補助金申請代行おすすめ10選!特徴別に分類して紹介、費用相場まで
補助金の申請は、多くの企業や組織にとって重要な機会ですが、その申請プロセスは複雑で時間がかかるものが多く一筋縄ではいきません。その際に役立つのが補助金申請代行サービスです。
本記事では、補助金申請をスムーズに進めるために信頼できる補助金申請代行業者を、
- 税理士法人が代行
- 経営的観点からの支援に強み
- 資金調達全体に強み
上記の3つの特徴別に分け、おすすめの補助金申請代行会社10選を紹介します。
対象となる補助金の種類に加え、料金体系 / 費用相場を解説することで自社のニーズに合った最適な補助金申請代行を見つけることができるでしょう。
目次
補助金申請代行とは?
補助金申請代行とは、企業や団体が国や自治体からの補助金を申請する際に必要な複雑な手続きを代行するサービスです。補助金申請代行では、煩雑な書類作成や正確な手続きをサポートし、申請プロセスをスムーズに進めます。
補助金申請代行を利用することにより、申請企業・団体は、申請成功率を高めることが期待できることに加え、自分たちの時間と労力を節約することにも繋がります。
補助金の種類は多岐にわたり、そもそも自社に沿った補助金の選定が困難であることに加え、正確な申請が成功の鍵を握るためには、その道に精通している専門知識が不可欠となります。
補助金申請代行で依頼できる補助金の種類
補助金は、事業の成長や発展を支援するためのものから、特定の技術やサービスの開発を促進するためのものまで多岐にわたります。その中でも主要な4つの補助金を表にまとめました。
事業再構築補助金 | ・対象:中小企業 ・目的:ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するための事業再構築支援 ・活用事例:新市場への進出 / 業態転換 / 事業再編 |
ものづくり補助金 | ・対象:生産性向上を目指す企業 ・目的:サービス・試作品の開発の資金援助 / 生産プロセス改善を目的とした設備投資支援 ・活用事例:新しい技術・製品の開発 |
IT導入補助金 | ・対象:デジタル化を進めたい企業 ・目的:新しいITツールを導入する際の費用の支援 ・活用事例:パッケージソフト購入費用 / クラウドサービス導入の初期費用 |
小規模事業者持続化補助金 | ・対象:販路開拓を目指す小規模業者 ・目的:市場での競争力を高め、持続可能な事業運営支援 ・活用事例:Webサイト作成 / 販促活動 / 展示会出品 |
これらの補助金は、企業の成長段階や事業内容に応じて自分たちに合ったものを見極めることが重要です。その際に補助金申請代行の専門知識と経験は大いに役に立つといえるでしょう。
補助金申請代行に依頼できる業務
補助金申請代行に依頼できる業務は、補助金や助成金の獲得に向けたプロセス全般をカバーしてくれることが大半です。
申請書類の準備から最終的な報告、そしてアフターフォローまで、幅広いサポートを提供し、企業や団体が補助金を効率的かつ効果的に獲得するための重要な役割を果たします。
その中でも4つの主な業務を表にてまとめました。
申請書の作成・提出 | 事業計画書 / 経費明細書 / 事業要請書 etc の作成 |
審査結果受領・書類整理 | 選定結果通知書 / 補助金交付規程 etc の適切な管理 |
報告書作成 | 補助金対象事業内容 / 経費使用状況 etc の報告書の作成 |
採択後サポート | 領収書 / 証拠書類の管理 計画変更申請の支援 etc |
補助金申請代行を利用することにより、上記に挙げたような複雑な業務を一貫して専門家に委託することができます。
知識と経験が豊富な専門家に委託することにより申請の成功率のアップだけでなく、継続的な事業成長を見込むことができるといえるでしょう。
補助金申請代行にかかる費用・相場
補助金申請代行にかかる費用と相場は、依頼する代行業者によって大きく異なりますが、一般的な料金体系にはいくつか共通する特徴があります。
本セクションでは、一般的な補助金申請代行の
- 料金体系
- 費用相場
について詳しく説明してきます。
料金体系
補助金申請代行の料金体系は主に、着手金と成功報酬の2つに分けられます。
・着手金
代行業者が申請準備に取り掛かるために必要な初期費用であり、申請の成功や否かに関わらず支払う必要があります。着手金により、各種書類作成、申請代行などの初期業務やその他専門的なサポートにかかるコストをカバーします。
・成功報酬
申請が成功し補助金が獲得できた場合にのみ発生する費用です。この報酬は、獲得した”補助金の金額に応じたパーセンテージで計算される”ことが一般的で、成功の成果に基づいて支払われます。獲得する補助金の種類や内容によって、成功報酬の割合は異なるため、事前に業者との間でしっかりと合意することが重要です。
費用相場
補助金申請代行の費用相場は、以下のような設定が一般的です。
着手金 | 100,000〜150,000円程度 |
成功報酬 | 補助金獲得額の5%〜15% |
