【企業規模別】給与計算ソフトおすすめ17選比較！無料ソフトも紹介。

給与計算業務は、所得税・住民税・社会保険などの幅広い法律への理解が求められるだけでなく、給与体系が複雑な企業もあり、担当者への負担が大きい業務です。

業務効率化やミス防止のために給与計算ソフトの導入を検討しているものの「種類が多くてどのソフトを導入すべきかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、給与計算ソフト17選を企業規模・ニーズ別に5つのタイプに分けて紹介します。自社のニーズに応じて最適なソフトを選べる内容のため、給与計算ソフトの導入を検討中の方はぜひご覧ください。

給与計算ソフトとは

給与計算ソフトとは、従業員の給与額を算出するのに必要な計算業務を自動化できるソフトのことです。従業員の勤務時間・手当・保険料などを入力することで、給与額や税金・社会保険料などの控除額を自動で算出できます。

具体的には、以下のような機能が搭載されてます。

給与計算	基本給・残業代・手当・控除額などから従業員への給与支給額を計算
給与明細書の発行	給与計算結果を反映した明細書の発行
各種書類・帳簿の出力	月額変更届・賃金台帳など、給与関連の書類を出力
給与振込データ作成	従業員の給与振込額・振込先などが反映された振込データの作成
各種改定事項の自動アップデート	社会保険料率や所得税率の改定を自動で反映
マイナンバー管理	従業員のマイナンバーを登録・管理
年末調整	所得税の過不足額の自動計算、源泉徴収票など必要書類の発行

給与計算アウトソーシングとの違い

給与計算業務を効率化する方法は、給与計算ソフトの導入だけでなく「給与計算アウトソーシング」を利用する方法もあります。

給与計算アウトソーシングは、企業が給与計算業務を外部の専門業者に委託するサービスです。給与計算業務そのものをアウトソーシングできるうえ、繁忙期などに一時的に利用することも可能です。

給与計算ソフトと給与計算アウトソーシングのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

	給与計算アウトソーシングの利用	給与計算ソフトの導入
メリット	・社内担当者の負担を軽減できる ・繫忙期のみ外注することも可能	・社内に業務ノウハウが蓄積できる ・比較的安価に導入・利用できる
デメリット	・外注コストがかかり続ける ・社内にノウハウが蓄積できない	・社内に給与計算担当者が必要 ・一定の利用料がかかる

給与計算ソフトは、あくまでも社内の給与計算業務を効率化するシステムです。給与計算に対応できる人材が社内にいなかったり他業務と兼務していたりする場合は、給与計算アウトソーシングを利用して給与計算業務を任せることも、社内業務を効率化する1つの選択肢です。

以下の記事では、給与計算ソフト付きサービスをはじめとする給与計算アウトソーシングを紹介しています。給与計算業務の外注が向いている企業の特徴も解説しているため、ソフトの導入と迷っている方はぜひあわせてご覧ください。

給与計算ソフトの種類

給与計算ソフトはおもに、インターネットを通じて利用する「クラウド型」と運用するパソコンにインストールして利用する「インストール型」の2種類に分けられます。各種類のメリット・デメリットは以下のとおりです。

	クラウド型	インストール型
メリット	・月額料金のみで利用できる ・法改正や税率変更に自動で対応 ・明細書のWeb発行が可能なソフトも	・ランニングコストを抑えられる ・セキュリティリスクを低減できる ・ネットワーク遅延の影響を受けない
デメリット	・カスタマイズの自由度が低い ・インターネット環境がないと利用できない	・データが消失するリスクがある ・法改正や税率変更時に手動アップデートが必要

＜クラウド型＞

クラウド型は、インターネットを通じてサービスを提供するため、初期費用が不要なソフトが多く、法改正にも自動で対応してくれる点がメリットです。ただし、インストール型と比べるとカスタマイズの自由度が低く、インターネット環境がないと利用できません。

中小企業・リモートワークの企業などにおすすめ

＜インストール型＞

一方インストール型は、自社のパソコンに直接インストールして利用するため、インターネット環境が不要です。そのため、ネットワーク状況に左右されず処理速度が安定しているうえ、クラウドサービスの障害や通信障害などの影響を受けずに作業できます。ただし、法改正・税率変更時には各端末で個別にアップデートしなければなりません。そのため、ユーザー側で定期的に手動アップデートする必要がある点に注意が必要です。

大企業・セキュリティ要件が厳しい企業などにおすすめ

2023年に総務省が調査したデータによると、クラウドサービスを利用している企業は8割近く、そのうち48.3%が給与・財務会計・人事領域のサービスを利用していると回答しています。このデータからもわかるとおり、現在はクラウド型の給与計算ソフトはが主流となっています。

参照：総務省 情報流通行政局「令和5年 通信利用動向調査報告書（企業編）」

給与計算ソフトの費用相場

給与計算ソフトの利用時には、おもに導入費用と月額費用かかります。クラウド型・インストール型の費用相場は以下のとおりです。

利用形態	導入費用の相場	月額費用の相場
クラウド型	無料～50,000円程度	固定月額料金の場合：800円～15,000円程度 1ユーザーごとの課金制の場合：500円 / ユーザー
インストール型	5,000円～200,000円程度	基本的に不要

