SEOキーワードの入れ方のコツ7選。効果と根拠も合わせて解説。

SEO対策の基本は、ユーザーが検索したキーワードに対して最適な記事を用意することです。

しかし、いざ記事を作ろうと思っても、どんなキーワードをどこに配置するのか、分からないですよね。

今回は、以下について効果的な方法を解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • キーワードの選び方
  • キーワードを入れる場所
  • キーワードを入れる時の注意点

SEOにおいてキーワードを入れることは重要?

キーワードは、ユーザーが探している情報を探り、そのニーズを満たす情報を提供するための「手がかり」になるため、非常に重要といえます。

これは、コンテンツ提供者だけでなく、検索エンジン(クローラー)が記事を認識する際も同様です。

実際に、Google検索セントラルでは、検索結果に影響の高いいくつかの対策の中で以下を紹介しています。

ユーザーがコンテンツを検索するときに使われる可能性のある単語を選んで、これらの単語をページ上の目立つ場所(ページのタイトル、メインの見出しなど)や、わかりやすい場所(代替テキスト、リンクテキストなど)に配置する。

Google 検索の基本事項

ユーザーが検索するキーワードを、適切な場所に配置することが重要視されていることが分かります。

ただし、とりあえずキーワードを入れれば良いというわけではありません。入れる単語とその選び方を順番に解説していきます。

SEOキーワードの選び方

SEO対策において最も重要なのはキーワード選定です。入れる場所を理解していても、選んだキーワードが最適化されていなければ、全くもって意味がありません。

また、キーワード選定は、市場やメディアの方向性、今後の戦略等、事業を進めていく上での大きな指針となりますので、必ず最初に行っておきましょう。

基本的なキーワード選定の考え方を具体的に解説してますので、次に読み進める前にかならず目を通してください。

SEOキーワードを入れる場所

選定したキーワードをどこに入れるのか?一般的には、以下の箇所に入れることで検索結果の向上が見込めるとされています。

  • title
  • meta description
  • h1
  • h2, h3, h4, h5, h6
  • 本文
  • 画像のaltタグ
  • アンカーテキスト

ただし、すべてが効果的というわけではありません。具体的な根拠と見込める効果を紹介していきますので、必要と感じた施策だけを参考にしてください。

titleタグ

titleタグは、検索結果のページタイトルを出力するためのHTMLタグになります。こちらは、記事内で表示されるものではありませんが、検索結果画面に最も目立つ形で表示されます。

検索結果上に表示されるtitleタグの見え方

ユーザーが検索結果の中からあなたの記事を選ぶ大きな基準になるので、検索キーワードを入れることはクリックしてもらうために非常に重要であるといえます。

なお、直接的な検索結果への影響度としては、GoogleのJohn Mueller氏の発言を参考にしてみましょう。

“We do use [the title tag] for ranking, but it’s not the most critical part of a page. So it’s not worthwhile filling it with keywords to kind of hope that it works that way.”

Google Search Central(YouTubeチャンネル)

翻訳すると、タイトルタグはランキングに使うが、ページの最も重要な部分ではない。そのためにタイトルをキーワードで埋めることに価値はないと回答しているようです。

少なくとも検索結果のランキング要因の1つであることは確かなので、適切なキーワードを入れることは効果的であることが伺えます。

なお、記事タイトルのキーワードの入れ方や付け方については以下の記事でも解説してますので、ぜひご覧ください。

meta descriptionタグ

meta descriptionタグは、検索結果のページタイトル下に表示される説明文になります。

検索結果上のmeta descriptionの見え方

こちらは、検索結果に大きな影響を与えるものではありませんが、最適化することで、ユーザーが検索結果上で記事をクリックする確率を向上させる役割を持っています。

また、こちらに検索キーワードを含めると、検索キーワードと合致した単語が強調表示されますので、より露出するためにもキーワードを含んだほうがよいといえます。

検索キーワードが含まれていると強調表示される

なお、WordPressでメディアを運用している場合は、以下で紹介しているプラグインを使用すれば、簡単に記入できますので、参考にしてください。

H1タグ

h1タグは、一般的に記事のページタイトルを表示するためのHTMLタグです。(そのサイトのマークアップ方法による)

記事内のH1タグ表示箇所

一般的にtitleタグと同じ文言にすることが多いので、SEOに最適な文字数とタイトルの付け方でご紹介しているタイトルと同じ文言にすればよいでしょう。

理由は上記でも解説しておりますが、検索結果上のページタイトルをコントロールしやすくするためです。

なお、ページ内のh1タグの有無や数が検索結果に大きく影響を与える訳ではありませんので、ご注意ください。

その他見出し(h2,h3,h4,h5,h6)

h2〜h6は、本文内の小見出しとして利用されるHTMLタグです。

これらは、ユーザーやクローラーがページの内容を理解するために必要な要素になりますので、キーワードを入れることで、検索エンジンに認識されやすい可能性があります。

実際に小見出しに対する、GoogleのJohn Mueller氏の発言を見ていきましょう。

“So headings on a page help us to better understand the content on the page.

Headings on the page are not the only ranking factor that we have. We look at the content on its own as well.

But sometimes having a clear heading on a page gives us a little bit more information on what that section is about.”

Are HTML Heading Tags (H2-H6) A Google Ranking Factor?

