【徹底解説】SEOに効果的なタイトルの文字数とタイトル作成のコツ7選をご紹介!

SEO対策において、タイトルの文字数はさほど重要ではありません。

ただし、タイトルが長すぎたり、短すぎたりすると、検索結果上のクリック率を低下させ、アクセス数を減少させるおそれがあります。

当記事では、最適な文字数の他、タイトルをつけるコツについてもご紹介します。

一度、目安を知っておけば、これからメディアを運営する上で、タイトルを決める1つの基準になりますので、ぜひ今後のために参考にしてください。

SEOにおけるタイトルの役割とは

SEOを意識する上で、タイトルは最重要パーツのひとつです。「記事の顔」とも言えるタイトルは、検索結果で真っ先にユーザーの目に入る部分。ここを工夫するかしないかで、検索順位だけでなくクリック率や読者の満足度も大きく変わってきます

では、なぜタイトルがそこまで重要なのか?3つの観点から見ていきましょう。

タイトルタグ(titleタグ)はGoogleへの“最初のアピール”

SEO的に言うと、タイトルは<title>タグとしてHTML内に記述されます。これはGoogleなどの検索エンジンにとって、ページの内容を判断するうえで最も重要な要素のひとつとなります。

Googleはこのtitleタグを元に「どんなページか」「どのキーワードに関連するか」を判断します。つまり、狙いたいキーワードを自然に含めることが非常に重要になってきます。

クリック率(CTR)にも大きく影響

ユーザーが検索結果の中からどれをクリックするかの答えはシンプルに「タイトル次第」だということです。

検索順位が高くても、タイトルが魅力的でなければクリックされません。逆に、順位が2〜3番手でも、魅力的なタイトルならクリックを勝ち取れることもあります。

たとえば、「ブログ 記事 構成」というKWで記事を試筆する際に、「ブログ 記事 構成」というタイトルをそのままつけても、読者が気になるはずもなく、全く意味はありません。なので、「初心者向けブログ記事構成の作り方|読まれる記事に仕上げる5つのステップ」のように、この記事で得られる事を具体的に分かりやすく端的に伝えることが重要となります。

このように、「読みたい!」と思わせる工夫がCTRを高め、結果的にGoogleからも「ユーザーに支持されているページ」と評価され、順位にも良い影響が出ます

タイトルの内容次第で“Googleに書き換えられる”リスクも

最近では、Googleがタイトルを自動で書き換えるケースも増えています。これは、元のタイトルが以下のような状態のときに起こりがちです。

  • キーワードを詰め込みすぎて不自然
  • タイトルと本文の内容にズレがある
  • 無意味に長すぎる or 短すぎる

こうなると、Googleが「ユーザーにとってわかりやすい表現」に変更して表示してしまうんですね。せっかく作ったタイトルが活かされないのはもったいないので、自然で正確な表現を心がけましょう。

SEO向けのベストなタイトルの文字数は28〜35文字

SEO向けのタイトルの文字数は26〜33文字

結論から述べると、タイトルの文字数の目安は、全角換算で28〜35文字になります。

この文字数を目安にタイトルの長さを決める理由は以下になります。文字数が適した状態でなければ、ユーザーに適切な情報を届けられず、クリック率低下を招く可能性があります。

文字数が多すぎる場合タイトルの後半が省略されてしまう。
必要な情報が届けられていない可能性がある
文字数が短すぎる場合タイトルの後半にサイト名などが追加される。
ユーザーにとって不要な情報を届けてしまう。

タイトルの文字数が多いと省略される

タイトルが長すぎると、以下のように検索結果上で後半の文字が省略されてしまいます。

大阪駅を攻略しよう!大阪駅の構内図、改札口、待ち合わせ …

こうなると、本来伝えたい情報が隠れ、ユーザーに届かない事態が生じてしまいます。そこで、何文字程度であれば省略されないのか、「seo 対策」というキーワードで検索した際の上位10件のタイトルの文字数を集計してみました。

順位PCスマホ
1位32(省略)35
2位32(省略)38(省略)
3位31(省略)23
4位28(省略)37(省略)
5位2635
6位3030
7位2336
8位526
9位31(省略)25(省略)
10位3133(省略)
2025/2/13に「seo 対策」で調べた上位10件を調査

