SNS広告とは?6媒体の特徴・選び方から成功事例まで紹介
SNS広告は、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを利用するユーザーにアプローチできるため、多くの企業が活用しています。しかし、種類も豊富なことから「SNS広告を活用して売上を上げたいけれど、どのSNS広告を運用すべきかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、SNS広告6媒体の特徴とニーズ別の選び方を中心に解説します。
SNS広告とは
SNS広告とは、X(旧Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSプラットフォーム上に出稿できる広告のことです。SNSに登録しているユーザーの情報や行動履歴などをもとに配信するため、狙ったターゲットに届けやすいのが特徴です。
運用型広告の1つで、広告配信後もターゲティング設定やクリエイティブなどの改善・最適化を繰り返しながら、成果向上を目指せます。
Web広告との違い
Web広告は、インターネット上に出稿される広告を指し「リスティング広告」や「ディスプレイ広告」などがあります。おもにGoogleやYahoo!などの検索エンジンやWebサイトが出稿先となり、検索キーワードやサイト閲覧履歴などに基づいてターゲティングします。
一方SNS広告は、X(旧Twitter)をはじめとするSNSプラットフォーム上に広告を出稿します。ユーザーの年齢・性別などの登録情報や、SNS上での行動履歴などに基づきターゲティングするのが特徴です。なお、SNS広告も広義ではWeb広告に含まれます。
SNS広告の特徴
SNS広告には以下3つの特徴があります。
- 拡散による効果増大が期待できる
- 低予算でも始められる
- 細かくターゲティングできる
拡散による効果増大が期待できる
SNS広告の大きな特徴は、ユーザー同士の自発的な共有によって広告効果の増大が期待できる点です。特にX(旧Twitter)では、気に入った広告をリツイートや引用リツイートなどで簡単に共有できます。たとえば、人気アニメとコラボしたキャンペーンや、お得な割引クーポンの告知などは、ユーザーの関心を引きやすく拡散されやすい傾向にあります。
2次拡散以降の追加費用が不要なため、拡散されるような広告を打てば、高い費用対効果も期待できます。ただし、拡散を狙うあまり過度に刺激的な表現を使用すると、ブランドイメージを損なうリスクもあります。商品やサービスの価値を伝えながら、ユーザーの共感を得られる広告クリエイティブを制作することが重要です。
低予算でも始められる
SNS広告は、総予算や日別予算などの最低金額が設定されていないため、1円から設定可能です。また、1日の予算上限を設定することで広告費用をコントロールできます、たとえば1日1万円の予算を設定すると、その金額に達した時点で広告配信が自動的に停止されます。
また、インプレッション数やクリック数など、ユーザーのアクションに応じて費用が発生する仕組みのため、効率的に運用できます。最小限の予算で配信を始め、広告のパフォーマンスを測定しながら予算を徐々に増やすことも可能です。さらに、広告の停止や再開も簡単に行えるため、柔軟に運用できるのも特徴です。
細かくターゲティングできる
SNS広告は、プラットフォームが保有する豊富なユーザーデータを活用した高精度なターゲティングが可能です。特にFacebookでは実名登録が基本となっているため、年齢・性別・居住地などの正確性の高い属性情報をもとに狙ったターゲットに広告を配信できます。
さらに、ユーザーが「いいね」したページや閲覧した記事の履歴など、行動データも広告配信に活用できます。属性情報と行動履歴を組み合わせることで、商品やサービスに興味を持っている顕在層だけでなく、まだ認知していない潜在層まで、狙いたいターゲットに絞って効率的に広告を届けることが可能です。
SNS広告の種類
主要なSNS広告は、Facebook広告・X(旧Twitter)広告・Instagram広告・LINE広告・TikTok広告・YouTube広告の6種類あります。
SNS広告の種類 | ユーザー数 | ユーザー層 | 広告の特徴 |
---|---|---|---|
Facebook広告 | 2,600万人 | ・男性ユーザーが比較的多い ・30代の利用率が44.4%で最も高い | ・Facebook以外の関連プラットフォームにも配信できる ・実名登録制のため精度の高いターゲティングが可能 |
X(旧Twitter)広告 | 6,700万人 | ・ユーザーの男女比はほぼ同じ ・20代の利用率が81.6%と最も高い | ・リポストなどによる二次拡散が期待できる ・キーワードや興味関心などの条件でターゲティング可能 |
