記帳代行サービスおすすめ12選!料金相場と比較ポイントも解説

「記帳代行サービスを利用したいが、どの業者が良いか分からない」
「記帳代行が依頼できる業者を、比較してから選びたい」
記帳代行サービスを提供している会社は数多くあり、各社によって特徴や料金も異なります。はじめて記帳代行を依頼したいとき、どの業者を選ぶかも重要なポイントです。
本記事では「記帳代行サービスを選ぶポイント」や「おすすめ記帳代行サービスの特徴・料金」を中心に紹介します。
記帳代行とは?
記帳代行とは、帳簿作成を代行してくれるアウトソーシングサービスのことです。経理に詳しい社員がいない会社、忙しくて経理業務ができない個人事業主など、記帳代行を利用するケースが増えています。
記帳代行と経理代行の違い
記帳代行と経理代行は、混同されやすいサービスです。依頼できる業務の違いは、以下になります。
記帳代行 | 領収書、請求書、通帳コピーなどの必要書類を渡せば、仕訳して会計ソフトに入力し、 試算表や総勘定元帳といった帳簿を作成してくれる |
経理代行 | 記帳業務に加えて、経費精算業務、ネットバンキングの振込データ作成、 売上債権の回収確認や催促など、経理業務全般を請け負ってくれる |
経理代行に比べて、記帳代行では依頼できる業務が絞られています。