クラウド型の月額料金は、固定の月額料金がかかるパターンと1ユーザーごとに課金されるパターンがあります。費用相場は固定月額料金で800円～15,000円程度、1ユーザーあたりの課金制で500円程度です。初期費用が不要なソフトが多く、月額料金のみが継続的にかかるのが特徴です。

一方インストール型は導入費用はかかりますが、買い切りのため月額費用は基本的に不要です。導入費用の相場は5,000円～200,000円程度で、年間保守料金や更新料などがかかるソフトも一部あります。

給与計算ソフトの選び方

給与計算ソフトは、自社の規模・ニーズに応じて以下5つのタイプから選ぶのがおすすめです。

• 統合管理型（中堅・大企業向き）
• 給与計算特化型（中小企業向き）
• 人事労務対応型（中小企業向き）
• 業務アウトソーシング型（中小企業向き）
• 無料型（少人数企業向き）

統合管理型（中堅・大企業向き）

統合管理型の給与計算ソフトは、給与計算を含む人事だけでなく、販売・会計などのさまざまな領域を統合的に管理できるタイプです。データ入力や集計作業が効率化できるうえ、複雑な給与体系・従業員数の多さにも対応できます。

なかには、入退社・移動・教育研修管理などの人事業務も統合的に管理して業務間のデータを連携することで、二重入力などの重複作業を削減できるソフトも。従業員数が多く雇用形態・働き方などが多様化している大企業や、今後規模を拡大予定の中堅企業などにおすすめのタイプです。

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給与計算特化型（中小企業向き）

給与計算特化型の給与計算ソフトは、給与計算・賞与計算・年末調整などの給与計算業務に必要な機能に特化しており、低コストで利用できるタイプです。定額減税をはじめとする税制・社会保険制度などの改正にも対応しており、常に最新の法律に準拠した給与計算が可能です。

なかには、給与明細書・源泉徴収票などの作成から配布までをオンラインで完結でき、封入作業・配布の手間や用紙にかかるコスト削減まで可能なソフトもあります。低コストで給与計算業務のみを効率化したい中小企業におすすめのタイプです。

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人事労務対応型（中小企業向き）

人事労務対応型の給与計算ソフトは、勤怠管理システム・労務管理システムなどと連携でき、給与計算に留まらず人事労務までカバーしているタイプです。連携可能なシリーズ製品や他社サービスが豊富で、自社の事業フェーズに応じて段階的にシステム化することも可能です。

なかには、勤怠管理システム・労務管理システムとの連携により、勤怠データや身上変更情報などの転記作業を効率化できるソフトも。人事労務を一元管理したい企業や企業の成長に合わせてシステムを拡張していきたい中小企業におすすめのタイプです。

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業務アウトソーシング型（中小企業向き）

業務アウトソーシング型は、給与計算ソフトの提供から給与計算代行サービスまで対応しているタイプです。ソフトの導入支援から給与計算業務までワンストップで対応してもらえるため、社内リソースを割かずに給与計算業務のDX化を進められます。

なかには、アウトソースした情報が蓄積されることで、企業の成長フェーズに合わせて外注から内製へスムーズに切り替えられるサービスも。給与計算業務に対応できるリソースがなく、業務そのものをアウトソーシングしたい中小企業におすすめのタイプです。

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無料型（少人数企業向き）

無料型の給与計算ソフトは、登録できる従業員数は5人～10人程度と限りがあるものの、無料で利用できるタイプです。給与自動計算をはじめとする基本的な機能を備えており、月給・時給のどちらにも対応可能です。また、登録従業員数や機能数が増える有料プランもあるため、必要に応じて切り替えることもできます。

なかには、無料で年末調整・全銀協規定フォーマットのファイル出力・給与明細のメール送信などができるソフトもあります。従業員数が10人以下と少人数で、無料で給与計算ソフトを利用したい企業におすすめのタイプです。

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給与計算ソフトの比較ポイント

先述した給与計算ソフトのタイプからさらに以下4つのポイントで比較して、自社のニーズに合った依頼先を選びましょう。

• ソフトの利用形態
• 導入サポートの手厚さ
• 他ソフトとの連携性の高さ
• 作成可能な帳簿の種類

ソフトの利用形態

先述したとおり、給与計算ソフトにはインターネットを通じて利用する「クラウド型」と、運用するパソコンにインストールして利用する「インストール型」の2種類あります。なかには、同一ソフトで2種類の利用形態から選べるソフトもあるため、ニーズに応じて選びましょう。

たとえばクラウド型は、法改正や税率変更時に無償で自動アップデートされるうえ、多くのソフトは初期費用不要で月額料金のみで導入できます。加えて、インターネット環境さえあれば場所を問わず利用できるため、特に中小企業やリモートワークの企業などにおすすめです。

