営業代行の費用の相場は?損しないための選び方と費用対効果の測り方まで解説
営業代行の費用相場はどれくらいなのでしょうか?そして、損しないための選び方や費用対効果の測り方はどのようにすればいいのでしょうか?
この記事では、営業代行の料金体系と相場、選び方のコツ、そして費用対効果の測り方について詳しく解説していきます。料金体系には固定報酬型、成果報酬型、複合型があり、それぞれの相場や選び方に注意すべきポイントが異なります。本記事が、営業代行会社を検討する際の一役になれば幸いです。
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目次
営業代行の料金体系
固定報酬型
固定報酬型の営業代行料金体系は、一定期間ごとに決まった額の報酬を支払う方式です。期間や契約内容によって報酬額が変わりますが、成果に関係なく支払いが発生します。
この方式のメリットは、予算管理がしやすい点です。事前に支払額が決まっているため、会社の財務計画に組み込みやすくなります。ただし、成果が出なくても支払いが発生するため、費用対効果が低い場合があります。
費用対効果を判断するためには、営業活動にかかった費用とその成果(契約数や売上など)を比較してみることが重要です。
成果報酬型
一方、成果報酬型の営業代行料金体系は、獲得した成果に応じて報酬を支払う方式です。成果が出なければ報酬が発生しないため、リスクが低いとされています。
この方式のメリットは、成果に応じて報酬が発生するため、費用対効果が高い場合があります。ただし、成果が出た場合の報酬額は高額になることがあり、予算管理が難しくなることもあります。
費用対効果を判断するためには、支払った報酬額とその成果を比較し、報酬額が成果に見合ったものであるかを検討することが重要です。
複合型(固定報酬+成果報酬)
複合型の営業代行料金体系は、固定報酬と成果報酬を組み合わせた形式です。固定報酬で基本的な費用をカバーし、成果報酬でさらなる成果を追求することができます。
この方式のメリットは、予算管理がしやすい点と費用対効果が高い場合がある点です。固定報酬によって最低限の費用を確保し、成果報酬によって成果に応じた報酬が発生するため、バランスの良い料金体系となります。
ただし、適切な固定報酬と成果報酬のバランスを見つけることが重要です。費用対効果を判断するためには、固定報酬と成果報酬の合計額を支払った上で、得られた成果がその費用に見合っているかを評価することが大切です。
それぞれの料金体系には、独自のメリットとデメリットが存在します。自社の営業戦略や予算、成果に対する期待値を考慮しながら、最適な営業代行料金体系を選択することが求められます。
費用対効果を高めるためには、営業活動にかかる費用とその成果を常に比較検討し、適切な料金体系や営業代行会社を選ぶことが重要です。また、営業代行会社との契約時には、明確な成果指標や報酬体系を設定し、双方が納得できる形で契約することが望ましいです。
料金体系別の料金相場
営業代行会社の料金体系は、固定報酬型、成果報酬型、複合型(固定報酬+成果報酬)の3種類が主流です。それぞれの料金相場を把握しておくことで、自社に適した営業代行会社を見つける助けになります。
料金体系 | 料金相場 | 特徴 |
---|---|---|
固定報酬型 | 月額20〜100万円 | 予算管理がしやすい |
成果報酬型 | 数万円〜数十万円 | リスクが低い |
複合型 | 固定:月額10〜50万円+成果:数万円〜数十万円 | バランスがいい |
固定報酬型の営業代行の料金相場
固定報酬型の営業代行の料金相場は、月額20万円~100万円程度です。契約期間や業務内容によって料金が変動します。
成果報酬型の営業代行の料金相場
成果報酬型の営業代行の料金相場は、成果単位で数万円~数十万円程度です。商材や取引金額によって報酬額が異なります。
複合型の営業代行の料金相場
複合型の営業代行の料金相場は、固定報酬型と成果報酬型の組み合わせによって大きく変わります。一般的には、固定報酬が月額10万円~50万円、成果報酬が数万円~数十万円程度となります。
料金体系での営業代行の選び方
営業代行会社を選ぶ際、料金体系は重要な要素の一つです。どの料金体系が自社に適しているかによって、営業代行の効果が大きく変わります。それぞれのニーズに合わせた選び方のコツを解説します。
とにかく安く始めたいなら
成果報酬型を選択することで、最初の費用を抑えることができます。ただし、成果が出た場合の報酬額が高くなるリスクがあります。また、成果報酬型は、アポ獲得ごと/商談獲得ごとに料金がかかるため、自社が代行してほしい業務をピンポイントで依頼することができます。
中長期的に考えているなら
固定報酬型を選択し、一定のサービスを受けることで、中長期的な営業戦略を構築することができます。予算をあらかじめ設定し、コスト管理がしやすくなります。
固定報酬型の営業代行会社は、中長期的に営業戦略を立案し、代行がスタートするため最初は成果につながらないものの、代行期間が長くなるにつれて、成果が上がるようになってきます。自社に営業ノウハウがなくても、予算がある場合は固定報酬型がおすすめです。