記帳代行に比べて、経理代行はより広い範囲の業務を依頼することができます。まずは、自社が依頼したい業務を明確にしておきましょう。
記帳業務だけを依頼したい場合は記帳代行で十分ですし、記帳以外の経理業務も依頼したい場合は経理代行が適しています。
記帳代行に外注できる業務
記帳代行に依頼できる業務は、領収書の整理、会計ソフトへの入力、帳簿の作成、といったものになります。
- 領収書の整理
- 会計ソフトへの入力
- 帳簿の作成
領収書の整理
レシートや領収書を束のまま渡すだけで、日付や仕訳科目ごとに整理してもらえます。経費にできない領収書もチェックしてくれるため、不正な経費計上を未然に防ぐことも可能です。
会計ソフトへの入力
領収書、請求書、通帳コピーなど、記帳に必要な書類については「会計ソフトへの入力」にも対応してもらえます。自社で使用している会計ソフトが「業者でも対応しているか」を、事前に確認しておきましょう。
帳簿の作成
会計ソフトに入力したデータをもとに、試算表や総勘定元帳といった帳簿を作成してくれます。なかには「損益計算書(PL)」や「貸借対照表(BS)」の作成まで、対応してくれる代行業者もあります。
記帳代行の料金体系・費用相場
記帳代行の料金システムには「月額制」と「従量制」があります。
月額制では、料金に応じて仕訳数に上限が設けられており、仕訳数が増えていくほど料金は「割安になる」よう設定されています。
一方、従量制は「仕訳数に応じて」料金が加算されてるシステムです。「仕訳数×単価=価格」という単純な計算式で、1か月の料金が決まります。
記帳代行の相場料金は、1仕訳あたり「50〜100円」に設定されていることが多く、これに応じて月額料金も設定されています。
仕訳数 | 月額料金相場 |
---|---|
〜100仕訳 | 10,000円ほど |
101〜200仕訳 | 15,000円ほど |
201〜300仕訳 | 20,000円ほど |
301〜400仕訳 | 25,000円ほど |
401仕訳〜 | 30,000円ほど |
1か月あたりの仕分数が100件にも満たない小規模の事業者であれば、従量制の料金システムを選択すると良いでしょう。
月間の仕分数が多い大企業、小売店、飲食店などは、従量制だとかえって割高になってしまうため、仕訳数が多くなるほど割安になる月額制の料金システムが適しています。
まずは、記帳代行を依頼する前に「1か月あたりどれくらいの仕訳数があるか」を、あらかじめ調べて把握しておきましょう。
記帳代行の外注先の種類
記帳代行のアウトソーシング先として「記帳代行サービス」と「税理士事務所」がよく利用されます。それぞれ、サービス内容や料金にも違いがあり、利用する際にはその違いをよく理解しておきましょう。
- 記帳代行サービス
- 税理士事務所
記帳代行サービス
記帳代行サービスとは、記帳業務の代行を専門としている会社です。税理士などの専門家による代行ではないため、料金は比較的安く抑えられています。月単位で契約できる点も、記帳代行サービスの特徴です。
しかし、記帳作業のスピード・質は「代行業者」によって差がある点は、注意しておきましょう。
記帳業務の他にも、給与計算や売掛金・買掛金管理なども外注したい場合は、経理全般をアウトソーシングできる「経理代行サービス」の活用がおすすめです。経理代行サービスに「記帳業務のみを依頼」することもできます。
税理士事務所
税理士事務所でも、記帳代行を依頼することが可能で、もちろん税務相談もできます。記帳代行サービスに依頼するよりも費用は高額になり、税理士と顧問契約を結ぶことになります。
年末調整、決算書作成、税務申告といった業務は「税理士しかできない」ため、記帳代行サービスに依頼することができません。記帳業務から税務申告までの流れをまとめて依頼したい場合は、税理士事務所を選択すると良いでしょう。
税理士事務所が「記帳代行サービス会社」を運営している場合もあります。税理士指導もとで記帳の代行業務をしているため、安心して任せられる点がメリットです。
記帳代行の選び方・比較ポイント
記帳代行を依頼できる業者は数多くあり、それぞれ対応できる業務や料金なども異なります。記帳代行サービスを比較・選択するときのポイントについて、重要なものを3つ紹介します。
- 対応業務範囲
- コミュニケーション
- 料金
対応業務範囲
どの範囲の業務まで請け負ってくれるかは、記帳代行サービスを選ぶ上で重要なポイントのひとつです。記帳代行の業者によって対応できる業務範囲が異なるため、以下のようなケースも起こり得ます。
「会計ソフト入力は対応してくれるが、領収書の整理は対応してくれない」
「総勘定元帳は作成してくれるが、損益計算書や貸借対照表は作成してくれない」
自社の経理業務の効率化を目的として記帳代行を依頼したにも関わらず、それほど効率化できなかったという事態にもなりかねません。自社が依頼したい業務に対応できるかは、あらかじめ確認しておきましょう。
コミュニケーション
記帳代行を円滑に進めてもらうためには、口コミやレビューなどで「コミュニケーション関連」もチェックしておくと良いでしょう。
- 修正依頼をしたいとき、すぐに連絡を取れるか
- 自社にとって最適となる提案をしてくれるか
必要なときに連絡が取れることはもちろん、修正依頼への対応スピードが速いか、前向きな提案をしてくれるか、といったことも代行業者選びには大切なポイントです。
料金
記帳代行の「料金設定が明確であるか」も、業者の比較・選定において重要なポイントです。サイトで公開されている料金が相場より安かったとしても、自社に必要なサービスがオプション設定されていることもあります。
実際に依頼してみると、予想していた金額よりも高くなるケースもあります。できるだけ予算内で記帳代行を依頼したいときは、公開されている情報だけで判断せず「数社から見積もりを取る」ようにしましょう。
おすすめの記帳代行の比較表
おすすめ記帳代行サービスは、こちらの12社です。
サービス名 | 特徴 | 料金 |
---|---|---|
KANBEI | ・OCRやRPAを活用、低コストでの受注を実現 ・勘定科目ごとにコスト診断 | 初期費用:0円 月額:1,100円 記帳:88円/1仕訳 |
ライトコミュニケーションズ | ・記帳代行だけでなく、経理業務、税務相談、資金調達、給与計算なども依頼可 必要書類を受け取り後「7日以内」に帳簿の納品可 | ・200仕訳まで:25,000円(税別) ・200仕訳以降:50仕訳ごとに6,250円(税別) |
CASTER BIZ経理 | ・業務コンサルや税理士連携まで対応可能 ・専門チームを最短3日で立ち上げ | 22.5~68万円 / 月 |
Remoba経理 | ・独自の研修をクリアした経理のプロによる支援 ・クライアントが使用する販売管理ソフトなどと連携可能 | 6か月プラン:200,000円 / 月 12か月プラン:180,000円 / 月 |
SUPPORT+iA | ・顧客数1,500社、継続率98% ・公認会計士や税理士といったち有資格者が30名在籍 | 75,000円~ / 月 |
バックオフィス 経理スタンダード | ・セコム株式会社の子会社が提供するサービス ・大手企業グループの業務を受託開発や運営した実績をもとに支援 | 要問い合わせ |
Smart経理 | ・クラウドサービスを活用した経理代行サービス ・簿記2級以上を有するスタッフが対応 | 15万円~ 30万円 / 月 |
株式会社アイエーピー | ・バイリンガルのトレーニングを積んだスタッフによる支援 ・入力代行からフルアウトソースサービスまで対応可能 | 要問い合わせ |
NOC経理アウトソーシング | ・管理系アウトソーシング30年以上の実績 ・クライアントの課題に応じてサービスをアレンジ | 要問い合わせ |
マネーフォワード経費BPO | ・領収書と請求書に関わる業務に特化 ・一部の項目をカスタマイズして業務を依頼できる | 要問い合わせ |
freee経理アウトソース | ・請求書受領に関わる業務を代行 ・電子帳簿保存法とインボイス制度に対応 | 要問い合わせ |
メリービズ | ・簿記2級以上のスタッフがオンラインで支援 ・幅広い会計ソフトに対応 | 依頼業務によって料金の変動あり |
おすすめの記帳代行サービス12選比較
記帳代行が依頼できるサービスについて、対応できる業務や料金なども含めて紹介します。
KANBEI