上記から、PCでは28以上が省略、スマホでは33以上が省略されやすいという結果になりました。

これらはあくまで目安なので、PC・スマホ共にタイトルが見切れるのを防ぎたいのであれば、26文字程度に収めるのがよいでしょう。

タイトルの文字数が短すぎると後半にサイト名が追加される

極端にタイトルの文字数が少ないと、以下のようにタイトルの後半にサイト名が追加されます。

大阪駅 – Wikipedia

今回は、Wikipediaを例にご紹介しましたが、通常のメディアでも、サイト名や他のサイト内要素が自動で追加される仕様となっています。

記事を書いて検索上位を目指す上では、不要な情報をユーザーに届けることになるため、好ましい状態とはいえません。

冒頭で述べた目安に近い文字数を維持することをおすすめします。

タイトルの文字数はSEO的に重要ではない

タイトルの文字数が、検索結果の向上に直接的に貢献するわけではありません。

実際にタイトルの文字数制限について、GoogleのJohn Mueller氏に質問した動画がありますが、タイトルの長さに推奨事項はないと回答しています。(以下引用)

He asked:

“Is that a really good factor of ranking, that the title (length) should be like something with the limitation?”

John Mueller answered:

“No. We don’t have any recommendation for the length of a title.”

What Is The Best Title Tag Length For SEO?
– Search Engine Journal

Googleのシステムの変化によって、推奨文字数は年々変化します。文字数を必ず守るというより、ある程度の目安ととらえることが大切です。

SEOに強いタイトル作成のコツ7選

Googleが公式に明示している「質の高いタイトル」は、以下の通り、ユーザーが一目で内容を把握でき、検索クエリと関連性が高い内容にすることが重要であることが伺えます。

タイトルリンクは、検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素です。どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。

Google検索セントラル

SEOで上位表示されるためには、ただキーワードを入れるだけでは不十分。「検索エンジンに伝わる」だけでなく、「ユーザーがクリックしたくなる」タイトルが求められます。

ここでは、明日からすぐに使える7つのコツを紹介します。

  1. 狙いたいキーワードは必ず左寄せに
  2. ユーザーの「悩み」や「目的」を盛り込む
  3. 数字を入れると説得力が上がる
  4. 「【】」を使って補足情報を加える
  5. 専門用語の使用は控えめに、噛み砕く
  6. タイトルと本文の内容を一致させる
  7. 表示される文字数を意識する(理想は32文字前後)

狙いたいキーワードは必ず左寄せに

SEOの観点から、キーワードはタイトルの左(前方)に配置することが望ましいとされています。これはGoogleのアルゴリズムが、前半にある単語をより重要と捉える傾向があるためです。また、ユーザーの視線も検索結果の左側からスタートすることが多く、最初にキーワードが目に入ることで「探していた情報だ」と判断されやすくなります。

例えば「SEO タイトル 文字数」というキーワードを狙うのであれば、「タイトル文字数のSEO対策」よりも「SEOに強いタイトル文字数とは?」のように構成するほうが効果的です。タイトルを作成する際は、狙いたいキーワードを明確にし、それを自然な形でタイトルの前方に盛り込みましょう

ユーザーの「悩み」や「目的」を盛り込む

SEOで上位に表示されても、クリックされなければ意味がありません。クリックされるタイトルには共通して、「検索した人の悩み」や「達成したい目的」が言語化されているという特徴があります。

たとえば、SEO初心者が「クリック率が上がらない」という悩みを持っている場合、その悩みに対して「クリック率が上がるタイトルの作り方」といったタイトルでアプローチすることで、より高い共感と反応を得ることができます。タイトルは検索ユーザーの「これが知りたい」「これを解決したい」といった気持ちを汲み取り、それに対する“答え”や“希望”を感じさせる表現にすることが重要です。

数字を入れると説得力が上がる

タイトルに数字を入れることで、内容の具体性が増し、ユーザーにとって「何がどれくらい得られるのか」が明確になります。例えば「SEOに強いタイトルの作り方」よりも「SEOに強いタイトル作成のコツ7選」といった具合に、「いくつあるのか」が分かるだけで、記事を読むハードルが下がります。

また、数字を入れることで情報の粒が小さく感じられ、読みやすそうだと直感的に思われやすいという心理的な効果もあります。特に、3・5・7・10などの奇数は、人の記憶に残りやすくクリックされやすいというデータもあるため、うまく取り入れるとよいでしょう。