要約すると、ページの見出しだけがランキング要素ではないが、内容を詳しく知る上で役に立つ要素であると回答しています。

キーワードを入れることが必ずしも順位向上に繋がるわけではありませんが、ユーザビリティ、クローラビリティの向上のために、自然な形でキーワードを入れることを心がけましょう。

本文

ページを構成する文章になります。こちらに関しては、キーワードについて考えずに、ユーザーが求めている情報を提供できているか?を意識しましょう。

Google検索セントラルのコンテンツを最適化するで記載されている内容を以下に簡単にまとめましたので、最低限クリアしているかは必ず確認しましょう。

読者が求める情報の提供・綴りや文法ミスのない読みやすい文章
・小見出しや段落に分けて情報を整理
・既存のコンテンツの複製や使いまわしではない
・ユーザーにとって不要なKWや情報を記載していない
ユーザーの信頼を得る・情報の専門性と権威性を明確にする
・課題解決に対するコンテンツ量が適切
・気が散る広告を入れない

なお、検索意図に合致した内容を記載していれば、自然と関連性の高いキーワードを本文内に記載するようになります。慣れてきたら、言い回しを変えたりして、自然な流れでキーワードを入れると、クローラーへの評価を上げることができるかもしれません。

画像のaltタグ

altタグは、画像を読み込めない時やユーザーが画像を視認できない場合に、画像の意味をテキストで示せるHTMLタグになります。

こちらは、検索結果に直接的な影響を与えるものではありませんが、ユーザビリティの観点から必ず入力するようにしましょう。

ただし、以下の通り、Google画像検索では、検索エンジンが画像を適切に理解するために、代替テキストを利用する可能性があります。

画像のファイル名と alt テキストを最適化すると、Google 画像検索のような画像検索プロジェクトが画像を適切に理解しやすくなります。

Google検索セントラル

記事内の図解やグラフ等、画像検索結果上で表示させたい画像が存在する場合は、キーワードを自然に含めた具体的な説明を記載すると効果的かもしれません。

altタグに不要なキーワードを詰め込む、長い文章を記載する等は、Google公式で避けるべき事項として説明されているのでご注意ください。

アンカーテキスト

アンカーテキストとは、aタグのhref属性付きで記載されたリンクテキストを指し、ユーザーと検索エンジンにリンク先の内容を伝える役割があります。

このアンカーテキストに検索キーワードを入れることで、検索エンジンにリンク先が関連することを示せる効果があると言われています。こちらに関しては、不必要にキーワードを入れるとペナルティを課される可能性があるので、「自然に入れれそうなら入れる」くらいの認識で構いません。

キーワードを入れることよりも、以下に注意して、ユーザービリティやクローラビリティを高めるアンカーテキストになっているかを意識しましょう。

  • リンク先は関連性のある内容かどうか
  • 遷移先がわかりやすいアンカーテキストか
  • アンカーテキストが短く簡潔になっているか

SEOキーワードを入れる際の注意点

Googleが公式に明示しているように、大切なのはユーザーファーストでコンテンツを作成することです。

SEO対策に重きをおきすぎると、この理念に反し、ペナルティを受ける可能性があります。以下にキーワードに関する代表的な注意点をまとめましたので、順番に解説していきます。

  • キーワードの乱用
  • 隠しテキストと隠しリンク

キーワードの乱用

キーワードの多用、不必要なキーワードを盛り込むことは絶対に避けましょう。Google公式で挙げられているスパムと認識される乱用は以下のようなものがあります。

・実質的な付加価値のない電話番号の羅列
・ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック
・同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと。たとえば次のようなものです

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Google検索セントラル – キーワードの乱用

上記はかなり極端な例ですが、不自然にキーワードを入れ込んでいると認識されればスパム認定されてしまいますので、ご注意ください。

隠しテキストと隠しリンク

ユーザーからは見えないが、検索エンジンは認識できるコンテンツを配置することです。例えば、以下のようなものがあります。

・白の背景で文字の色を白にする
・テキストを画像の背後に置く
・CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
・フォントサイズまたは不透明度を 0 に設定する
・目立たない 1 文字(段落の中頃にあるハイフンなど)のみをリンクにすることで隠す

Google検索セントラル – 隠しテキストと隠しリンク

何がしたいかというと、ユーザビリティを下げずに、必要なキーワードを記事内のあらゆるところに配置して、検索エンジンに認識してもらおうということです。

上記はあからさまですが、画像のaltタグ等にキーワードを盛り込むのも、似たような施策になってしまいますので、必ず避けるようにしてください。

アコーディオンやタブ等のUXを高めるコンテンツの場合はGoogleポリシーに違反しません。

SEOキーワードは効果の高いものだけ入れよう

今回は、SEO対策として、どこにキーワードを入れるべきかに重きをおいて解説しました。

正直、ご紹介したすべての施策を行う必要はありません。まずは、効果の見込める以下の対策から始めることをおすすめします。

title, h1キーワードを入れる
meta descriptionキーワードを入れる
h2, h3, h4, h5, h6可能であればキーワードを入れる
altタグ必ず記載する(キーワードは無視してOK)

Google公式でも明示されている通り、大切なのはテクニックではなく、ユーザーにとって高品質なコンテンツかどうかです。

必ず、ユーザーファーストを念頭において、コンテンツ制作を進めてください。

b-pos編集部

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