ファクタリングサービス14選比較！特徴別に分類して紹介

請求書を売却して資金調達できるファクタリングサービス。企業や個人の資金繰りをサポートするサービスですが、どんなサービスかわからなかったり、比較するのが難しいかも。

本記事では、仕組みや選び方を解説した上で、特徴別にサービスを分類して、各社のサービスを紹介します。本記事がファクタリングサービス選びの一役になれば幸いです。

ファクタリングサービスとは？

ファクタリングサービスとは、未払いの請求書（売掛債権）をファクタリング会社に買い取ってもらうサービスです。

ファクタリングサービスは以下のような状況で活用されます。

• 手元のキャッシュが不足している
• 売掛金の管理・未払いの追いかけが面倒
• 未払いのまま、売上が振り込まれないリスクを回避したい

このような状況で、未払いの請求書をファクタリング会社に売却することで、早期に現金化することができます。

また、ファクタリングはしばしば資金調達の手段として紹介されることもありますが、借入ではないため、利用しても負債になることもありません。

ファクタリングの2社間・3社間の違い

ファクタリングサービスには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。契約形態によって、メリット・デメリットがありますので詳細を解説します。

2社間ファクタリング

自社とファクタリング会社の「2社間で契約」する形態です。未払い請求書をファクタリング会社に売却し、即座に手数料を差し引いた金額が振り込まれます。その後、取引先から売掛金の入金があったら、ファクタリング会社へ支払いをします。

取引先に通知する必要がなく「ファクタリングサービスの利用が取引先に知られてしまうと、今後の取引に影響を与えてしまうのでは」といった心配がなく、取引先が介入しないことで入金スピードが早いことも2社間ファクタリングの特徴です。

3社間ファクタリング

自社とファクタリング会社、さらに取引先を含めた「3社間で契約」する形態です。未払い請求書をファクタリング会社に売却する前に、取引先に債権譲渡通知があります。契約締結後、手数料を差し引いた金額がファクタリング会社から振り込まれ、ファクタリング会社は取引先から請求書金額を回収するという流れです。

取引先に通知がいくため「資金難がバレてしまい今後の取引に影響が出そう」などの懸念は生まれますが、2社間ファクタリングに比べて手数料が低く設定されているのが3社間ファクタリングの特徴です。

ファクタリングサービスの選び方・比較ポイント

ファクタリングサービスを選ぶ際は、違いを比較するのに苦労すると思います。

そこで、サービスごとに違いが出る3つの比較ポイントを紹介しますので、ファクタリングサービスを選ぶ際は、以下の選び方を参考にしながら各サービスを検討してみてください。

• ファクタリングは2社間？3社間？
• 買取限度額
• 審査形式

ファクタリングは2社間？3社間？

先述の通り、ファクタリングには2社間と3社間の契約形態があり、特徴が異なります。以下表に簡単に特徴の違いをまとめました。

	2社間	3社間
取引先への通知	◯：不要	△：必要
入金スピード	◯：早い	△：遅い
手数料	△：高い（10~20%）	◯：安い（3~9%）

素早く資金調達したい場合は2社間ファクタリング、手数料を安く抑えたい場合は3社間ファクタリングが適しています。

また、3社間ファクタリングは取引先に知られるデメリットはありますが、取引先からの回収はファクタリング会社が行うため、売掛金の未回収リスクは回避できます。

買取限度額

ファクタリングサービスには、買い取れる請求書の金額の「上下」に限度額が設定されている場合があります。数万円から数億円と幅広く設定されているため事前に確認しておきましょう。

ファクタリング会社が設定している下限額よりも低い場合は買い取りできない可能性があり、反対に上限額よりも高い場合は「即日の現金化が困難となる可能性が高くなります。

審査形式

ファクタリングサービスには審査があり、その審査には、面談や打ち合わせが必要な「対面式」と、書類提出だけの「非対面式」があります。

対面式による審査では、提出書類の確認や経営状況のヒアリングだけでなく、ときには経営者の人柄もチェックされます。

非対面式による審査はオンラインで手続きが完了するため、素早く現金化することができます。書類のみで判断されるため、書類の品質を問われます。

ファクタリングサービスの分類

ファクタリングサービスの違いが出るポイントを理解したところで、次にファクタリングサービスの「タイプ」を見ていきましょう。

特徴別に4つのタイプに分類していますので、ご自身の状況や課題感と照らしてみてください。

1. 非対面で素早く調達できるタイプ
2. 対面で相談しながら進められるタイプ
3. 大きい買取額に対応できるタイプ
4. フリーランスなど個人向けのタイプ

1. 非対面で素早く調達できるタイプ

3日以内に〇〇円が必要、など素早く資金調達したい場合におすすめのタイプ。非対面・オンラインで審査〜入金までが完了するファクタリングサービス。

請求書とともに本人確認書類などの必要書類を提出し、審査申し込みをします。申し込み方法がわからない場合でもオンラインでスピード感をもってサポートしてくれるサービスもあります。