一方インストール型は、初期費用や年間保守費用・更新料のみの支払えば月額費用は不要なため、ランニングコストを抑えられます。また、オフライン環境で使用でき情報漏えいをはじめとするセキュリティリスクも回避できるため、特に大企業やセキュリティ要件が厳しい企業などにおすすめです。

それぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、自社にとってメリットが大きいソフトを導入しましょう。

導入サポートの手厚さ

給与計算ソフトの導入サポートが手厚いかどうかも要確認です。給与計算ソフトの導入時には、基本情報の設定だけでなく社内規定に沿った設定も必要となります。また現在利用しているソフトがある場合、従業員情報をはじめとするデータの移行も必要です。

「システムの設定経験がない」「初期設定に時間を割けない」といった企業は導入サポートが手厚いソフトを選び、社内で問題なく使いこなせるように支援を受けましょう。

他ソフトとの連携性の高さ

給与計算ソフトの比較時は、勤怠管理システムをはじめとする他ソフトと連携できるかどうかも確認しましょう。勤怠管理・労務管理・会計ソフトなどと連携できれば、従業員情報や勤怠データなどを一元管理できるため、業務効率化・データの正確性向上などが実現できます。

また、自社が使用している勤怠管理システムなどと連携できれば、新たに導入しなくてもデータ連携可能です。そのため、連携性の高さを確認し、連携できるソフト数が多かったり現在利用しているソフトと連携できたりするソフトを選びましょう。

作成可能な帳票の種類

給与計算ソフトは、給与明細・賞与明細・源泉徴収票などの基本的な帳簿の作成に対応しているソフトは多いものの、賃金台帳・出勤簿・労働者名簿を含む法定三帳簿の作成機能があるソフトは多くありません。そのため、給与計算ソフトで作成できる帳簿の種類も確認しましょう。

給与関連の帳簿のなかには、労働基準法で作成が義務付けられている帳簿もあるものの、手作業で作成すると労力・時間がかかります。自社が作成したい帳簿の作成機能が搭載されているかどうかを確認し、自社の業務効率化によりつながるソフトを導入しましょう。

給与計算ソフトおすすめ17選一覧比較表

以下は、本記事で紹介する給与計算ソフトの一覧比較表です。

上記で解説した「タイプ」と「比較ポイント」をフィルターで絞ることができますので、各ソフトの詳細紹介を読む前に、自社に最適な給与計算ソフトのあたりをつけてみてください。

【統合管理型】の中堅・大手向き給与計算ソフト

統合管理型の中堅・大手向き給与計算ソフトは、次の6つです。

COMPANY（株式会社Works Human Intelligence）

厳格なセキュリティ体制を求める企業におすすめ

株式会社Works Human Intelligenceが提供する「COMPANY」は、給与計算・人事管理・勤怠管理・タレントマネジメントなど幅広い業務領域をカバーするシステムです。約1,200の大手法人グループに導入されており、500万人以上の従業員データを管理している実績があります。複雑な給与計算制度にも標準機能で対応でき、手作業による計算業務を大幅に削減。年間契約継続率98％、平均継続利用年数12年なのも特徴です。

クラウド型のため、サーバー管理が不要で拡張性も確保されています。自治体や金融機関での導入実績もあり、ISO 27001認証をはじめとする各種認証を取得しているため、機密性の高い給与データも安全に管理できます。また、初期導入後の運用費用は利用範囲を拡張しても定額なのも魅力です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	要問合せ
他ソフトとの連携性の高さ	〇：勤怠管理システム、人事管理システム、会計システム、e-GovやeLTaxなどの社会保険関連システムなどと連携可能
作成可能な帳票の種類	〇：給与明細、源泉徴収票、給与支払報告書、非居住者等の支払調書、労災保険確定保険料算定基礎賃金集計票、退職所得の受給申告書など
おもな機能	月例給与・賞与計算、試算結果チェック機能、福利厚生、社会保険、年末調整・税計算、退職金・企業年金、会計仕訳・出向費用など
料金	要問合せ

POSITIVE（株式会社電通総研）

複数のグループ会社の給与計算を行いたい企業におすすめ

電通総研が提供する「POSITIVE」は、人事・給与・就業管理からタレントマネジメントまでをカバーする統合型人事管理システムです。3,000社を超える導入実績があり、300名から数十万名規模まで幅広い企業に対応しています。4万名分の給与計算を10分以内で処理できる高速性能を持ち、10万人超の大規模企業にも対応可能です。

制度や運用が異なる複数企業を1つのシステムで一括管理でき、グループ経営のIT基盤として活用できます。人事・給与・就業管理機能に加え、要員計画から採用、人財育成、異動・配置、評価まで一気通貫で管理可能。さらに、従業員向けWebサービスやビジネスプロセスオートメーションなど、幅広い業務機能を備えているのも魅力です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：同社が主体的に導入作業を実施、マニュアル作成・社内運用定着支援あり
他ソフトとの連携性の高さ	〇：人事管理システム、就業管理システム、財務会計システム、タレントマネジメントシステム、グループ会社管理システム、社会保険関連システムなどと連携可能
作成可能な帳票の種類	要問合せ
おもな機能	月次給与計算処理、マイナポータルAPIを経由した電子申請、モバイル経由での電子照会など ※詳細は要問合せ
料金	要問合せ

