SNSアカウント運用における外注活用の実態調査レポートー活用効果や判断基準が明らかに

企業のSNS活用が急速に拡大する中、多くのマーケティング担当者が直面する共通の課題があります。「SNS運用を外注すべきか、内製で続けるべきか?」この判断を間違えると、貴重な予算と時間を無駄にしてしまう可能性があります。
一方で、SNS運用を外注するべきか or 内製するべきか、そもそもどんな業務・費用で外注すれば成果に繋がるのかなど、客観的なデータに基づいた判断基準は存在しませんでした。
そこでBPOサービス比較サイト「b-pos」を運営する株式会社Coneは、SNS公式アカウント運用経験者220名を対象とした大規模な実態調査を実施。外注活用の効果、最適な業務の切り分け方、予算と満足度の関係など、これまで不透明だった外注活用の実態が数値で明らかになりました。
調査結果をすべてまとめたレポート資料はこちらからダウンロード可能です。
https://b-pos.jp/download/?ids=23312
目次
調査概要
調査対象 | SNS公式アカウント運用経験のある20~60代の男女220名 |
調査期間 | 2025年5月27日 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査実施 | BPOサービス比較サイト「b-pos」を運営する株式会社Cone |
本調査では、実際にSNS運用に携わった経験者のリアルな声を収集し、外注活用の実態を多角的に分析しています。
SNS運用の現状:BtoC企業が半数以上、Instagramが最多利用
調査対象企業の業種内訳を見ると、BtoC企業が56.8%、BtoB企業が34.5%となっており、消費者向けビジネスを展開する企業でのSNS活用が活発であることが分かります。

また、運用しているSNS媒体ではInstagramが22.2%で最多となり、次いでX(旧Twitter)が19.9%、Facebookが18.2%と続きました。BtoC企業の利用率が高いことから、視覚的な訴求力が重要な媒体が選ばれている傾向が見受けられます。

外注活用企業の方が、成果満足度が高いという結果に
今回の調査で最も注目すべき結果が、外注活用企業と内製運用企業の満足度の差です。

- 外注活用企業の満足度:73.3%
- 内製運用企業の満足度:67.8%
外注を活用している企業の方が5.5ポイント高い満足度を示しており、専門ノウハウの有無が大きな差を生んでいることが判明しました。
成果が出やすい企業の傾向
調査データを詳しく分析すると、外注で成果を出している企業には明確な特徴があることがわかります。

- BtoB企業:69.7%の満足度
- BtoC企業:72.8%の満足度
視覚的な訴求力が重要なBtoC企業において、プロの撮影・制作スキルを活用する効果がより顕著に現れています。

また、運用目的別の満足度を見ると、最も満足度が高いのは「ブランドイメージ確立」を目的とした運用で、98.6%という驚異的な満足度を記録しています。自社の世界観を世の中に発信していく手法としてSNS運用との相性が良いことがわかります。
SNS運用を外注すべき4つのケース
実際にSNS運用で外注を活用している企業へのインタビューを行ったところ、3つの理由から外注を検討しはじめ、成果を得ることができたと回答しています。このことから、以下の3つに当てはまる場合は、外注活用を検討する価値があります。

①専門知識不足
社内にSNS運用のノウハウを持つ人材がいない状況です。調査では、外注を決めた企業の多くが「目標未達の状態が続いていた」と回答しています。
「内製で運用していたが、社内にSNS運用ノウハウを持つ人間がおらず、目標未達の状態が続いていたので、専門的なノウハウを持つ会社に依頼することにしました。」
②リソース不足
他業務との兼任で継続的な運用が困難になっている状況です。効果的なSNS運用には一定の更新頻度が必要ですが、それを維持できないケースが多発しています。
「効率的にリーチ・フォロワー獲得をするには更新頻度が重要だと感じているので頻繁に更新を行っていたのですが、他業務もある中で追いつかなくなってきたので代行会社を活用しました。」
③品質向上
プロレベルの撮影・制作スキルが必要な状況です。特にInstagramなど視覚的な要素が重要なプラットフォームでは、コンテンツの品質が成果に直結します。
「SNS運用の経験が少なく、投稿のたびに内容を考えるのがとても大変でした。工数とノウハウの観点から、内容の引き出しが多い代行会社への依頼を検討し始めました。」
④炎上対策・セキュリティ強化
SNS運用における炎上リスクやセキュリティ面に不安を感じている状況です。一度の炎上が企業に与えるダメージは計り知れないため、プロのリスク管理が重要になります。
「SNS運用を始めるにあたって、社内ではセキュリティ面や炎上対策を不安視する声が上がり、自社での対策は難しいと感じたので、セキュリティ強化・炎上対策のために依頼を決めました。」
どんな業務を外注すべき?満足度の高い業務TOP3
外注する業務の選択も成果に大きく影響します。調査結果から、依頼が多く、かつ満足度も高い業務が明らかになりました。
外注依頼の多い業務TOP3

- 画像・動画撮影(50.0%): プロレベルの撮影技術が必要
- 投稿内容の企画(46.7%): 継続的なアイデア出しが困難
- アカウント開設(46.7%): 初期設定の専門知識が必要
満足度が高い外注業務TOP3

- 画像・動画撮影: 満足度23.3%で最高
- 投稿内容の企画: 満足度20.0%
- 投稿クリエイティブ制作: 満足度16.7%
これらの結果から、専門性の高い業務ほど外注効果が高いことが判明しました。特に撮影や企画といったクリエイティブな業務では、プロのスキルと経験が成果に直結しています。
外注予算の適正水準は?「20万~50万円」の満足度が最も高い
外注を検討する際に最も気になる予算について、調査から興味深い結果が得られました。
月間の外注費傾向

- 10-20万円:56.7%(最多)
- 5-10万円:30.0%
- 20-50万円:10.0%
多くの企業が10-20万円の予算帯で外注を行っていますが、満足度の観点では異なる結果が出ています。
予算と満足度の関係

- 20-50万円帯:満足度100%(最高)
- 5-10万円帯:満足度77.8%
- 10-20万円帯:満足度70.6%
これらの結果から、一定以上の予算をかけることで満足度が大幅に向上することが判明しました。20万円以上の予算を確保できる場合、高い成果が期待できます。
さいごに
今回ご紹介したのは調査結果のハイライトです。より詳細な判断基準や実践的な選定ガイドをお求めの方は、調査の完全版データをまとめたホワイトペーパー「SNS運用における外注活用の実態調査」をご用意しています。

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外注を決めた後は、最適なパートナー選びが重要です。調査データをもとに厳選したおすすめのSNS運用代行会社24社の比較記事もご用意しています。各社の特徴、料金体系、得意分野を詳しく解説していますので、具体的な検討にお役立てください。
▼厳選!SNS運用代行会社おすすめ24選の比較記事はこちら
https://b-pos.jp/e001/

b-pos編集部
代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報や、内製化・成果向上に繋げるノウハウについて解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/lp)