EC決済代行サービス/会社10選比較!選び方と導入メリットを解説

近年、オンラインショッピングの普及に伴い、多様なEC決済代行サービスが市場に登場しています。

これらのサービスは、商品やサービスの購入をスムーズに行うための重要な役割を果たしており、支払い方法が売上にも影響を及ぼす可能性があります。

そこで、今回は数多く存在する「EC決済代行サービス/会社」の中から厳選した10選を比較・紹介します。それぞれの特徴やメリット、そして導入時の注意点や選び方のポイントについても詳しく触れていきます。

オンラインビジネスを展開している方はもちろん、日常のオンラインショッピングをより快適にするヒントとしてもご活用いただける内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。

ECでよく使われる決済方法の種類

オンラインショッピングの普及に伴い、様々な決済方法が提供されるようになりました。

ECサイトでよく使われる決済サービスは、クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、代金引換、後払い決済、銀行振込の6つです。

以下では、その6つの決済方法とその特徴を簡潔にまとめた表と各決済方法のメリットデメリットをEC事業者向けに紹介します。

決済方法特徴
クレジットカード決済後日、お客様の口座からクレジットカード会社や決済代行業者を介して引き落とされます。
その後、EC事業者の口座に代金が振り込まれる流れとなっています。
コンビニ決済ECサイトでの購入後、コンビニで商品の代金を現金で支払うことができます。
キャリア決済キャリア決済とは、ソフトバンク、NTTドコモ、auなどの通信キャリアを通じて、
携帯電話の月額料金とECサイトの商品代金を一緒に請求される支払い方法です。
代金引換商品の受取時に配達員へ現金で支払う決済手段です
後払い決済後払い決済は、ECサイトでの商品購入後、商品受取を終えてから
指定された場所(コンビニ、銀行、郵便局など)で代金を支払う方法です。
銀行振込銀行振込は、ECサイトで商品を注文した後、
事業者が指示する銀行口座に代金を直接振り込む決済手段です。

クレジットカード決済

お客様が商品やサービスを購入する際に情報を入力すると、後日その金額がお客様の口座からクレジットカード会社や決済代行業者を介して引き落とされ、その後、EC事業者の口座に代金が振り込まれる流れとなっています。

ECサイトにおいて最も一般的な決済手段として広く採用されています。

メリット・利用者が多いため、機会損失を防げる
・即時決済のため支払いに関するトラブルも少ない
デメリット・不正利用によるチャージバックが発生する可能性がある

コンビニ決済

ECサイトでの購入後、消費者には支払情報が載った「払込票」が郵送されるか、オンライン上で「払込用番号」が表示されます。

払込票を使用する場合、コンビニで商品の代金を現金で支払うことができます。

一方、払込用番号を利用する場合は、コンビニのレジでその番号を提示するか、店内の専用端末を使用して直接決済を行うことが可能です。

メリット・クレジットカードを持っていない人でも利用することができる
・代金支払い後に商品を発送できるので代金未回収や商品キャンセルリスクが少ない
・クレジットカードのように不正利用のリスクなどがない
デメリット・支払いの遅延、忘れが起こりうるリスクがある
・注文後のキャンセルが発生する可能性がある

キャリア決済

キャリア決済とは、ソフトバンク、NTTドコモ、auなどの通信キャリアを通じて、携帯電話の月額料金とECサイトの商品代金を一緒に請求される支払い方法です。

メリット・クレジットカードを持っていない人でも利用することができる
・簡単な操作で購入できるので購入ハードルが低い
デメリット・他の決済方法に比べ手数料が高い

代金引換

商品の購入時に支払いが行われるのではなく、商品をお届けした際に商品と引き換えに料金を配達員が回収する支払い方法です

メリット・デジタル世代以外、所謂、中高齢者などには一定のニーズがあります
・商品の引き換えと代金を回収できるため不払いなどのリスクがない
デメリット・他の決済方法に比べ手数料が高い

後払い決済

後払い決済は、ECサイトでの商品購入後、商品受取を終えてから指定された場所(コンビニ、銀行、郵便局など)で代金を支払う方法です。 購入後に、提携している後払い決済事業者から請求書が送られ、これを基に指定の支払い先で代金を清算します。

メリット・支払い方法が簡単なので購入ハードルが低い
・決済事業者が代金の立替を行うためEC事業者様の代金未回収のリスクを軽減することができる
デメリット・決済事業者と契約することでコストがかかる

銀行振込

銀行振込は、ECサイトで商品を注文した後、事業者が指示する銀行口座に代金を直接振り込む決済手段です。

振り込みが確認された後に商品が発送されます。

メリット・即時決済なので不払いのリスクがない
・一定のニーズがある
デメリット・入金の消込作業が必要になるため、手間がかかる

EC事業で決済代行サービスを活用するメリット

EC事業で決済代行サービスを導入するメリットはいくつかあります。以下ではそれらについてまとめています。

  • 複数の決済方法を手間なく導入できる
  • 獲得できる顧客層が広がる
  • 新しい決済方法もすぐに導入できる

複数の決済方法を手間なく導入できる

EC事業を展開する際、消費者の利便性を追求することが極めて重要です。しかし、昨今決済手段は膨大な種類となっており対応するには骨が折れます。(以下は国内決済サービスのカオスマップ)