ただし、これらの相場はあくまでも目安であり、代行業者によってはこれより高い場合や、成功報酬の割合が異なる場合もあります。特に、獲得が難しい補助金や大規模な補助金の申請には、それに見合った高い成功報酬が設定されることがあります。
採択率にも着目すると、専門性の高い士業に依頼することで成功率が上がる傾向にあるものの、それに伴い費用も高く設定されていることがあります。そのため、依頼する際には複数の代行業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討するようにしましょう。
補助金申請代行の分類・選び方
補助金申請代行を選ぶ際には、実際にサービスを提供してくれる事業者とその特徴を理解することが重要です。代行業者はその専門性によって大きく以下の3つのカテゴリーに分類されます。
- 税理士法人が代行
- 経営的観点からの支援に強み
- 資金調達全体に強み
それぞれの強みをきちんと理解し、自社のニーズに合った業者を選択するようにしましょう。
1. 税理士法人が代行
税理士法人による補助金申請代行サービスは、法律的な知識に加え、財務面での専門性を活かしたサポートを行なってくれることが特徴です。
これらの法人は、企業の税務処理だけでなく、補助金申請における複雑な規則や条件の解釈に関しても豊富な経験と知識を有しています。補助金申請のプロセスにおいて、正確な財務データの提供や税法に則ったアドバイスが求められる場合、税理士法人は強力なパートナーとなり得るでしょう。
2. 経営的観点からの支援に強み
経営コンサルタントや専門のコンサルティングファームに依頼する場合、補助金申請のサポートに加え、経営全般にわたるアドバイスまで実施してくれます。
これらの業者は、補助金を活用した事業戦略の立案や、経営改善に向けた具体的な提案を行うことで、企業の成長をサポートします。補助金の獲得だけでなく、それをビジネス成長の起点として捉える企業に適しているといえます。
3. 資金調達全体に強み
資金調達を専門とするコンサルティング業者に依頼する場合は、補助金申請だけでなく、借入れやエクイティファイナンスを含む幅広い資金調達方法に関するサポートを行ってくれるでしょう。
これらの業者は、補助金を一つの資金調達手段として捉え、企業が抱える資金調達の課題を総合的に解決することを目指します。複数の資金調達方法を検討している企業や、事業拡大のための資本政策を考えている場合に適しています。
おすすめの補助金申請代行(1.税理士法人)
補助金申請代行の中でも、特に税理士法人が提供するサービスは、その専門性と信頼性で多くの企業から選ばれています。以下にて、おすすめの税理士法人を4つ紹介します。
- FinTax株式会社/FinTax税理士法人
- 税理士法人アピロ
- スタンダード税理士法人
- SMC税理士法人
それぞれの特徴に加え、対象の補助金や着手金、成果報酬について解説します。
FinTax株式会社/FinTax税理士法人
FinTax株式会社/FinTax税理士法人は、全国の中小企業やスタートアップを中心に経理アウトソーシング / 会計、財務アドバイザリー / 資金調達、補助金サポート支援を行なっています。
補助金申請代行では、90%強といった高い採択率と迅速な申請プロセスを武器に、専門的な知識を持つスタッフが申請から採択までを丁寧にサポートし、企業の資金調達を成功に導きます。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・ものづくり補助金 |
着手金 | 150,000円 ※次回募集へ応募の際、追加着手金は不要 |
成果報酬 | 採択時の補助金額×12% |
税理士法人アピロ
税理士法人アピロは、認定支援機関業務や、財務支援などの付加価値支援を積極的に支援する**「TOP100事務所」に2020年〜2023年の4年連続で選ばれている**税理士法人です。
初回の相談については、メールや電話だけでなく、LINEやchatworkなどのコミュニケーションツールにも対応しており、気軽に相談することができます。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・ものづくり補助金 ・小規模事業者持続化補助金 etc |
着手金 | ・事業再構築補助金:100,000円 ・ものづくり補助金:申請事業や申請補助金額に応じる(50,000円~100,000円) ・小規模事業者持続化補助金:要問い合わせ ・事業承継補助金:100,000円(税別) |
成果報酬 | ・事業再構築補助金:補助金額に応じる(採択金額の5%~10%) ・ものづくり補助金:申請事業や申請補助金額に応じる(採択金額の10%~15%) ・小規模事業者持続化補助金:要問い合わせ ・事業承継補助金:採択金額の10% |
スタンダード税理士法人
スタンダード税理士法人は、代表公認会計士/税理士2人が30代前半といった若さに加え、ITに強みを持っていることが特徴です。
