済、電子マネー、ペイディ決済
料金口座振替
・開設契約金:30,000円
・システム利用料:3,000円
・振替処理料(1件当たり):130円

クレジットカード決済
・初期費用:0円
・月額費用:3,000円
・カード決済手数料:3.50%(VISA/Mastercard/JCB/AMEX/Diners/ディスカバー)
・売上処理料:30円

コンビニ決済
・初期費用:0円
・月額費用:3,000円
・決済手数料:値段による

※キャリア決済、電子マネー、ペイディ決済は要問い合わせ

Paid

引用:Paid

Paidは国内では5,000社以上がこのサービスを導入しており、業界トップクラスの実績を誇ります。

小規模な個人事業主や中小企業との取引も問題なく対応可能です。 取引先の信頼性を事前にチェックできる機能や、売掛金の保証が同社から提供されるため、安全に取引を進められます。

さらに、無料で利用できる「定額自動請求」オプションを活用すれば、初回の顧客情報や請求内容を設定したあとは、請求から入金確認、さらには督促までの流れをPaidが代行してくれます。

APIを介したシステム連携で、業務を完全自動化することも可能なため、定期的なサブスクリプションモデルのビジネスにも最適です。

対応振込先要問い合わせ
他決済方法口座振替のみ
料金・保証料率:請求金額の0.5~3.1%
・事務手数料:請求1件につき¥100

サブスクペイ

引用:サブスクペイ

オンライン決済の領域でサブスクリプションビジネスに特に注力したシステムを提供しています。

口座振替サービスは、業界で唯一自動継続課金を実現するもので、これにより毎月の複雑な課金手続きを省略できるため、定期的な課金が必要なサブスクリプションモデルのビジネスにピッタリです。

加えて、サービスの審査が2営業日という速さで完了する点もユーザーからの評価が高く、この迅速さは、新しいサービスを即座に立ち上げたいと考える企業や個人のニーズに対応しています。

対応振込先ほぼすべての金融機関に対応
他決済方法クレジットカード、コンビニ決済
料金要問い合わせ

SBPayment Service口座振替サービス

引用:SBPayment Service口座振替サービス

ソフトバンクグループ傘下のSBペイメントサービス株式会社から提供される、多様な決済代行サービスの中の一つです。

特に、定期的な購入サービスに特化した決済手段として、Web上での登録や紙ベースの登録にも対応しており、同社の強みは、多岐にわたる決済代行サービスの提供であり、国際的な銀行取引を含めた幅広いニーズに応えることです。

さらに、利用者の購入履歴や使用頻度に基づく従量課金もサポートしているため、顧客毎の特定の利用状況を反映した、柔軟な請求処理が可能となっています。

対応振込先ほぼすべての金融機関に対応
他決済方法クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、コンビニ決済
料金要問い合わせ

まとめ

今回の記事を通して、さまざまな口座振替サービスやその提供企業の特色を紹介しました。

これらのサービスは、利用者の手間を減らし、企業に安定した収益をもたらす革新的な仕組みを持っています。特に、サブスクリプションビジネスやBtoB取引の決済代行は、今後のビジネスのトレンドにおいて大きな役割を果たすことが期待されます。

各サービスの特性や強みを理解し、自社のビジネスモデルや顧客のニーズに合わせて最適な選択をすることが、今後の成功への鍵となります。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)