出所:クラウドキャスト株式会社

決済代行サービスを利用することで、一つのシステムに複数の決済方法を簡単に組み込むことが可能になります。

これにより、自社でそれぞれの決済方法を別々に導入・運用する手間やコストを大きく削減することができます。加えて、導入後の管理や更新もスムーズに行えるため、事業者の労力も軽減されます。

獲得できる顧客層が広がる

消費者が購入を決意する際、自分の好きなまたは慣れた決済方法が用意されていないと、購入を断念するケースも少なくありません。

特に、EC業界は商品の類似性が高いため、利便性が低いと他の競合サイトへの移動が発生しやすいです。

多様な決済方法を提供することで、様々な消費者層の取り込みが期待でき、結果として売上の向上につながるでしょう。

新しい決済方法もすぐに導入できる

時代とともに、新しい決済手段が登場し、消費者のニーズも日々変わっていきます。その都度、自社システムをカスタマイズして新しい決済方法を追加するのは、コストや時間がかかるうえ、技術的な工数も伴います。

しかし、決済代行サービスを利用すれば、新しい決済手段を迅速に導入できるのが大きなメリットです。

事業者は設定変更のみで新たな決済サービスを追加することができ、迅速に市場の変化に対応することが可能となります。

EC事業での決済代行サービス導入の比較ポイント

実際に、代行会社を導入するとなった場合、適当に企業を選ぶのではなくいくつかのポイントを押さえた上で選べなければ、求めていた成果やメリットを享受できない可能性があります。

以下では、それを防ぐためにいくつか選択する際のポイントをまとめています

  • 決済方法
  • 料金・手数料
  • 入金サイクル

決済方法

EC事業を展開する上で、まず考慮すべきは、どのような決済方法を提供するかという点です。

クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、後払い、電子マネー、そして銀行振込など、その種類は多岐にわたります。

消費者の利便性を最優先に考える場合、多様な決済方法を導入することが望ましいですが、それに伴うシステムの複雑性や管理の手間も増える可能性があります。

したがって、自社のターゲットとする顧客層のニーズを正確に把握し、最も適切な決済手段を選定することが重要です。

例えば、年齢層で考えると中高齢者には代金引換や銀行振込などのニーズが高いことが多く、逆に若者であれば普段使い慣れている電子決済やクレジットカードなどの方が利用されやすいケースがあります。

料金・手数料

決済代行サービスを利用する際の料金や手数料は、事業の収益に大きく影響する要素の一つです。各サービス提供者によって料金体系は異なるため、導入前にしっかりと比較検討する必要があります。

固定月額制、取引ごとの手数料、初期費用など、さまざまなコストが考えられます。

これらの費用をしっかりと確認し、自社の取引量や売上を考慮して、最もコストパフォーマンスの良いサービスを選ぶことが求められます。

入金サイクル

決済代行サービスを利用する際、売上金が事業者の口座に入金されるタイミングも非常に重要なポイントとなります。

一部のサービスでは、月に数回に分けた入金サービスを展開しているものもあります。

この入金サイクルの違いは、キャッシュフロー管理や経営資金の計画に影響を与えるため、事前に詳細を確認し、自社のビジネスモデルや経営状況に合ったサービスを選択することが大切です。

おすすめのEC決済サービス・会社10選比較

おすすめのEC決済サービス・会社を10社紹介します。

サービス・会社名特徴料金
SBペイメントサービスAIによる、クレジットカード不正検出機能などを提供詳細説明参照
ペイジェント締日から入金のサイクルが早い詳細説明参照
ソニーペイメントサービス30年の実績を持つ決済代行サービスのパイオニア詳細説明参照
GMOペイメント
ゲートウェイ
導入前に各業種に特化したエキスパートが
最適な決済手段や効率的な運用を提案
詳細説明参照
ゼウス決済サービス14,000以上の導入サイトと400社以上のパートナー詳細説明参照
VeriTrans4Gオンラインからリアル店舗の決済を一元管理詳細説明参照
ウェルネットクレジットカードからQR決済まで、様々な方法をサポート詳細説明参照
Paypal世界で4億人以上のユーザーに利用されており、
100以上の通貨にも対応
詳細説明参照
Square決済だけでなく、
オンラインビジネスや業務管理などを行える
詳細説明参照
Stripe簡単な導入プロセスと柔軟なAPIカスタマイズが可能詳細説明参照

SBペイメントサービス

引用:SBペイメントサービス サイト

SBペイメントサービスは、オンライン決済と店舗決済の両方に対してサービスを展開しています。AIによる、クレジットカード不正検出機能などを提供しており、安全性の面でも信頼できるサービスです。

決済方法クレジットカード, 電子マネー、コンビニ振込、キャリア決済、口座振替、銀行振込
料金<オンライン決済>
・初期費用・月額費用・決済手数料・決済サービス利用料・トランザクション費
(具体的な料金は要問い合わせ)

