【2024年】SEOに最適なタイトルの文字数は?付け方のコツも解説!

SEO対策において、タイトルの文字数はさほど重要ではありません。

ただし、タイトルが長すぎたり、短すぎたりすると、検索結果上のクリック率を低下させ、アクセス数を減少させるおそれがあります。

当記事では、最適な文字数の他、タイトルをつけるコツについてもご紹介します。

一度、目安を知っておけば、これからメディアを運営する上で、タイトルを決める1つの基準になりますので、ぜひ今後のために参考にしてください。

SEO向けのタイトルの文字数は26〜33文字

SEO向けのタイトルの文字数は26〜33文字

結論から述べると、タイトルの文字数の目安は、全角換算で26〜33文字になります。

この文字数を目安にタイトルの長さを決める理由は以下になります。文字数が適した状態でなければ、ユーザーに適切な情報を届けられず、クリック率低下を招く可能性があります。

文字数が多すぎるタイトルの後半が省略されてしまう。
必要な情報が届けられていない可能性がある
文字数が短すぎるタイトルの後半にサイト名などが追加される。
ユーザーにとって不要な情報を届けてしまう。

タイトルの文字数が多いと省略される

タイトルが長すぎると、以下のように検索結果上で後半の文字が省略されてしまいます。

大阪駅を攻略しよう!大阪駅の構内図、改札口、待ち合わせ …

こうなると、本来伝えたい情報が隠れ、ユーザーに届かない事態が生じてしまいます。そこで、何文字程度であれば省略されないのか、「seo 対策」というキーワードで検索した際の上位10件のタイトルの文字数を集計してみました。

順位PCスマホ
1位27(省略)36.5(省略)
2位27.5(省略)30
3位27.5(省略)37.5(省略)
4位27.5(省略)31
5位2333(省略)
6位31(省略)34(省略)
7位21.530.5
8位26.534.5
9位2426.5
10位25.535.5(省略)
2023/7/6に「seo 対策」で調べた上位10件を調査

上記から、PCでは27以上が省略、スマホでは33以上が省略されやすいという結果になりました。

これらはあくまで目安なので、PC・スマホ共にタイトルが見切れるのを防ぎたいのであれば、26文字程度に収めるのがよいでしょう。

全角換算とは、全角文字を1文字、半角文字を0.5文字とカウントする方法です。日本語は、全角と半角が交じるため、より実質的な数値を出すためにこの方法を採用しています。

タイトルの文字数が短すぎると後半にサイト名が追加される

極端にタイトルの文字数が少ないと、以下のようにタイトルの後半にサイト名が追加されます。

大阪駅 – Wikipedia

今回は、Wikipediaを例にご紹介しましたが、通常のメディアでも、サイト名や他のサイト内要素が自動で追加される仕様となっています。

記事を書いて検索上位を目指す上では、不要な情報をユーザーに届けることになるため、好ましい状態とはいえません。

冒頭で述べた目安に近い文字数を維持することをおすすめします。

タイトルの文字数はSEO的に重要ではない

タイトルの文字数が、検索結果の向上に直接的に貢献するわけではありません。

実際にタイトルの文字数制限について、GoogleのJohn Mueller氏に質問した動画がありますが、タイトルの長さに推奨事項はないと回答しています。(以下引用)

He asked:

“Is that a really good factor of ranking, that the title (length) should be like something with the limitation?”

John Mueller answered:

“No. We don’t have any recommendation for the length of a title.”

What Is The Best Title Tag Length For SEO?
– Search Engine Journal

Googleのシステムの変化によって、推奨文字数は年々変化します。文字数を必ず守るというより、ある程度の目安ととらえることが大切です。

SEOでタイトルの文字数以外に重要なこと4つ

検索エンジンの最適化という意味では、文字数よりも注意すべきことが数多く存在します。

Googleが公式に明示している「質の高いタイトル」は、以下の通り、ユーザーが一目で内容を把握でき、検索クエリと関連性が高い内容にすることが重要であることが伺えます。

タイトルリンクは、検索結果上でリンク先のページの内容をユーザーが一目でわかるように表示し、検索クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで重要な要素です。どのページにアクセスするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを設定することが求められます。

Google検索セントラル

それではどんな点に気をつけてタイトルを決めればいいのでしょうか?以下に効果的なタイトルをつける基本的なコツを4つまとめたので、参考にしてください。

  • 検索キーワードを含める
  • h1タグとtitleタグを一致させる
  • ベネフィットを盛り込む
  • 数字を利用する

検索キーワードを含める

記事を書く前に、どのキーワードに対してアプローチするか決めることが一般的です。この狙うキーワードを必ずタイトルに含めましょう。

理由は、ユーザーと検索結果の両方に「この記事が検索クエリと関連性がある」ことを示せるからです。

さらに、検索結果の文字数制限や文字は左から読まれる性質を考慮して、できる限り重要なキーワードをタイトルの先頭(左側)に配置することをオススメします。

キーワードの乱用は避けてください。Google検索セントラルでも、乱用は無意味かつ不正行為とみなされる可能性があると記載されています。

h1タグとtitleタグを一致させる

h1とtitleの文言が一致しない場合、検索結果上に表示される文言がtitleと異なる可能性が高まります。

世界的に有名なSEOツールを運営している「ahrefs」の調査では、以下の通り、h1タグとtitleタグが一致する場合にタイトルタグが変更されにくくなるようです。

Ahrefs’ study of 953,276 pages found that Google is rewriting title tags 33.4% of the time. 