Clovernet ERPクラウド（NECネクサソリューションズ株式会社）

二重入力などの重複作業を削減したい企業におすすめ

NECネクサソリューションズ株式会社が提供する「Clovernet ERPクラウド」は、給与計算から販売管理、会計業務、勤怠管理、マイナンバー管理まで、バックオフィス業務全般を一元管理できるERPシステムです。販売管理システムの売上データが会計システムの仕訳データに自動連携されるなど、業務間のシームレスな連携により二重入力などの重複作業を削減できるのが特徴です。

勤怠データは従業員がスマートフォンからも入力でき、給与計算に自動反映。給与明細のWeb配信にも対応しており、印刷・封入・配布の手間やコストを削減できます。一般的な給与項目は標準でセットされているため、マスタ設定の工数も最小限に抑えられるのも魅力です。また、法令対応は提供元が実施し、システムのバージョンアップは2週間前の告知とともに原則無停止で行われるため、業務が滞る心配のないソフトです。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：メールサポート、有償の電話サポート・現地サポート（導入指導など）あり
他ソフトとの連携性の高さ	〇：勤怠管理システム、会計ソフト、販売管理システムなど
作成可能な帳票の種類	〇：給与明細、算定基礎届、月額変更届、賞与支払い届、離職票、賃金台帳管理など
おもな機能	給与計算、勤怠管理、賃金台帳管理、算定基礎届、労働保険年度更新、Web給与明細ライセンス（オプション）など
料金	初期費用：0円～ 月額費用：7,500円～ ※ 販売・会計・給与の2IDの場合

Galileopt DX 給与大将・人事大将（株式会社ミロク情報サービス）

人事・総務部の定型業務を自動化したい企業におすすめ

株式会社ミロク情報サービスが提供する「Galileopt DX 給与大将・人事大将」は、中堅企業向けERPソリューション「Galileopt DX」の人事給与管理モジュールです。給与・賞与計算から入退社・異動・教育研修管理まで、人事・総務部の定型業務を自動化できます。人事情報のWeb参照や諸届ワークフロー機能により、従業員の利便性向上にも貢献。

また、昇給賞与シミュレーションや人事構成シミュレーション、退職金管理、Eメール配信など、豊富なオプション機能を備えているのも魅力です。さらに「クロノス」や「Universal 勤次郎」などの勤怠管理システムや「カオナビ」「SmartHR」といった人事・労務管理システムと、APIを利用したシームレスなデータ連携も可能です。

ソフトの利用形態	〇：インストール型 ※クラウドサービス「Edge Tracker」との連携で給与明細のWeb参照や年末調整の電子化も可能
導入サポートの手厚さ	要問合せ
他ソフトとの連携性の高さ	〇：給与明細のWeb参照が可能なクラウドサービス、SmartHRなどの他社クラウドサービス（勤怠管理システム、人事・労務管理システム）などと連携可能
作成可能な帳票の種類	給与明細、源泉徴収票、算定基礎届、確定保険料・一般拠出金算定基礎届賃金集計表、扶養控除等（異動）申告書など
おもな機能	給与計算、複数締め・支払日対応、複数事業所対応、社会保険、電子申請API 連携対応、賃金のデジタル払いなど
料金	要問合せ

GrowOne 給与SX（株式会社ニッセイコム）

従業員200名から数千名規模で給与体系パターンが複雑な企業におすすめ

株式会社ニッセイコムが提供する「GrowOne 給与SX」は従業員200名から数千名規模の企業向け給与計算ソフトで、最大2万名の運用実績があります。支給形態ごとに項目名称や計算式を柔軟に組み合わせられ、手当てのマスタやテーブル参照なども任意に設定可能なのが特徴です。変更データや不整合データの確認などさまざまなチェック機能により、給与計算ミスを未然に防ぐ仕組みも備えています。

給与明細の電子化により、仕分けや配送が不要になるため、運用管理コストの削減だけでなく、紛失・誤送のリスクも軽減できます。また、労務システム・タレントマネジメントシステム・就業システム・会計システムなど、人事管理に必要な各種システムとの連携実績があり、標準機能で対応できない場合はカスタマイズも提案してもらえるのも魅力です。

ソフトの利用形態	〇：クラウド型・オンプレミス型
導入サポートの手厚さ	〇：既存システムからのデータ移行は同社が対応、人事給与システム専任のサポートセンターと導入を担当したSEが対応
他ソフトとの連携性の高さ	〇：労務システム、タレントマネジメントシステム、就業システム、会計システムなどとの連携実績あり
作成可能な帳票の種類	〇：給与明細書、源泉徴収票、給与管理台帳、賃金台帳、支払調書、算定基礎届など
おもな機能	給与・賞与計算、社会保険、年末調整、労働保険、有給付与、給与明細電子化など
料金	ライセンスはサブスクリプション制（月額） ※会社ごとに管理対象者数で価格が変動