Instagram広告 | 6,600万人 | ・女性ユーザーが比較的多い ・10代~20代の利用率が70%以上 | ・Facebookのデータをターゲティングに活用できる ・コスメやファッションなどのビジュアル訴求に強い |
LINE広告 | 9,700万人 | ・女性ユーザーが比較的多い ・10代~60代で利用率が85%以上で、SNSのなかで圧倒的に利用されている | ・他SNSではアプローチできない層にも対応可能 ・広告メニューが豊富 |
TikTok広告 | 1,700万人 | ・女性ユーザーが比較的多い ・10代の利用率が66.4%と最も高い | ・音声ONでの全画面視聴が一般的のため印象に残りやすい ・テンプレートにより効率的にクリエイティブ制作が可能 |
YouTube広告 | 7,120万人 | ・男性ユーザーがわずかに多い ・全年代の利用率が87.8%で、最も低い60代でも66.3% | ・動画により商品理解を促進できる ・Googleの保有データをターゲティングに活用可能 |
各SNS広告の特徴と課金形態、費用相場をご紹介します。
Facebook広告
2004年にサービスを開始したFacebookは、SNSメディアのなかでも長い20年の歴史あるプラットフォームです。男性ユーザーが比較的多く、実名制のためビジネス目的で利用しているユーザーが多いのが特徴です。Facebookだけでなく、Instagram・Messenger・Audience Networkなど関連プラットフォームにも広告を配信できます。
最大の特徴は、実名登録制による正確な属性情報を活用した高精度なターゲティングです。年齢・地域・勤め先などの基本情報に加え「類似オーディエンス」機能を使えば、既存顧客と似た属性や行動を持つユーザーを新規ターゲットとして設定できます。
Facebook広告の主要なメニューは以下のとおりです。
画像広告 | 画像・テキストを組み合わせた広告 |
動画広告 | 動画・テキストを組み合わせた広告 |
カルーセル広告 | 最大10枚までの写真/動画を1つにまとめて掲載できる広告 |
コレクション広告 | 画像・動画・カルーセル・リンクを組み合わせた広告 |
費用
Facebook広告のおもな課金方式は以下の2つです。
課金方式 | 特徴 | 単価の相場 |
---|---|---|
インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示されるごとに費用が発生 | 500円~3,000円 |
クリック課金(CPC) | 1回クリックされるごとに費用が発生 | 40円~100円 |
X(旧Twitter)広告
X(旧Twitter)は、6,700万人のユーザー数を誇り、なかでも20代の若年層が多く利用しているSNSです。匿名性が高いため、Facebook広告ほどの詳細なターゲティングは難しいものの、地域・性別・言語に加え、キーワード・興味関心・ユーザー名・テレビ視聴行動などの条件でターゲティングが可能です。
特に注目すべき特徴は、Xならではの2次拡散効果です。広告を見たユーザーがフォロワーにリポストやシェアすることで、設定したターゲット以外の層にも情報が広がります。二次拡散された広告には追加の広告費用が発生しないため、拡散されるほど費用対効果が向上します。
X広告の主要なメニューは以下のとおりです。
プロモ広告 | 通常の投稿と同様にテキストに画像・動画を添付できる広告 |
プロモアカウント | タイムラインなどにおすすめユーザーとして表示される広告 |
プロモトレンド | トレンドぺージの最上部に24時間表示される広告 |
費用
X(旧Twitter)広告のおもな課金方式は以下の3つです。
課金方式 | 特徴 | 単価の相場 |
---|---|---|
インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示されるごとに費用が発生 | 400円~650円 |
クリック課金(CPC) | 1回クリックされるごとに費用が発生 | 24円~200円 |
フォロー課金 | アカウントが1フォローされるごとに費用が発生 | 40円~100円 |
Instagram広告
Instagramは、Metaが運営する写真・動画共有SNSプラットフォームで6,600万人のユーザーに利用されています。特に10〜20代の女性の利用率が高く、化粧品・コスメ・ファッションなど、ビジュアル訴求が重要な女性向け商材との相性が良いです。
InstagramはMeta社を親会社に持つため、両プラットフォームのデータを一元管理しながら広告を運用できます。また、Facebookが保有するデータベースを活用できるため、精度の高いターゲティングができるのも特徴です。
Instagram広告の主要なメニューは以下のとおりです。