KANBEIは、freee会計やマネーフォーワードクラウドに特化している記帳代行です。OCRやRPAといった最新テクノロジーを活用することで、低コストでのサービス提供を実現しています。勘定科目ごとにコスト診断もしてくれます。補助金や助成金の提案、士業事務所の紹介など、経営に関わるサポートも体制も万全です。
対応業務 | ・記帳代行プラン:記帳、前期データ移行、コスト診断 ・オプション:スキャン、部門付け、品目付け、月次チェック |
料金 | ・初期費用:0円 ・月額:1,100円 ・記帳:88円/1仕訳 【オプション】 ・スキャン:22円(従量) ・部門付け:月額3,300円 ・品目付け:月額3,300円 ・月次チェック:月額3,300円 |
ライトコミュニケーションズ

ライトコミュニケーションズは、系列の税理士法人、社会保険労務士法人と連携して、経営に関するあらゆる業務をサポートしてくれます。記帳代行だけでなく、経理業務、税務相談、資金調達、給与計算など、総合的なサポート体制とプロによる最適な提案を受けられるのも特徴です。専任の担当者が入力するため、必要書類を受け取り後「7日以内」に帳簿の納品が可能となっています。
対応業務 | 記帳代行、社会保険・労働保険の申請、就業規則、助成金、資金調達、会社設立、 税務相談・記帳指導、法人・個人の確定申告、給与計算、年末調整 |
料金 | 月額記帳料 ・200仕訳まで:25,000円(税別) ・200仕訳以降:50仕訳ごとに6,250円(税別) 月額債権債務管理料 ・200仕訳まで:2,000円(税別) ・200仕訳以降:50仕訳ごとに500円(税別) ・初期登録料:25,000円(税別) ・決算処理及び修正記帳料:25,000円(税別) ・ファイリング料:10,000円(税別) ・コンサルティング:10,000円(税別) |
CASTER BIZ経理

CASTER BIZ経理は「事業特性」や「経理処理の難易度・ボリューム」に応じて、専門チームを最短3日で立ち上げて支援してくれます。
採用率1%の高スキルを持つ人材と、厳密な基準と管理システムにより、安定して高品質なサービス提供を可能にしています。
対応業務 | 経費精算 ・売上、請求業務 ・買掛、支払い業務 ・月次処理、年次処理・税理士対応 クラウド会計システム導入サポート ・クラウドに強い税理士紹介 ・追加セキュリティ要件対応 |
料金 | 従業員数20名以下(稼働時間:30時間):22.5万円 / 月 従業員数20~50名(稼働時間:30時間:22.5万円 / 月 従業員数50~100名(稼働時間:30~80時間):22.5~68万円 / 月 従業員数100~200名(稼働時間:30~60時間):22.5~45万円 |
Remoba経理

Remoba経理は、独自の研修をクリアした経理のプロによる支援が受けられます。請求書の発行から入金確認、経費精算、月次決算、支払い業務まで経理業務の全般を依頼できます。会計領域だけでなく、クライアントが使用している販売管理ソフト、労務管理ソフトなどと連携することも可能です。
対応業務 | ・売り上げ管理(請求書発行、送付、入金確認など) ・支払管理(支払いリスト作成、振込、振込データ作成など) ・経費管理(経費データ管理、立替経費振込・仕訳化) ・月次決算(月次仕分記帳、試算表作成など) ・その他(確定申告補助業務など) |
料金 | 6か月プラン:200,000円 / 月 12か月プラン:180,000円 / 月 トライアルプラン:料金はヒアリングのうえ提案 |
SUPPORT+iA

SUPPORT+iAは、顧客数1,500社・継続率98%のオンラインアシスタントです。経理や財務だけでなく、総務や人事といったバックオフィス業務の代行も依頼できます。税理士法人が母体であり、公認会計士や税理士といった有資格者が30名在籍しており、高品質なサービスを実現しています。
対応業務 | 【経理】記帳代行、入金・支払消込、月次締め処理 【財務】振込・納付代行、請求書発行、請求、支払管理 【人事・労務】給与計算、社会保険関連手続、採用関連事務手続きなど |
料金 | 月々75,000円~ |
バックオフィス 経理スタンダード|TMJ