2. 対面で相談しながら進められるタイプ

非対面とは対称的に、対面式で申し込みするタイプ。対面とはいえ、来店したり、ファクタリング会社が来訪したりする場合もあれば、オンラインでの面談が可能なサービスもあるため場所は気にする必要がありません。

自社の資金繰りや、契約形態（2社間・3社間）の相談から可能なので、はじめて利用する場合や相談しながら進めたい場合におすすめです。

3. 大きい買取額に対応できるタイプ

先述の通り、ファクタリングサービスには買取限度額が設定されていることがあります。大手企業がファクタリングサービスを活用したい場合、調達したい金額が大きすぎてファクタリングサービスに売却できないケースもあります。

そういった大きい買取額に対応できるのがこのタイプです。また、買取限度額を定めていないファクタリングサービスがありますが、その場合も大きい買取額に対応可能です。

4. フリーランスなど個人向けのタイプ

大手企業とは反対に、個人でも資金繰りが厳しい際に利用できるのがこの個人向けのタイプ。主にフリーランスを対象としてサービスを展開しています。

個人向けなので買取金額が小さいことから、審査も簡単になっていることが多く、事業計画書や決算書の提出が不要なサービスも。スマホから申し込み・入金までオンラインで完結するサービスが多く、個人が使いやすくなっています。

ファクタリングサービス14選比較表

ファクタリングサービス14選の比較表です。条件でフィルタリングできますので、ご希望の条件で絞ってご覧ください。

ファクタリングサービス（1. 非対面で素早く調達）

非対面で素早く調達できるファクタリングサービスを紹介します。

QuQuMo

手数料は最低1%、入金スピードは最短2時間と「コスト」と「スピード」に特徴のあるオンライン完結型のファクタリングサービス。法人でも個人でも利用が可能で、必要書類は請求書と通帳の2つのみと使いやすいサービスとなっています。

売掛先が倒産した場合も、ノンリコース（償還請求権なし）での契約のため、クライアントに返済の義務がないのも嬉しいポイント。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短2時間
買取限度額	下限・上限なし
手数料率	1%〜
審査形式	非対面（オンライン）

PAYTODAY

オンライン完結・ウェブ完結で即日審査・即日振込を実現するファクタリングサービス。法人からフリーランス/個人事業主の方まで幅広く利用できます。AI審査のため面談不要なサービスで、最短30分の審査で「即日入金」も可能。また、ウェブで完結することで手数料も1%〜と業界最低水準。

中でも、ベンチャー・スタートアップ企業、地方中小企業、フリーランスに強く手厚いサポートがついています。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短30分
買取限度額	10万円〜
手数料率	1〜9.5％
審査形式	非対面（オンライン）

オンファクト

オンファクトは2社間ファクタリング専門のサービスで、オンラインでの申し込みが可能です。審査は最短60分で、即日入金にも対応。提出書類は、本人確認書類、通帳など、他のオンライン型サービスよりも少なく、さらに会員登録も不要で利用しやすいサービスとなっています。

オンラインでの申し込みをスムーズに実施するための電話サポートもついており、手厚いサポートによる調達達成率87%を誇ります。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短即日
買取限度額	30万円〜
手数料率	2〜20％
審査形式	非対面（オンライン）

OLTA

中小企業経営者・個人事業主にNo.1に選ばれているファクタリングサービス。取引先へ通知することなく買い取ってくれる2社間ファクタリングですが、AI審査を採用することで手数料率が3社間ファクタリング並みに低いのも特徴です。請求書の一部金額の買取も可能なので、必要な分だけ現金化できるのも特徴のひとつです。

みずほ銀行やMUFGなどの大手の金融企業とパートナーになっており、かつ独自の「安心安全宣言」も明記しており、どんな企業でも安心に取引可能。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短1営業日
買取限度額	下限・上限なし
手数料率	2〜9%
審査形式	非対面（オンライン）

電子請求書早払い

東証プライム上場企業のinfomartとGMOが共同提供する信頼性の高いファクタリングサービス。請求書を発行後、インフォマートの早払い専用画面から資金化の申請をすることで、最短2営業日で現金化。買取可能な債権期間も180日と長めで、専任の担当者がサポートしてくれる安心の体制。

債権買取額は10万円〜1億円と幅広く、かつ手数料も上限でも6%となっており、使いやすいファクタリングサービスです。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短2営業日
買取限度額	10万円～1億円
手数料率	1～6％
審査形式	非対面（オンライン）

入金QUICK

圧倒的低手数料の0.5%が特徴のファクタリングサービス。同社の請求書発行システムの「請求QUICK」内で申請〜着金までが完了するため、「請求QUICK」の導入が必須となります。はじめての場合でも専任の担当のサポートがあるため安心。利用初月のファクタリング手数料が最大30万円キャッシュバックされることもあり、はじめての場合でも使いやすくなっています。

はじめての場合でも専任の担当のサポートがあるため安心。利用初月のファクタリング手数料が最大30万円キャッシュバックされることもあり、はじめての場合でも使いやすくなっています。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短2営業日
買取限度額	30万円〜
手数料率	0.5％～3.8%
審査形式	非対面（オンライン）

