広告運用代行の費用相場6つの事例|内訳や選ぶポイントも徹底解説します

「広告運用代行を利用したいけれど、どれくらいの予算を割けばよいかわからない」。このように悩む担当者は少なくありません。

また、広告は高いと考える人もいるでしょう。この記事では、広告運用代行を依頼した場合の費用相場について、内訳や実際の事例、選ぶときのポイントについて解説します。

広告運用代行への依頼を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

広告運用代行に支払う5つの費用相場

広告運用代行に支払う費用相場には、以下の5つが挙げられます。

  1. 初期費用
  2. 運用代行手数料
  3. LP(ランディングページ制作費用)
  4. 運用レポート制作費用
  5. コンサルティング費用

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.初期費用

代理店によっては、リスティング広告を運用するアカウントを準備するための初期費用がかかる場合もあります。広告配信にはいくつかの工数がかかるため、それらの費用が必要です。

初期費用に含まれるものには、以下のようなものが挙げられます。

  • アカウント作成
  • アカウント開設
  • キャンペーン設定
  • キーワードの選定
  • 広告グループの作成
  • 広告文の作成

これらは代行手数料に含まれるケースと、初期費用として請求されることがあり、別途求められる場合の相場は3〜10万円程度とされています。

2.運用代行手数料

運用代行手数料の相場は、広告費の20%を求められることが一般的です。たとえば、広告費が100万円かかった場合は20万円の運用代行手数料を支払います。

また、代理店によっては、手数料の最低金額が定められていることがほとんどです。こちらについても例を挙げると、月に5万円程度とされていることがあります。

  • 運用代行手数料:広告費の20%
  • 最低金額:5万円

3.LP(ランディングページ制作費用)

LP(ランディングページ)とは、リスティング広告をクリックしたあとに表示されるページを指します。ユーザーは、ページを見て商品の特徴や価格を把握して購入を検討するため、売上につながるか直結する重要な要素です。

LP制作費の相場は10万〜100万円と幅があり、目的や外注先に応じて変動します。いくつか例を挙げると以下の通りです。

  • フリーランス:10万円/なるべく安く作りたい
  • 中小規模の制作会社:30万円/デザイン性の高いページにしたい
  • 1大手制作会社:100万円/Webマーケティング戦略を盛り込みたい

4.運用レポート制作費用

運用レポートは、広告運用の結果を振り返るために作られるものです。集計したデータを元に広告の効果や翌月に実施すべき施策を検討します。

一般的には、運用レポート制作費用は代行手数料に含まれていますが、オプション料金と設定されている場合があるかもしれません。その場合の相場としては、1回のレポート作成あたり1~5万円の費用と設定されています。

5.コンサルティング費用

コンサルティング費用は直接・オンラインに関わらず、クライアントとミーティングを設定して、現在の運用状況について説明・共有するときに発生する費用です。

現状把握以外にも、目標を達成するための戦略立案からターゲットユーザーの見直しまで、運用のブラッシュアップに欠かせません。こちらについても基本的には、運用代行費用に含まれていますが、別途発生する場合の相場は1回あたり1~5万円の費用がかかります。

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広告運用代行費用実際の6つの事例

広告運用代行費用実際の事例として以下の5社を挙げて解説します。

  1. ブランディングテクノロジー株式会社
  2. 株式会社キーワードマーケティング
  3. 株式会社グラッドキューブ
  4. 株式会社イーナ
  5. 株式会社Union
  6. 株式会社ASUE

ここではそれぞれに分けて詳しく見ていきましょう。

1. ブランディングテクノロジー株式会社

引用:ブランディングテクノロジー株式会社

ブランディングテクノロジー株式会社は、中小企業やスタートアップなどのデジタルマーケティングを支援する企業です。リスティング広告以外にも、SNS広告やディスプレイ広告など他の広告にも対応しています。

また、広告運用のみに留まらず、売上向上に必要であればサイト制作やSEO対策まで、中小企業のデジタルマーケティングを一気通貫で支援できる体制が特徴です。

料金の目安については以下の通りです。

  • 初期費用:要お問い合わせ
  • 運用代行手数料:月額広告費の20%
  • ランディングページ制作費:要問合せ
  • 最低契約期間:3ヶ月 ※スポット契約も可能

2. 株式会社キーワードマーケティング

株式会社キーワードマーケティング

株式会社キーワードマーケティング

株式会社キーワードマーケティングは、Google広告やYahoo!広告の正規代理店の運用代行会社です。リスティング広告以外にも、facebook・Instagram広告などにも対応しています。

料金の目安については以下の通りです。

  • 初期費用:10万円
  • 運用代行手数料:月額広告費の20%
  • ランディングページ制作費:要お問い合わせ
  • 最低掲載期間:要相談

3. 株式会社グラッドキューブ

株式会社グラッドキューブ

株式会社グラッドキューブ

株式会社グラッドキューブは、日本でも数少ないTwitter広告正規代理店の運用代行会社です。Twitter広告はもちろん、リスティング広告運用からWebマーケティング支援などにも対応しています。

料金の目安については以下の通りです。

  • 初期費用:0円
  • 運用代行手数料:月額利用広告費の20%
  • ランディングページ制作費:要お問い合わせ
  • 最低掲載期間:1カ月

4. 株式会社イーナ

株式会社イーナ

株式会社イーナ

株式会社イーナは、自社でショッピングサイトを運営し、そのノウハウを活かした代行サービスを提供している会社です。リスティング広告はもちろん、ECサイトの構築やLPの制作にも強みがあります。

料金の目安については以下の通りです。

  • 初期費用:0円
  • 運用代行手数料:広告費の20%
  • ランディングページ制作費:要お問い合わせ
  • 最低掲載期間:3ヶ月

5. 株式会社Union

株式会社Union

株式会社Union

株式会社Unionは、柔軟な対応が評価を得ている運用代行会社です。Google広告やYahoo!広告の正規代理店であり、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNS広告、YouTubeなどにも対応しています。