ITに強みを持つ税理士法人である為、chatwaorkやSlackなどの各種コミュニケーションツールに加え、zoomをはじめとしたオンラインMTGでのサポートも充実しており、こまめな進捗確認のコミュニケーションが可能です。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 ・IT導入補助金(通常枠) ・IT導入補助金(デジタル枠) ・小規模事業者持続化補助金 etc |
着手金 | ・事業再構築補助金:100,000円 ・モノづくり補助金:100,000円 ・IT導入補助金(通常枠):なし ・IT導入補助金(デジタル枠):なし ・小規模事業者持続化補助金:50,000円 |
成果報酬 | ・事業再構築補助金:成功報酬4~10%(下限500,000円) ・モノづくり補助金:成功報酬10%(下限500,000円) ・IT導入補助金(通常枠):成功報酬10%(下限150,000円) ・IT導入補助金(デジタル枠):成功報酬8%(下限100,000円) ・小規模事業者持続化補助金:成功報酬15%(下限200,000円) |
SMC税理士法人
SMC税理士法人は、中小企業の経営に対する助言や指導の専門家である中小企業診断士が直接対応する補助金の制度設計と事業の特性と審査項目を織り込んだ事業計画作成により、93%*という高い採択率を実現します。
経営革新等支援機関としての認定を受けており、綿密な事業計画の作成から申請書の精緻な作成まで、高度な専門性を活かしたサポートを提供しています。顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能で、豊富な実績がその信頼性を証明しています。
*2023年12月31日時点 事業再構築補助金に限る
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 ・小規模事業者持続化補助金 |
着手金 | ・事業再構築補助金:110,000円 ・モノづくり補助金:110,000円 ・小規模事業者持続化補助金:要問い合わせ |
成果報酬 | ・事業再構築補助金:採択時補助金額の10%(下限金額1,100,000円~上限金額3,300,000円) ・モノづくり補助金:採択時補助金額の10%(下限金額1,100,000円~上限金額3,300,000円) ・小規模事業者持続化補助金:要問い合わせ |
おすすめの補助金申請代行(2. 経営支援に強み)
次に経営支援に強みを持つ補助金申請代行を、5つ紹介します。
- 株式会社トライズコンサルティング
- 株式会社アカウンティングプロ
- 株式会社アクセルパートナーズ
- 株式会社RIGID
- 株式会社グロースマネジメントコンサルティング
これらのサービスは、補助金の申請だけでなく、事業戦略や経営改善に関する包括的なアドバイスを提供しています。
株式会社トライズコンサルティング
株式会社トライズコンサルティングは、補助金申請の代行だけでなく、事業計画策定や資金調達のアドバイスにも定評があります。特に、スタートアップや中小企業の成長をサポートするための経営戦略の立案に強みを持っています。
補助金申請代行の面では、中小企業診断士などの経験方豊富な専門家によるコンサルティングを実施しています。さらに、採択後も書類提出など補助金の受給まで徹底してサポートを行なってくれることが特徴です。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 ・IT導入補助金 ・小規模事業者持続化補助金 |
着手金 | ・事業再構築補助金:165,000円 ・モノづくり補助金:165,000円 ・IT導入補助金:要問い合わせ ・小規模事業者持続化補助金:要問い合わせ |
成果報酬 | ・事業再構築補助金:補助金額の12%(最低報酬70万円) ※事業計画の内容が固まっていたり、締切2ヶ月前までに申し込みの場合は10% ・モノづくり補助金:補助金額の12%(最低報酬70万円) ※事業計画の内容が固まっていたり、締切2ヶ月前までに申し込みの場合は10% ・IT導入補助金:要問い合わせ ・小規模事業者持続化補助金:要問い合わせ |
株式会社アカウンティングプロ
株式会社アカウンティングプロは、中小企業、中小企業を支える専門家、中小企業で働く人々のチャレンジを加速させるための事業を展開しています。
補助金申請代行においては、延べ8年で累計520件の支援実績を持つ会社です。採択後も、交付申請・実績報告なども専任の担当者が伴走支援を行なってくれます。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 ・IT導入補助金 etc |
着手金 | 要問い合わせ |
成果報酬 | 要問い合わせ |
株式会社アクセルパートナーズ