リスクヘッジしながら中長期で
複合型の営業代行を選択することで、予算内でリスクを抑えながら、中長期的な営業戦略を立てることが可能です。固定報酬部分では、一定のサポートが受けられるため、安定したサービスを提供してもらえます。
一方、成果報酬部分では、成果が出た場合に報酬が発生することで、費用対効果の高いサービスが受けられます。複合型は、安心感と効果を両立させた営業代行サービスを受けることができます。
料金体系で営業代行を選ぶ際に注意するポイント
他に費用がかかるものがないかを確認する
営業代行を選ぶ際、最初に注意したいポイントは、他に費用がかかるものがないかどうかを確認することです。契約時に明確に費用が提示されていない場合や、追加で費用が発生する可能性がある場合は、十分に注意が必要です。
例えば、営業代行以外にも営業支援ツールや外部リソースの使用が必要になることがあります。これらの費用は、初期費用や月額費用に含まれていないことが多いため、事前に確認しましょう。
また、営業代行会社によっては、契約期間中に成果が上がらなかった場合でも解約金が発生することがあります。このような場合は、契約を解除することが難しくなるため、注意が必要です。契約内容をしっかりと理解し、損をしないためにも、契約前に詳細を確認しましょう。
自社の商材の単価とモデルを考慮する
自社の商材やビジネスモデルによって、最適な営業代行の料金体系が異なります。自社の状況に合った料金体系を選択しましょう。
<高単価商材の場合>
高単価商材を取り扱っている場合、営業代行にかかる費用が商材の利益に見合うように考慮することが重要です。成果報酬型の営業代行が適しているケースが多く、報酬が成果に応じて変動するため、商材の利益とバランスが取りやすくなります。ただし、成果報酬型は報酬額が高くなることもありますので、予算管理に注意が必要です。
<低単価商材の場合>
低単価商材を取り扱っている場合、固定報酬型の営業代行が適していることが多いです。低単価商材では、成果報酬型だと営業代行会社にとって十分な報酬が得られない場合があり、営業活動の質が低下するリスクがあります。固定報酬型では、予算をあらかじめ設定し、コスト管理がしやすくなります。
<サブスクリプションモデルの場合>
サブスクリプションモデルのビジネスでは、顧客の継続利用が重要であるため、営業代行会社と長期的な関係を築くことが求められます。この場合、複合型の料金体系が適していることが多いです。複合型では、固定報酬で基本的な費用をカバーし、成果報酬で成果に応じた報酬が発生します。これにより、リスクヘッジしながら中長期的な営業戦略を構築できます。
営業代行の費用対効果の測り方
CPA
CPA(Cost Per Acquisition)は、新規顧客獲得にかかった費用を測る指標です。営業代行による成果(例:アポイントメント獲得数や商談獲得数)と費用から算出されます。
例えば、営業代行会社に10万円を支払って、アポイントメントが20件取れた場合、CPAは10万円 ÷ 20件 = 5,000円となります。これは、1件のアポイントメント獲得にかかる費用が5,000円であることを示しています。営業代行会社を活用する上で、他社とCPAを比較し、効率的に成果を上げられる会社を選ぶことが重要です。
CAC
CAC(Customer Acquisition Cost)は、新規顧客獲得にかかった費用を、獲得した顧客数で割った値です。営業代行全体の費用対効果を評価する際に使用されます。例えば、営業代行に20万円の費用をかけて、新規顧客を40人獲得した場合、CACは20万円 ÷ 40人 = 5,000円となります。
これは、1人の顧客獲得にかかる平均費用が5,000円であることを示しています。営業代行会社を活用する際には、CACを低く抑えることが求められます。また、競合他社や業界平均と比較し、自社の営業効率を評価しましょう。
アポイントメントが多く獲得できても、受注に至らない商談が多い場合、自社の工数が無駄になり、費用対効果が低くなります。そのため、CPAだけでなく、CACも考慮しましょう。両方の指標を用いて営業代行会社のパフォーマンスを評価することで、効率的な営業活動を実現できます。
ROI
ROI(Return on Investment)は、投資対効果を測る指標です。営業代行に投じた費用と、その結果得られた利益から算出されます。
例えば、営業代行に30万円を投資し、その結果、100万円の利益が得られた場合、ROIは(100万円 – 30万円)÷ 30万円 × 100 = 233%となります。この場合、営業代行に投資して得られた利益は、投資額の約2.3倍であることがわかります。営業代行会社を活用する際には、ROIが十分な水準に達しているかを確認し、投資対効果を最大化できる会社を選びましょう。
CPA、CAC、ROIは、営業代行会社への依頼前の段階では判断が難しいものです。そこで、同様の事例が存在するかどうかを確認したり、営業代行会社にシミュレーションの提出を依頼することで、事前に「どれくらいの利益が期待できるか」を把握しましょう。