GLOVIA きらら 人事給与（富士通株式会社）

クラウド型・インストール型からニーズに応じて選びたい企業におすすめ

富士通が提供する「GLOVIA きらら 人事給与」は、中堅企業向けの給与計算ソフトです。月例給与・賞与・社会保険・年末調整といった給与計算機能に加え、人事機能も基本機能として搭載しており、従業員情報を一元管理できます。クラウド型とインストール型から選べるのも特徴。クラウド型では富士通のデータセンターでのデータ管理・法改正対応・バックアップなどを任せられる一方で、インストール型では既存システムとの連携や独自帳票出力など、柔軟な運用が可能です。

また、従業員台帳や各種帳票はPDF形式での出力・電子データ保存に対応し、Excel形式での出力により二次加工も容易です。加えて、勤怠管理システムとの連携による業務効率化や、給与・賞与実績情報のオリジナルフォーマットでの出力、既存システムからの従業員情報の一括登録にも対応しています。

ソフトの利用形態	〇：クラウド型・インストール型
導入サポートの手厚さ	画面をリモート共有しながら操作方法・設定に関するサポートを提供
他ソフトとの連携性の高さ	勤怠管理システムなど
作成可能な帳票の種類	〇：給与明細所、源泉徴収票、算定基礎届、月額変更届、賃金台帳、社員台帳など
おもな機能	給与・賞与計算、社会保険、年末調整、銀行振込データ作成、遡及計算など
料金	要問合せ

【給与計算特化型】の中小企業向き給与計算ソフト

給与計算特化型の中小企業向き給与計算ソフトは、次の3つです。

弥生給与 Next（弥生株式会社）

給与関連書類のやり取りや保管コストを削減したい企業におすすめ

弥生株式会社が提供する「弥生給与 Next」は、初期費用なしで1年間無料で利用できるクラウド型給与計算ソフトです。保険料率や所定労働日数・時間をあらかじめ設定すれば、勤怠情報をもとに給与支給額を自動計算し、社会保険料率の改定にも自動で対応。令和6年度税制改正による定額減税にも対応しており、年税額の自動計算や法定調書の自動作成で年末調整業務を効率化できるのが特徴です。

従業員との各種控除申告書の回収や修正、給与明細書・源泉徴収票の配付をオンラインで完結できるため、書類のやり取りや保管コストを削減できます。また、給与データは全銀協フォーマットのFBデータ出力に対応しており、ファームバンキングソフトやEBソフトを使用した一括振込で、ミスと手間を軽減できるのも魅力です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：メール・電話・チャット・画面共有などでのサポートあり
他ソフトとの連携性の高さ	〇：勤怠システム、会計ソフト、ファームバンクソフト・EBソフトなど
作成可能な帳票の種類	〇：給与・賞与明細書、明細書一覧、賃金台帳、源泉徴収票、賞与支払届など
おもな機能	給与・賞与計算、Web明細書、年末調整、従業員情報の管理・更新、FBデータ出力など
料金	年額31,000円～ ※3名以降追加料金あり

PCAサブスク 給与（ピー・シー・エー株式会社）

短時間労働者の有給付与計算も行いたい企業におすすめ

株式会社ピーシーエーが提供する「PCAサブスク 給与」は、中小企業向けのクラウド型給与計算ソフトです。初期費用無料・月額6,160円から利用でき、給与計算・賞与計算・年末調整といった基本機能に加え、豊富な計算式項目により複雑な給与体系にも対応。パートタイマーなど短時間労働者の有給付与計算機能も備えています。

PCA人事管理シリーズとの連携で昇給・賞与シミュレーションが容易になり、PCA法定調書シリーズとの連携で法定調書合計表の作成時間を大幅に短縮できます。バックアップ・リカバリ機能、マイナンバー管理ツール、内部統制機能などセキュリティ面が充実しているのも特徴です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	電話・リモート・メールなどでサポート
他ソフトとの連携性の高さ	〇：人事管理システム、勤怠管理システム、法定調書作成ソフト、会計ソフト、マイナンバー管理ツール、年末調整電子化サービス、給与明細配信サービス、労務管理電子化サービス、他社製品など
作成可能な帳票の種類	〇：給与・賞与明細書、銀行振込データを含む給与帳票、賃金台帳、算定基礎届、法定調書合計表、給与支払報告書など
おもな機能	給与・賞与計算、社会保険・労働保険関連、年末調整など
料金	月額6,160円～

給料王（ソリマチ株式会社）

買い切り型の給与計算を導入したい企業におすすめ

ソリマチ株式会社が提供する「給料王」は、個人事業から中小企業まで幅広く利用されている給与計算ソフトです。44,000円の買い切り型で低コストながら、給与計算・賞与計算・年末調整・クラウド明細・マイナンバー管理など、給与計算業務に関わるさまざまな業務を1つのソフトで完結できます。