バックオフィス 経理スタンダードは、セコム株式会社の子会社であるTMJが提供するサービスで、セコムグループがデータを守ってくれます。大手企業グループの業務を受託開発・運営した実績をもとに、中堅企業向けに最適化されたパッケージを提供しており、充実したヒアリング・サポート体制を敷いています。これにより最適かつ迅速なサービス提供が可能です。
対応業務 | 請求書処理 、発注処理、固定資産管理、経費精算処理、 債権消込、前払費処理、その他経理業務、その他バックオフィス業務 |
料金 | 要問い合わせ |
Smart経理

Smart経理は「必要書類のスキャン」と「クラウドでのデータ共有のみ」で利用でき、メールではなくチャットでの対応のため迅速なやり取りが可能です。税理士法人グループが運営しており、簿記2級以上を有する社内研修を受けた専門スタッフが対応してくれます。
対応業務 | 請求、支払い、給与計算、経費精算、会計入力、資金繰り、融資相談、資産管理 |
料金 | スタンダードプラン:15万円~ / 月 エキスパートプラン:30万円 / 月 |
株式会社アイエーピー

株式会社アイエーピーは、国際会計や国際税務に精通している会社です。アメリカの公認会計士・税理士によるサポートを受けられます。領収書、請求書を送付して入力代行をしてくれるサービスから、すべてお任せのフルアウトソースまで対応できます。
対応業務 | 記帳、仕訳業務、売掛金、買掛金管理、経費精算、経営資料、決算資料作成サポート、税務申告 |
料金 | 要問い合わせ |
NOC経理アウトソーシング

NOC経理アウトソーシングは、管理系アウトソーシング30年以上の実績があります(解約率は1%)。公認会計士も在籍しており、自社の課題に応じてサービスをアレンジし、最適な業務運用を提案・実行してくれます。決算業務の前工程からのフルアウトソーシングも可能です。
対応業務 | ・記帳、仕訳業務 ・売掛金・買掛金管理 ・経費精算 ・経営資料・決算報告書などの作成サポート |
料金 | 要問い合わせ |
マネーフォワード経費BPO

マネーフォワード経費BPOは、領収書と請求書に関わる業務に特化したサービスです。領収書のファイリング・保管、請求書のデータ化・保管などを代行してくれます。一部の項目をカスタマイズして業務を依頼できるため、自社の課題に応じた外注が可能です。
対応業務 | ・領収書のチェック、ファイリング、保管、申請の承認 ・請求書の受け取り、入力 |
料金 | 要問い合わせ |
freee経理アウトソース

freee経理アウトソースは、請求書受領に関わる業務を代行するサービスです。請求書受領後、AI-OCRとオペレーターによるスキャンから電子保存、データ化された債権管理まで対応可能です。電子帳簿保存法とインボイス制度にも対応しており、法令を遵守しながら経理業務のデジタル化を進められます。
対応業務 | ・請求書アップロード ・AI OCR ・OCR結果の確認・修正 ・支払い依頼申請 ・確認・承認 ・支払い処理(総振ファイル作成) |
料金 | 要問い合わせ |
メリービズ

メリービズは、簿記2級以上のスタッフがオンラインで支援するサービスです。仕訳入力、経費精算、決算、会計ソフト導入まで、あらゆる経理業務に対応しています。幅広い会計ソフトに対応しており、希望のソフトがある場合も導入時に相談可能です。東証一部上場企業からスタートアップ企業まで、さまざまな業界・業種の企業が導入しています。
対応業務 | 経費精算、帳票、仕訳入力、請求書発行、売掛・買掛管理、月次決算、クラウド会計導入支援、経理業務改善コンサルティング |
料金 | 【料金例 ①】 ・企業サイズ:20〜50名規模 ・業種:小売・店舗 ・対応業務領域:月次仕訳入力代行 ・料金例:15~20万 / 月 【料金例 ②】 ・企業サイズ:150名以上 ・業種:専門商社 ・対応業務領域:約2,000枚(2万件程度)の帳票入力 ・料金例:100~300万 / 月 ※依頼業務によって料金の変動あり |
まとめ
記帳代行を依頼するには「記帳代行サービス」か「税理士事務所」のどちらかになります。税理士事務所が運営している記帳代行サービスもあり、高品質で低価格なサービスを受けることができます。
また、代行サービス各社により、代行業務の範囲が異なります。自社が依頼したい業務範囲、予算金額、などをあらかじめ検討しておきましょう。
複数の代行サービス会社から「見積もり」を取ることも、自社に合ったサービスを選ぶという点でポイントとなります。
関連サービス


6ヶ月プラン | ¥200,000 |
12ヶ月プラン | ¥180,000 |

経理代行 | 要問い合わせ |






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