<店舗決済>
・初期費用:0円〜
・月額費用:0円〜
・決済手数料
 └3.24%〜(クレジット決済)、2.90%〜(電子マネー決済)、2.00%〜(QRコード決済)
・端末費用:21,000円〜
・トランザクション費:0円〜

ペイジェント

引用:ペイジェント サイト

ペイジェントの強みは、締日から入金のサイクルが早いことです。最短で5営業日で振り込むことができ、また高い安全性を誇るのも特徴の一つです。

決済方法クレジットカード, コンビニ振込、ATM決済、銀行振込、キャリア決済、口座振替、電子マネー
料金要問い合わせ

ソニーペイメントサービス

引用:ソニーペイメントサービス サイト

ソニーペイメントサービスは、30年の実績を持つ決済代行サービスのパイオニアです。大量注文に対しても迅速に決済対応するサービスを提供しており、顧客が多いEC事業主におすすめです。

決済方法クレジットカード, コンビニ振込, 電子マネー、口座振替
料金要問い合わせ

GMOペイメントゲートウェイ

引用:GMOペイメントゲートウェイ サイト

GMOペイメントゲートウェイはその手厚いサポートが特徴です。導入前に、各業種に特化したエキスパートが最適な決済手段や効率的な運用を提案してくれるため、導入にあたるサポートを受けたい人におすすめです。

決済方法クレジットカード, コンビニ振込, 銀行振込, キャリア決済、電子マネー
料金要問い合わせ

ゼウス決済サービス

引用:ゼウス決済サービス サイト

ゼウス決済サービスは、20年以上の実績を持つ株式会社ゼウスの決済代行サービスです。14,000以上の導入サイトと400社以上のパートナーを持ち、導入後のサポートも強化しています。

決済方法クレジットカード, 銀行振込、コンビニ振込、キャリア決済、口座振替
料金・初期費用:0円
・月額費用:3,000円
・決済手数料
 └3.50%(クレジットカード) /1.50%(銀行振込)       

VeriTrans4G

引用:VeriTrans4G サイト

株式会社DGフィナンシャルテクノロジーは、オンラインからリアル店舗の決済を一元管理する「VeriTrans4G」を提供しています。

多種多様な決済手段をサポートし、カード決済から最新のID決済まで対応。2018年3月までの非保持化対応やPCIDSS準拠も実施し、不正利用防止のセキュリティ機能を備えています。

決済方法クレジットカード, コンビニ振込, キャリア決済, 電子マネー
料金要問い合わせ

ウェルネット

引用:ウェルネット サイト

ウェルネットは、多岐にわたる決済手段を取り扱うオンライン決済代行サービスを提供しています。クレジットカードからQRコード決済まで、様々な方法をサポートしています。

さらに、独自のポイントシステムを組み込み、顧客ロイヤリティの向上とリピート購入を促進するキャンペーン実施をしやすいのも魅力の一つです。

決済方法クレジットカード, コンビニ振込, 銀行振込, キャリア決済
料金要問い合わせ

Paypal

引用:Paypal サイト

Paypalは世界で4億人以上のユーザーに利用されており、圧倒的な信頼が特徴と言えるでしょう。

それに伴い100以上の通貨にも対応しており、海外向けのサービスや商材を提供している企業におすすめの一社となっています。

決済方法口座振替、クレジットカード、デビットカード
料金・アカウント開設費:0円
・初期費用:0円
・月額固定費:0円

Square

引用:Square サイト

Squareはアカウント一つで決済だけでなく、オンラインビジネスや業務管理などを行えるシンプルさが魅力です。
また、最近ではAndroid端末での決済を導入するなどより一層、顧客のニーズを満たすことを行なっています。

決済方法クレジットカード, 電子マネー
料金・初期費用:0円
・決済手数料
 └クレジットカード:3.25%~ /電子マネー:3.25%~

Stripe

引用:Stripe サイト

Stripeは国境を越えて多くの通貨をサポートする決済プラットフォームです。

簡単な導入プロセスと柔軟なAPIカスタマイズが可能です。 リアルタイムの決済やサブスクリプションの管理を簡略化し、事業の拡大を助けてくれます。 高いセキュリティも保証され、ビジネスをしっかりとサポートする信頼のパートナーといえます。

決済方法クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込
料金・初期費用:0円
・月額固定費:0円
・決済手数料
 └クレジットカード:3.6%/コンビニ決済:3.6%/銀行振込:1.5%

まとめ

本記事では、ECサイトにおける決済代行サービスの重要性に焦点を当ててきました。

多岐にわたる決済方法とその背後にあるビジネスのメリット、さらには代表的な決済サービスプロバイダー10社の特徴とサービス内容を比較しました。

最後に、現代のEC業界は日々進化しており、新しい決済方法や技術が次々と登場しています。

常に最新の情報をキャッチアップし、顧客の求める最良の購買体験を提供するための取り組みを続けることが、成功への鍵となるでしょう。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)