また、質問に答えるだけで導入でき、サクサク軽い操作感で初めての方にも使いやすい設計です。導入時には3か月の無料電話サポートが付帯し、クラウドデータバックアップなどのサポート体制も充実しているのも魅力です。

ソフトの利用形態	インストール型
導入サポートの手厚さ	導入時は画面上の質問に答えるだけで設定漏れを防止、導入後3か月間の無料電話サポートなど
他ソフトとの連携性の高さ	勤怠管理システムなど
作成可能な帳票の種類	〇：給与・賞与明細書、源泉徴収票、給与支払報告書、雇用保険離職証明書、賃金台帳、出勤簿、労働者名簿など
おもな機能	給与・賞与計算、年末調整、社会保険・労働保険関連、給与明細などの電子配信など
料金	44,000円

【人事労務対応型】の中小企業向き給与計算ソフト

人事労務対応型の中小企業向き給与計算ソフトは、次の3つです。

マネーフォワード クラウド給与（株式会社マネーフォワード）

他社の勤怠管理システムや労務管理ソフトと連携させて利用したい企業におすすめ

株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド給与」は、他社の勤怠管理システムや労務管理ソフトとも連携できるクラウド型給与計算ソフトです。毎月の勤怠データや身上変更情報などの転記作業を削減でき、画面上で前月実績との比較も可能なため、給与計算業務のチェック作業を効率化できるのが特徴です。

給与明細は完全ペーパーレス化に対応しており、従業員はインターネット環境があればいつでも確認できます。また、四則演算・端数処理・IF関数による条件判定に加え、ChatGPTを活用した計算式の作成にも対応しているのも魅力です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	メール・チャットを通じたサポート
他ソフトとの連携性の高さ	〇：勤怠管理システム、労務管理ソフト、会計ソフト、タレントマネジメントシステム、福利厚生ソフト、銀行など
作成可能な帳票の種類	〇：給与・賞与明細書、労働者名簿、賃金台帳、賞与支払届など
おもな機能	給与・賞与計算、FBデータ作成、Web給与明細、税金・社会保険の計算など
料金	個人：900円～ / 月 50名以下の法人：2,980円 / 月 51名以上の法人：要問合せ

ジンジャー給与（jinjer株式会社）

ソフトの導入・運用にあたりきめ細やかなサポートを受けたい企業におすすめ

jinjer株式会社が提供する「ジンジャー給与」は、中小企業から大企業まで18,000社以上に導入実績を持つクラウド型給与計算ソフトです。完全月給制・日給月給制・時給制・日給制など、多様な給与体系に対応し、従業員ごとに金額設定が可能です。ジンジャー勤怠やジンジャー社保手続きといった自社製品とのシームレスな連携により、勤怠データの転記や社会保険手続きの手間を削減できます。

人事情報や勤怠情報をもとにした計算式にIF関数も使用でき、複雑な手当・控除額も自動計算できます。給与明細はPDFやWeb形式での公開に対応し、銀行振込用データも出力可能。また、必要な導入・運用サポートに応じて、3つのサポートプランを用意しているのも特徴。最上位のProfessionalプランでは、51名以上の企業を対象に訪問サポートも含めたサービスを提供しています。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：チャット・メール・電話・訪問・初期設定を含めたサポートプランを用意
他ソフトとの連携性の高さ	勤怠管理システム、社会保険手続きシステム、会計ソフトなど
作成可能な帳票の種類	〇：給与・賞与・退職金明細書、源泉徴収票、算定基礎届、社員台帳、労働者名簿、賃金台帳など
おもな機能	給与・賞与計算、Web給与明細、振込データ作成、年末調整、退職金計算など
料金	月額300円～×利用者数 ※初期費用あり（金額は要問合せ）

給与計算くん（株式会社グッドウェーブ）

標準機能以外の開発も相談したい企業におすすめ

株式会社グッドウェーブが提供する「給与計算くん」は、最低3アカウントから利用できる給与計算ソフトで、社員数が増えてもランニングコストは経理担当者分のみで済むのが特徴です。正社員の他社派遣時の複雑な計算や、ワークフローを使った承認申請機能の追加、雇用形態ごとの給与計算など、要望に応じた機能開発が可能。ローコード開発を採用することで、スピーディーかつ柔軟な対応を実現しています。

日々の打刻や有給・半休などの勤怠申請から給与計算までを1つのシステムで管理でき、給与・賞与明細はWeb上での閲覧・ダウンロードに対応しているため、業務効率化とペーパーレス化を同時に実現できます。専属サポーターによる、チャットでの迅速なサポート体制を整えているのも魅力です。

ソフトの利用形態	要問合せ
導入サポートの手厚さ	〇：専属サポーターがチャットで対応
他ソフトとの連携性の高さ	勤怠管理システム、会計ソフトなど
作成可能な帳票の種類	要問合せ
おもな機能	給与・賞与計算、勤怠打刻、全銀データ出力、Web給与明細、有給管理など ※標準機能以外も開発相談可能
料金	月額2,360円～ カスタマイズ開発費用：40,000円 / 日