営業代行会社を選ぶ際に、料金以外のチェックすべき項目
営業代行の対応領域
営業代行会社にはそれぞれ対応できる業務内容の範囲があります。テレアポのみや、インサイドセールス全般、CRMの入力・分析など、対応領域が様々なため、自社が依頼したい業務内容と営業代行会社の対応領域がマッチしているかどうかを確認しましょう。
営業過程の共有頻度
営業代行会社との連携がスムーズに進むかどうかは、営業過程の共有頻度によっても大きく影響されます。定期的なミーティングや報告がある営業代行会社を選ぶことが望ましいです。
実績
営業代行会社の過去の実績を確認し、実際に成果を上げた事例があるかどうかをチェックしましょう。成功事例が多い会社ほど、信頼性が高まります。
営業体制
営業代行会社の営業体制も重要なポイントです。営業担当者の人数や、担当者の経験年数、専門性などが含まれます。自社のニーズにあった適切な営業体制を選ぶことが、営業代行会社の選択においては非常に重要です。
コミュニケーションスタイル
営業代行会社とのコミュニケーションスタイルも選ぶ際の重要な要素です。円滑なコミュニケーションが取れるかどうかは、プロジェクトの進行や成果に大きく影響します。コミュニケーション手段やスタイルが自社と合うかどうかを確認しましょう。
契約期間と解約条件
営業代行会社との契約期間や解約条件もチェックするべきポイントです。短期間で成果が出ない場合や、別の営業代行会社に切り替えたい場合に柔軟に対応できるよう、契約内容を十分に理解しておくことが重要です。
顧客の評判や口コミ
営業代行会社を選ぶ際には、顧客の評判や口コミも参考にすると良いでしょう。実際にサービスを利用した企業からの評価や感想を調べることで、営業代行会社の実力やサービス内容についてより具体的なイメージを持つことができます。
アフターサポート
営業代行が終了した後も、引き続きサポートが受けられるかどうかも確認しておくと安心です。アフターサポートが充実している営業代行会社は、成果を継続的に確保するためのサポートを提供してくれるでしょう。
営業代行を利用した成功事例
成功事例①
あるITソリューション企業が営業代行会社を利用し、新規顧客獲得に成功しました。営業代行会社が適切なターゲットリストを作成し、効果的なアプローチ方法を提案したことが成功の要因です。その結果、新規顧客の数が大幅に増加し、売上も向上しました。
成功事例②
営業代行会社を活用したある食品メーカーは、営業拡大のための市場調査を依頼しました。営業代行会社が市場ニーズや競合状況を詳細に分析し、適切な戦略を提案したことで、企業は新たな市場に進出することができました。
営業代行を利用した失敗事例
失敗事例①
ある製造業企業が、自社の商品に関する知識が不十分な営業代行会社に依頼した結果、十分な成果が得られませんでした。営業代行会社の担当者が商品の特徴や価値をうまく伝えられず、顧客の関心を引くことができませんでした。
失敗事例②
営業代行会社との連携が不十分だったある企業は、情報共有が遅れることにより、顧客とのコミュニケーションが円滑に行われませんでした。
このため、顧客満足度が低下し、最終的には成果が出なかったという事例があります。成功事例と失敗事例から、以下3つに気をつけるようにしましょう。
- 営業代行会社の選定時には、自社の商材や業界に精通しているかどうかを確認しましょう。これにより、効果的な戦略やアプローチが期待できます。
- 営業代行会社との連携や情報共有の仕組みを確立しましょう。円滑なコミュニケーションが顧客満足度や成果に直結します。
- 営業代行会社に依頼する前に、目標や期待値を明確に伝えましょう。これにより、双方の目標が一致し、成功確率が高まります
まとめ(質問形式)
営業代行の料金はどのくらいかかるのですか?
営業代行の料金は、固定報酬型、成果報酬型、複合型の3つの料金体系があります。それぞれの料金相場は以下の通りです。
- 固定報酬型:月額20万円~100万円程度
- 成果報酬型:成果単位で数万円~数十万円程度
- 複合型:固定報酬が月額10万円~50万円、成果報酬が数万円~数十万円程度
営業代行の費用対効果を測る方法はありますか?
営業代行の費用対効果を測る方法として、CPA(Cost Per Acquisition)、CAC(Customer Acquisition Cost)、ROI(Return on Investment)などの指標があります。これらの指標を用いて、営業代行のコストパフォーマンスを評価することができます。
営業代行を選ぶ際に、何をチェックすべきですか?
営業代行を選ぶ際にチェックすべき項目は以下の通りです。
- 営業代行の対応領域
- 営業過程の共有頻度
- 実績
- 営業体制
- コミュニケーションスタイル
- 契約期間と解約条件
- アフターサポート
b-pos編集部
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