「【】」を使って補足情報を加える

タイトルに「【】」を使うことで、情報の補足や強調を効果的に伝えることができます。たとえば「SEOに強いタイトルの作り方」よりも、「【初心者向け】SEOに強いタイトルの作り方」とすることで、誰に向けた情報なのかが明確になり、対象読者の関心を引くことができます。

また、「【2025年版】」のように、最新版であることを示すことで、古い情報ではないと認識してもらえる効果もあります。こうした【】による補足は視覚的にも目立ちやすく、競合する検索結果の中でクリックされやすい要素となります。ただし多用すると読みづらくなるため、1つか2つ程度に絞るのが効果的です。

専門用語の使用は控えめに、噛み砕く

検索ユーザーが必ずしもその分野の専門家とは限りません。特に初心者向けの記事を想定する場合は、専門用語をそのままタイトルに使うと、読者が内容を理解できないと感じて離れてしまう可能性があります。

たとえば、「CTR」や「SERP」などのSEO用語をそのまま使うのではなく、「クリック率」や「検索結果ページ」のように、意味がすぐ伝わる言い換えを使うことで、より多くの人に内容を届けることができます。どうしても用語を使いたい場合は、「クリック率(CTR)」のようにカッコで補足することで、専門性と分かりやすさのバランスを取ることができます。

タイトルと本文の内容を一致させる

タイトルは本文の要約であり、読者の期待に正確に応えるものでなければなりません。たとえクリックされやすいタイトルを作れても、本文の内容が伴っていなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまい、結果としてページの評価が下がります

たとえば「3分でわかるSEO完全ガイド」というタイトルで記事を公開しても、実際の内容が1万字を超えるような長文だった場合、ユーザーは「思っていたのと違う」と感じて離脱してしまうでしょう。タイトルには「内容の魅力を最大限に伝える工夫」と同時に、「誠実に情報の本質を伝える責任」も求められます。釣り的なタイトルは短期的には効果があっても、長期的には信頼を損なうリスクがあることを忘れてはいけません。

表示される文字数を意識する(理想は32文字前後)

Googleの検索結果には、タイトルの表示に上限があり、通常は28~32文字程度で切れてしまいます。そのため、伝えたい要素を32文字以内に収めることが理想です。特に、キーワードや訴求したい情報は、なるべく前半に配置することで、途中で切れても必要な情報がユーザーに届くようにしましょう。

もちろん、内容によっては32文字を超えてしまうこともありますが、その場合でも「最初の20文字程度にもっとも伝えたいポイントを置く」という意識を持つことで、検索結果での見え方を最適化できます。文字数制限は制約というよりも、“限られたスペースで最大の価値を伝える技術”と考えるとよいでしょう。

SEO向けにタイトルの文字数をカウントする方法

出来上がったタイトルの文字数が全角換算で何文字なのか?気になる方は、以下のツールを利用すると疑似プレビュー付きでわかりやすいです。

無料SEOツール|タイトルタグ文字数カウント

このツールは、全角換算で文字数をカウントする上、制限文字数を自由に変更できるので、初心者に非常にオススメのツールになります。

仮にプレビュー上でタイトルが省略されたとしても、必要な情報が伝わると判断すれば大きな問題はありません。文字数にこだわり過ぎないようお気をつけください。

SEO対策で重要なのは文字数よりもタイトルの中身

SEO向けに最適なタイトルの文字数とつけ方についてご紹介しました。

今回の調査では「28〜35文字程度におさめるのが良い」という結論にいたしましたが、検索エンジンのシステムは年々変わっていくので、文字数に固執しないことが大切です。

大切なのは、検索クエリと関連があるか、クリックされやすいタイトルにしているかです。記事を公開する前に以下を満たしているか必ず確認しましょう。

  1. 狙いたいキーワードは必ず左寄せに
  2. ユーザーの「悩み」や「目的」を盛り込む
  3. 数字を入れると説得力が上がる
  4. 「【】」を使って補足情報を加える
  5. 専門用語の使用は控えめに、噛み砕く
  6. タイトルと本文の内容を一致させる
  7. 表示される文字数を意識する(理想は32文字前後)

また、これから記事を執筆する上で、CVに近いクエリの記事は、実際に検索結果でどのように表示されているのかこまめに調べましょう。

検索結果上での見え方が異なる可能性を考慮して、「ユーザーがこの記事を本当に選ぶのか?」常に自問自答して、最適な施策を打つことをオススメします。

b-pos編集部