電ふぁく

自社とファクタリング会社の2社のほかに、ファクタリング専用口座の管理会社が加わって契約を行うという独自の方式「2.5社間ファクタリング」を採用しているファクタリングサービス。取引先への債権譲渡通知は不要であるにもかかわらず、売掛金未回収のリスクを抑えられるのが魅力。

また、複数回利用により手数料が下がる仕組みになり、コスト面でも助かるサービスです。

契約形態	2.5社間ファクタリング
入金スピード	最短即日
買取限度額	下限・上限なし
手数料率	1.8～8％
審査形式	非対面（対面も可）

ファクタリングサービス（2. 対面で相談できる）

対面で相談できるファクタリングサービスを紹介します。

アクセルファクター

アクセルファクターは柔軟な審査が特徴のサービスで、審査通過率は93.3％となっています。また「早期申し込み割引」があり、入金希望日の30日前の申込みで手数料1%OFF、60日前の申込みで2%OFFとなる他のサービスにはない特徴的なプランがあります。

また、税務・金融や企業財務の専門的知識や支援に係る実務経験が一定レベル以上の企業に与えられる経営革新等支援機関の認定を取得しており、専門性の高い支援体制を保証。

契約形態	2社間・3社間ファクタリング
入金スピード	最短即日
買取限度額	30万円〜
手数料率	2〜20％
審査形式	非対面（対面も可）

ベストファクター

ベストファクターのファクタリングサービスは、手数料率は業界最低の2％からで、最短24時間のスピード対応も魅力。オンライン審査で契約は対面で行うが、東京と大阪に拠点を置き、全国での出張対応が可能。

平均買取率87.8％、即日振込実行率59.5％の高い実績とスピード感があり、2社間・3社間ファクタリングにも対応。完全買取で償還請求権がなく、安心して利用できます。

契約形態	2社間・3社間ファクタリング
入金スピード	最短即日
買取限度額	下限・上限なし
手数料率	2〜9％
審査形式	非対面（オンライン）

トップ・マネジメント

トップマネジメントはオンライン完結のファクタリングで、創業13年の実績と信頼に裏打ちされた成約率が特徴。HPで担当者の顔を見て安心感を提供し、業界のイメージを覆す「最も信頼出来る最上級のサービス」を提供しています。

法人でない個人事業主も最大3億円まで利用可能で、2社間・3社間どちらにも対応可能です。

契約形態	2社間・3社間ファクタリング
入金スピード	最短即日
買取限度額	～3億円
手数料率	2社間：3.5～12.5％ 3社間：0.5〜3.5%
審査形式	非対面（オンライン）

ファクタリングサービス（3. 大きい買取額に対応）

大きい買取額に対応できるファクタリングサービスを紹介します。

ビートレーディング

ビートレーディングは、月間800件の契約、累計1,060億円の買取実績があるサービス。限度額が決められておらず、7億円の買取実績があるため、大きい買取額でも安心して利用できます。

それにもかかわらず、最短2時間で入金可能で、審査に必要な書類は「請求書」と「通帳」の2点のみなので利用しやすさも兼ね備えています。

契約形態	2社間・3社間ファクタリング
入金スピード	最短2時間
買取限度額	上限・下限なし
手数料率	2社間：4〜12％ 3社間：2〜9％
審査形式	対面・非対面（オンライン）

マネーフォワードアーリーペイメント

東証プライム上場企業の株式会社マネーフォワードの100%子会社が運営するファクタリングサービス。成長企業が、他の資金調達方法では間に合わない場合などの利用に適しています。

また、請求書発行後ではなく、発注時点での売掛金買取も可能なので、素早く大きい金額が必要な際におすすめのサービスです。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短2営業日
買取限度額	50万～数億円
手数料率	1~10%
審査形式	非対面（オンライン）

ファクタリングサービス（4. 個人向け）

フリーランスなどの個人向けのファクタリングサービスを紹介します。

フリーナンス

フリーナンスはGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営してるファクタリングサービス。最低1万円からでも買い取ってもらえる個人事業主やフリーランス向けのサービスとなっています。即日入金可能な点も嬉しいポイント。また、保障・決済代行などのサービスも付帯していて、フリーランスの資金面を全体的にサポート。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短即日
買取限度額	1万円〜1,000万円
手数料率	3〜10％
審査形式	非対面（オンライン）

ペイトナー ファクタリング

電話やメールのやりとりが一切不要のオンラインで完結する、フリーランス向けのファクタリングサービス。累計申請件数は15万件を突破し、信頼性もあるサービスとなっています。事業計画書・決算書などの書類、特定の口座開設も不要で、請求書をアップロードするだけで審査へと進み、最短10分で入金されるため、資金繰りが苦しい場合も助かるサービス。

契約形態	2社間ファクタリング
入金スピード	最短10分
買取限度額	25万円〜100万円
手数料率	10%
審査形式	非対面（オンライン）

まとめ

ファクタリングサービスは、2社間・3社間で大きく特徴が異なります。他にも違いがあり、主なものは

• 2社間？3社間？
• 買取限度額
• 審査形式

がありました。自社のニーズに応じて適切なファクタリングサービスを選びましょう。