【業務アウトソーシング型】の中小企業向き給与計算ソフト

業務アウトソーシング型の中小企業向き給与計算ソフトは、次の3つです。

以下の記事では、さらに多くの給与アウトソーシングを紹介しています。「勤怠データ集計や入退社管理なども依頼したい」「従業員対応も任せたい」といったニーズに応じて選べるため、給与計算の外注を検討している方はぜひあわせてご覧ください。

RoboRoboペイロール（オープン株式会社）

従業員数100名～1,000名で給与計算業務をアウトソーシングしたい企業におすすめ

オープン株式会社が提供する「RoboRoboペイロール」は、給与計算ソフトと代行サービスが一体となったアウトソーシングサービスです。1名あたり月額1,000円から利用可能で、50名以下の場合は一律50,000円で利用可能。従業員数100名～1,000名に対応しています。既存の勤怠管理システムと連携できるため、システム変更の手間なく勤怠データを自動収集できるのが特徴です。

また、社員・アルバイトなど、従業員ごとに異なる勤務体系にも柔軟に対応し、管理画面上で従業員情報を一元管理できます。社会保険労務士による給与計算結果の監修と一次チェック・導入から運用までのフルサポート・法改正への迅速な対応など、専門家による手厚いサポート体制を整えています。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：給与計算に必要なドキュメントおよびヒアリング内容を管理画面へ反映、メール・電話・Webによるサポートなど
他ソフトとの連携性の高さ	勤怠管理システム
作成可能な帳票の種類	給与明細書など
おもな機能	給与計算、人事情報管理など
料金	月額1,000円～ / 人 ※50名以下の場合は一律50,000円

freee人事労務（freee株式会社）

手厚い導入サポートから給与計算業務の支援まで受けたい企業におすすめ

freee株式会社が提供する「freee人事労務」は、従業員1名から1,000名程度までの企業に対応しているクラウド型給与計算ソフトです。初期費用は不要で月額2,000円～で利用できるため、導入コストを抑えながら法改正・新機能の追加も自動で対応してもらえるのが特徴です。

また、他社サービスとの連携も豊富で、勤怠データや従業員情報を同期して給与計算を行えます。社内の稟議を通せるか不安な方向けに、上申資料の作成・進め方などもサポート。freee人事労務を活用した人事労務業務を代行しており、給与計算だけでなく年末調整・入退社手続き・従業員対応なども可能です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：導入アドバイザリーによる既存業務の見直し・要件定義の助言・操作方法のレクチャーまで継続的にサポート、導入時の上申資料の作成・進め方のサポートなど
他ソフトとの連携性の高さ	〇：勤怠管理システム、労務管理システム、会計ソフトなど、同シリーズ以外に連携可能な他社サービスが豊富
作成可能な帳票の種類	給与明細書など
おもな機能	給与計算、勤怠管理、従業員情報の管理、入退社手続き、年末調整、社会保険・労働保険手続きなど
料金	月額2,000円～（最小5名分料金） 従業員の人数・プランによって料金が変動

ジョブカン給与計算（株式会社DONUTS）

バックオフィス業務を外注したい企業におすすめ

株式会社DONUTSが提供する「ジョブカン給与計算」は、ジョブカンシリーズの1つで、有料ユーザー数300万人・累計導入企業数25万社以上の実績を持つクラウド型給与計算ソフトです。残業手当・通勤手当・社会保険料・所得税などを自動で計算でき、税率や保険料率も自動でアップデートされるため、手動設定の手間を削減できます。ジョブカン勤怠管理やジョブカン労務HRなどのジョブカンシリーズとの連携により、勤怠情報や従業員情報をワンクリックで取り込めるのが特徴です。

また、給与計算ソフトだけでなく給与計算代行サービス「ジョブカンBPO」も提供しています。給与計算から年末調整、採用業務、入退社手続きまで、バックオフィス業務全体のアウトソースに対応し、一部の業務のみの委託も可能なのも魅力です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：基本設定の代行・設定後の操作方法レクチャーなどのサポートプランあり
他ソフトとの連携性の高さ	同シリーズの勤怠管理システム、労務HRシステム、
作成可能な帳票の種類	〇：給与明細書、源泉徴収票、賃金台帳、算定基礎届、給与支払報告書など
おもな機能	給与・賞与計算、Web給与明細、振込データ作成、マイナンバー管理、年末調整など
料金	月額400円～ ※5名まで無料、月額最低利用料2,000円

【無料型】の少人数企業向き給与計算ソフト

無料で利用できる少人数企業向き給与計算ソフトは、次の2つです。

PayBook（合同会社Pay-book.jp）

従業員10名以下で無料で給与計算ソフトを導入したい企業におすすめ

合同会社Pay-book.jpが提供する「PayBook」は「最短3分、時間をかけずにできる給与計算」をコンセプトに開発されたクラウド型給与計算ソフトです。過去3か月分のデータ閲覧に限定されますが、従業員10名までは無料で利用できるフリープランを提供しています。シンプルな画面構成と直感的な操作により、専門知識がなくても容易に給与計算業務を行えるのが特徴です。