株式会社アクセルパートナーズは、特に資金調達を含む経営全般にわたるサポートを得意としています。補助金申請においても、その経験を生かし、企業の状況に応じた最適な補助金の選定から申請書の作成、申請後の対応までをサポートしています。さらに、その後の補助金の活用についても支援を行なうことが可能です。(別料金)
また、複数の専門社員と70名以上の中小企業診断士メンバーが在籍しており、補助金申請締め切りの1か月前まで受付できる体制が整っていることが特徴です。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 ・IT導入補助金 ・小規模事業者持続化補助金 etc |
着手金 | ・事業再構築補助金:100,000円(税抜) ・モノづくり補助金:100,000円(税抜) ・IT導入補助金:なし ・小規模事業者持続化補助金 :要問い合わせ |
成果報酬 | ・事業再構築補助金:採択金額の10%(下限100万円) ・モノづくり補助金:採択金額の10%(下限50万円) ・IT導入補助金:完全成功報酬 120,000円 ・小規模事業者持続化補助金 :要問い合わせ |
株式会社RIGID
株式会社RIGIDは、数値計画・行動計画の策定と目標達成に向けた支援で事業者様の黒字化、利益拡大を得意としており、経済産業省より経営革新等認定支援機関にも認定されている企業です。
補助金申請に関しては、80%を超える採択率を誇っており、不採択になってしまった場合も無料で再申請を行なってくれることが特徴です。ちなみに再申請の採択率は100%となっています。(2024年2月時点)
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 etc |
着手金 | 100,000円(税抜) |
成果報酬 | ・事業再構築補助金:採択金額に応じて変動 ∟2,000万円未満:10%(下限80万円) ∟2,000万円〜2,999万円:9% ∟3,000万円~:8%(上限400万円) ・モノづくり補助金:採択金額の10%(下限金額50万円) |
株式会社グロースマネジメントコンサルティング
株式会社グロースマネジメントコンサルティングは、事業成長を目指す企業に対して、補助金申請だけでなく、補助金を用いた経営コンサルティングや財務戦略の策定などのサービスを提供しています。
補助金申請の料金プランについては1プランのみで明確であることが特徴です。また、高い専門性と協業志向でスピード感を持った伴走型支援を行なってくれます。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 |
着手金 | 100,000円(税抜) |
成果報酬 | 採択金額の10%(税抜) |
おすすめの補助金申請代行(3. 資金調達に強み)
最後に資金調達に強みを持つ補助金申請代行を1つ紹介します。
- 株式会社WEEVA
資金調達に強みを持つ上記の会社は、補助金申請代行だけでなく、企業の資金調達戦略を幅広くサポートしています。以下にて詳しく説明します。
株式会社WEEVA
株式会社WEEVAは、ただ補助金を獲得することに留まらず、企業が成長するための持続可能な資金調達戦略を構築することに重点を置いています。そのため補助金申請のみならず資金調達の全体計画における戦略立案から実行までを総合的にサポートします。
また、補助金申請代行においても90%(20年8月累計実績)と高い採択率を誇っています。
対象補助金 | ・事業再構築補助金 ・モノづくり補助金 ・小規模事業者持続化補助金 etc |
着手金 | 要問い合わせ |
成果報酬 | 採択金額の15% |
まとめ
本記事では、補助金申請代行業者の選び方と、各カテゴリーごとにおすすめの代行業者を紹介しました。各カテゴリーの特徴とおすすめの自社状況については以下です。
税理士法人が代行 | ・特徴:法律的な知識に加え、財務面での専門性を活かしたサポートを実施 ・おすすめ:正確な財務データの提供や税法に則ったアドバイスが必要な場合 |
経営支援に強み | ・特徴:補助金を活用した事業戦略の立案や、経営改善に向けた具体的な提案まで実施 ・おすすめ:補助金の獲得だけでなく、それをビジネス成長の起点として捉えている場合 |
資金調達に強み | ・特徴:補助金を一つの資金調達手段として捉え、企業が抱える資金調達の課題を総合的に解決 ・おすすめ:複数の資金調達方法を検討している企業や、事業拡大のための資本政策を考えている場合 |
補助金の申請は複雑で専門的な知識が必要ですが、自社のニーズに合った適切な代行業者を選ぶことで、採択率を高めることができることに加え、その後の補助金の活用まで成功に導いてくれるでしょう。
補助金申請において最も重要なのは、自社のニーズに最適な代行会社を見つけることです。各会社の特徴、サービス内容、料金体系を比較検討し、自社の事業計画や将来のビジョンに合った代行会社を選択することが重要です。
b-pos編集部
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