We also found that Google is less likely to change your title tag in the search results if it matches the H1 tag on the page. 

ahrefs blog

検索結果の仕様上、titleタグ以外の要素も加味してタイトルを書き換える可能性があるので、完全に防ぐことはできません。これで変更リスクを少しでも下げられます。

なお、h1タグとtitleタグについては、HTMLタグのことで一般的に以下の使われ方をしておりますので、参考にしてください。

h1記事のフロントに出力されるタイトル。
記事にアクセスして最初に目にするメインタイトルになります。
title検索結果やブラウザのタブに表示されるタイトル。
記事にアクセスしてもフロントには表示されません。

ベネフィットを盛り込む

タイトルを見て、何を得られるのか?が明示されていないければ、数ある記事の中から選んでもらえる可能性が下がります。このページを閲覧することで「得られる利益が明確に分かる」タイトルにしましょう。

例えば、「なんか今時の髪型にしたいなあ」と考えてる男性向けのタイトルを考えてみましょう。この場合ストレートに文字に起こすと、以下のタイトルになりますよね。

最近流行りのメンズの髪型をご紹介

ただし、このままでは、どんな利益を得られるのか想像しにくいですよね。本当は、「モテたい」、「いまの髪型が似合わない」、「自分でうまくセットできない」から探しているのかもしれません。

そこで、以下のように、潜在的なニーズを掘り起こして、より具体的なメリットを入れ込めれば、特定のユーザーに刺さりやすいタイトルに仕上がります。

推測したニーズタイトル例
女性にモテたい!女性が選ぶ「本当にモテる」男の髪型ランキング
自分に合うのがいい!【顔型別】あなたに似合う本当の髪型を教えます。
私でもできそう!失敗しない!家でできる簡単センターパートの分け方

数字を利用する

数字には、伝える情報の具体性を底上げする力があります。この「数字」をベネフィットに活かすことで、ユーザーはメリットをよりイメージしやすくなります。

例えば、以下は数字を用いたタイトル例ですが、説得力が全然違いますよね?

強調したい効果タイトル例
効果の高さ【1ヶ月で-10kg】確実に痩せると話題のHIITトレーニング
情報の新鮮さ【2023年】沖縄観光で必ず訪れたい名所
網羅性の高さSEO対策で確認すべき50個のチェックリスト
取り組みやすさトップ営業マンがなるためのたった3つの方法

ただし、やみくもに数字を利用すれば良いわけではありません。ユーザーの検索意図から何を求めているか?を深掘りして、その問題解決能力の高さを示すことが非常に重要です。

どれだけ効果が出るのか?
どれだけ情報が新しいものなのか?
どれだけ知りたい情報が詰まっているのか?
どれだけ簡単にできるのか?

など、ユーザーのペルソナを深く考え、効果的な数値を利用しましょう。

SEO向けにタイトルの文字数をカウントする方法

出来上がったタイトルの文字数が全角換算で何文字なのか?気になる方は、以下のツールを利用すると疑似プレビュー付きでわかりやすいです。

無料SEOツール|タイトルタグ文字数カウント

このツールは、全角換算で文字数をカウントする上、制限文字数を自由に変更できるので、初心者に非常にオススメのツールになります。

仮にプレビュー上でタイトルが省略されたとしても、必要な情報が伝わると判断すれば大きな問題はありません。文字数にこだわり過ぎないようお気をつけください。

SEO対策で重要なのは文字数よりもタイトルの中身

SEO向けに最適なタイトルの文字数とつけ方についてご紹介しました。

今回の調査では「26〜33文字程度におさめるのが良い」という結論にいたしましたが、検索エンジンのシステムは年々変わっていくので、文字数に固執しないことが大切です。

大切なのは、検索クエリと関連があるか、クリックされやすいタイトルにしているかです。記事を公開する前に以下を満たしているか必ず確認しましょう。

  • 検索キーワードを含める
  • h1タグとtitleタグを一致させる
  • ベネフィットを盛り込む
  • 数字を利用する

また、これから記事を執筆する上で、CVに近いクエリの記事は、実際に検索結果でどのように表示されているのかこまめに調べましょう。

検索結果上での見え方が異なる可能性を考慮して、「ユーザーがこの記事を本当に選ぶのか?」常に自問自答して、最適な施策を打つことをオススメします。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)