また、給与・社会保険料・税金などを最新の税法に基づいて自動計算し、給与明細はPDF形式での出力・送信に対応しているため、印刷や郵送コストを削減できます。税理士や社会保険労務士がクライアント企業の給与データを閲覧・管理できる「プロプラン」も用意しており、顧問税理士との情報共有をスムーズに行えるのも魅力です。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：メールによる無料問合せ受付
他ソフトとの連携性の高さ	年末調整ソフト
作成可能な帳票の種類	給与明細、賃金台帳（スタンダード・プロプランが対応）など
おもな機能	給与計算、給与明細の個別メール送信、年末調整ソフト用データ出力など
料金	1,100円～ / 月 ※フリープラン（登録従業員数10人）は無料

フリーウェイ給与計算（株式会社フリーウェイジャパン）

従業員5人以下で給与計算ソフトを導入したい企業におすすめ

株式会社フリーウェイジャパンが提供する「フリーウェイ給与計算」は、12万ユーザー以上が利用するクラウド型給与計算ソフトです。従業員5人までは永久に無料で利用でき、6人以上の場合も月額1,980円で無制限に利用可能。従業員数に応じて、無料版へのダウングレードも可能な柔軟な料金体系が特徴です。無料版でも年末調整・全銀データ出力・給与明細のメール送信など、必要な機能をすべて利用できます。

また、クラウド型のためダウンロードやインストールが不要で、法改正や社会保険料率の改定にも自動で対応。シンプルな画面とメニュー構成により、初心者でも簡単に操作できるうえ、マニュアル・動画・FAQなどが用意されています。

ソフトの利用形態	クラウド型
導入サポートの手厚さ	〇：マニュアル・動画・FAQなどあり、有料プランで電話・画面共有・メールサポートなどあり
他ソフトとの連携性の高さ	〇：年末調整ソフト、同シリーズの会計ソフト、勤怠管理システムなど
作成可能な帳票の種類	〇：給与明細書、源泉徴収票、賃金台帳、各種支払調書など
おもな機能	給与・賞与計算、全銀データ出力、社会保険・労働保険、所得税、年末調整など
料金	月額1,980円 ※無料版あり（登録従業員数5人まで）

以下の記事では、無料で使える給与計算ソフトをさらに多く紹介しています。有料版との違いも解説しているため、無料の給与計算ソフトをお探しの方はぜひあわせてご覧ください。

給与計算ソフトでよくある質問

給与計算ソフトでよくある質問は、次の2つです。

• 質問1.給与計算はエクセルなら無料でできますか？
• 質問2.給与計算ソフトは個人事業主にもおすすめですか？

質問1.給与計算はエクセルなら無料でできますか？

エクセルで給与計算をする場合、無料で作成したシートやテンプレート、無料の給与計算ソフトなどを利用できます。

エクセルで利用可能な給与計算ソフトの1つに「楽しいかもしれない給与計算」があります。同ソフトは、役員・従業員合わせて10人以下の会社向けのソフトです。給与・賞与明細や給与台帳、勤怠管理表が用意されており、雇用保険料の端数処理の法令ルールも反映されています。

ただし、エクセルは誰でも簡単にセルの内容を書き換えられるため、ヒューマンエラーが起こりやすい点がデメリットです。また、税制や法改正のたびに自分で最新情報を反映させる必要があるソフトもあるため、利用時は最新法令が反映されているかどうかを確認しましょう。

質問2.給与計算ソフトは個人事業主にもおすすめですか？

個人事業主であっても従業員を雇用しており給与を支払っている場合は、給与計算ソフトの導入がおすすめです。また、確定申告や請求業務などに対応しているソフトもあるため、関連業務の効率化も期待できます。

給与計算ソフトのなかには、個人事業主向けに月額900円～3,000円程度の機能をシンプルにしたプランを用意しているソフトもあります。勤怠システムや社会保険手続きソフトなどを追加できるケースもあるため、必要に応じて検討しましょう。

まとめ

本記事では、給与計算ソフトの選び方や比較ポイントについて解説しました。まずは、以下の項目にて、自社に最適なタイプを選びましょう。

統合管理型（中堅・大企業向き）	販売・会計などのさまざまな領域を統合的に管理できるタイプ
給与計算特化型（中小企業向き）	給与計算業務に必要な機能に特化しており低コストで利用できるタイプ
人事労務対応型（中小企業向き）	給与計算に留まらず人事労務までカバーしているタイプ
業務アウトソーシング型（中小企業向き）	給与計算ソフトの提供から給与計算代行サービスまで対応しているタイプ
無料型（少人数企業向き）	登録可能な従業員数は限りがあるが無料で利用できるタイプ

また、その中でも以下の4つの比較ポイントにて絞り込みます。

• ソフトの利用形態
• 導入サポートの手厚さ
• 他ソフトとの連携性の高さ
• 作成可能な帳簿の種類

この記事が給与計算ソフト選びの一助になれば幸いです。