料金の目安については以下の通りです。

  • 初期費用:0円
  • 運用代行手数料:広告費の20%※最低金額は6.6万円
  • ランディングページ制作費:要お問い合わせ
  • 最低掲載期間:要相談

6. ASUE株式会社

ASUE株式会社

ASUE株式会社

ASUE株式会社は、顧客満足度が高く、3ヵ月以上継続率が96%を誇る運用代行会社です。専門知識が豊富な広告運用担当者が対応してくれるため、リスティングに関することを気軽に質問できます。

料金の目安については以下の通りです。

  • 初期費用:10万円※広告費50万円未満の場合に発生
  • 運用代行手数料:広告費の20%※最低金額は10万円
  • ランディングページ制作費:要お問い合わせ
  • 最低掲載期間:約3ヵ月

広告運用代行会社を選ぶ5つのポイント

広告運用代行会社を選ぶポイントには、以下の5つが挙げられます。

  1. 代理店の得意分野を見る
  2. 提案内容が要望に合っているか
  3. 契約期間の制限
  4. アカウントの開示に応えてくれるか
  5. 担当者1人の受け持ち件数

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.広告運用代行の得意分野を見る

広告運用代行は、あらゆる種類の業務に対応することが一般的です。しかし、得意とする分野は代行会社ごとに大きく異なります。

たとえば、商品単価が安い広告案件が得意・高額な商品に強いなど価格帯の違いが挙げられるでしょう。また、業界においても、美容、健康食品、不動産などさまざまなものがあります。

そのため、事前に得意とする商材単価帯や業界について質問しておきましょう。

2.提案内容が要望に合っているか

広告運用代行会社の提案内容が、こちらの要望に合っているのかも確認しておくべき点です。要望に沿った提案をしてくれるのかについては、以下のポイントを確認しましょう。

  • 自社が抱える課題を理解しようとしてくれているか
  • 予算をどのように使えば成果が上がるのかを戦略を提案してくれる
  • 専門用語をわかりやすく説明してくれる

これらを確認して、提案内容が自社の課題に合っているのかをすり合わせてください。商談時点で疑問が解決されない場合は、ほかの運用代行に改めて相談したほうがいいかもしれません。

3.契約期間の制限

リスティング広告の運用代行を依頼した場合、効果検証を行うために最低契約期間が定められていることがほとんどです。

広告は実際に出してみなければ、効果はわかりません。そのため、会社ごとに最低契約期間があります。最低契約期間は会社によって1ヶ月のこともあれば、6ヶ月を設定していることも考えられるでしょう。

最低契約期間を過ぎるまでは解約できないことが多いため、必ず事前に確認して行き違いが内容に注意してください。

4.アカウントの開示に応じてくれるか

広告アカウントは、代行会社によって開示してくれない場合があります。自社が確認できなければ、運用内容がブラックボックス化してしまう・ノウハウを蓄積できないなどのデメリットがあります。

長期的に見て、広告運用を自社で行いたい場合は、アカウント開示に応じてくれる代行会社に依頼しましょう。現状の数字を知るとともに、社内でもデータを蓄積することで今後に活用することにつながります。

5.担当者1人の受け持ち件数

担当者1人の受け持ち件数は「自社の広告運用にどれくらいのリソースを割いてくれるのか」ということの参考になります。

一般的な運用代行会社は、担当者1人あたり5社くらいを目安にしていることが多いようです。また、担当者1人あたりの件数は開示されていないこともあるため、事前に問い合わせ・見積もり時に確認しておきましょう。

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広告運用代行の相場に関するよくある3つの質問

広告運用代行の相場に関するよくある質問には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問1.契約前に注意することはありますか?
  • 質問2.既存のLPを転用できますか?
  • 質問3.費用はどれくらい準備しておけばいいですか?

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

質問1.契約前に注意することはありますか?

リスティング広告の運用代行を依頼する場合は、以下のポイントを必ず確認してください。

  • 初期費用の有無
  • 月額料金
  • レポートやミーティングの有無
  • 最低掲載期間
  • 中途解約の条件

特に最低掲載期間は思ったような成果が出なかった場合、解約できないおそれがあるため、必ず質問しておきましょう。また、広告は出してすぐに効果が出るものではないと、こちらが理解しておくことも重要です。

質問2.既存のLPを転用できますか?

すでにLPを持っている場合は、転用できます。しかし、広告効果を最大化するには、キーワードや訴求点、ペルソナを広告と均一にしなければなりません。

そのため、既存のLPをそのまま使用するのではなく、加筆修正したり、新たに作り直したりする必要があります。

制作内容によっては、修正するよりも新たに作り直した方がよい場合があるため、LPについては事前に相談したうえで検討しましょう。

質問3.費用はどれくらい準備しておけばいいですか?

広告費の初期費用や月額料金は代行会社ごとに大きく異なります。1つの目安としては中小企業がリスティング広告の代行を依頼した場合、20万~50万円が相場です。

また、広告費に連動して月額料金が決まる場合は、費用のパーセンテージや最低金額が決まっているため、事前に確認しておきましょう。自社が割ける広告費の予算から逆算して、対応してくれそうな運用代行を探すのも手段の1つです。

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まとめ

広告運用代行の相場に関することを紹介してきました。代行会社ごとに必要な金額は異なりますが、一般的には初期費用が0〜10万円程度、毎月かかる代行手数料が広告費の20%と定められていることがほとんどです。

費用に関することも気になりますが、対応範囲やレポートの内容、契約期間についても事前に確認し、明確化しておくことが重要です。

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b-pos編集部

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