写真広告 | 画像・テキストを組み合わせた広告 |
動画広告 | 動画・テキストを組み合わせた広告 |
カルーセル広告 | 2枚~最大10枚までの写真/動画を1つにまとめて掲載できる広告 |
コレクション広告 | メインの画像/動画と複数のサブ画像/動画を掲載できる広告 |
費用
Instagram広告のおもな課金方式は以下の3つです。
課金方式 | 特徴 | 単価の相場 |
---|---|---|
インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示されるごとに費用が発生 | 500円~3,000円 |
クリック課金(CPC) | 1回クリックされるごとに費用が発生 | 40円~100円 |
動画再生課金(CPV) | 動画が10秒以上視聴された場合に費用が発生 | 4円~7円 |
LINE広告
LINEは、国内月間アクティブユーザー数9,700万人という圧倒的なユーザー数を誇ります。日本の人口の70%以上がLINEを利用しており、全年代の平均利用率も94%以上なことから、ほかのSNSではアプローチが難しい層にもリーチ可能です。
友人や家族間のコミュニケーションツールとして日常的に使用されているため、ユーザーのアクティブ率が極めて高いのも特徴です。X(旧Twitter)のような投稿の拡散機能はないものの開封率が高いうえ、18種類以上の配信面があるSNS広告です。
LINE広告の主要なメニューは以下のとおりです。
トークリスト | LINEのトークリスト最上部に表示 |
ホーム | LINEのさまざまなコンテンツの入り口となるホーム画面に表示 |
LINE NEWS | 月間アクティブユーザー数7,700万人以上のアプリ内ニュースぺージに表示 |
LINE VOOM | ショート動画を中心としたLINEの動画プラットフォームに表示 |
費用
LINE広告のおもな課金方式は以下の3つです。
課金方式 | 特徴 | 単価の相場 |
---|---|---|
インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示されるごとに費用が発生 | 400円~650円 |
クリック課金(CPC) | 1回クリックされるごとに費用が発生 | 24円~200円 |
友だち追加課金(CPF) | 「友だち追加」ごとに費用が発生 | 100円~400円 |
TikTok広告
TikTokは、ByteDance社が運営するショート動画共有SNSです。プラットフォームの特徴として「楽曲に合わせてダンスする動画」や「メイク方法を紹介する動画」など、エンターテインメント性の高いコンテンツが中心となっており、10代を中心とした女性ユーザーに多く利用されています。
TikTok広告の特徴は、音声ONでの全画面視聴が一般的なため、ユーザーの印象に強く残りやすい点です。また、一般ユーザーの投稿動画に近いクリエイティブを作成することで、自然な形で訴求することが可能です。さらに、動画テンプレートが用意されているため、容易のクリエイティブを制作できます。
TikTok広告の主要なメニューは以下のとおりです。
起動画面広告 | アプリ起動時に全画面表示される広告 |
インフィード広告 | おすすめフィードに自然な形で表示される広告 |
ブランドエフェクト広告 | 3Dなどを活用したエフェクト・フィルターを提供する体験型の広告 |
費用
TikTok広告のおもな課金方式は以下の3つです。
課金方式 | 特徴 | 単価の相場 |
---|---|---|
インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示されるごとに費用が発生 | 100〜1,000円 |
クリック課金(CPC) | 1回クリックされるごとに費用が発生 | 30〜100円 |
期間契約型 | 一定の期間ごとに費用が発生 | 42万円~ |
YouTube広告
YouTubeは、Google社が運営する世界最大の動画共有SNSです。7,120万人ものユーザーを抱えており、LINEに次ぐ規模を誇っています。従来は個人の動画投稿・閲覧がメインでしたが、近年では企業によるマーケティング活用も増加しています。SNSの利用率が低い60代でも、66.3%が利用しています。
YouTube広告の特徴は、音声や動きを組み合わせた動画コンテンツにより、商品やサービスの特徴を分かりやすく訴求できる点です。また、Googleが保有するユーザーデータを活用することで、年齢・性別・興味関心などの条件に基づいたターゲティングが可能です。
YouTube広告の主要なメニューは以下のとおりです。
インストリーム広告 | 視聴されている動画の再生前後・再生途中に再生される広告 |
バンパー広告 | 視聴されている動画の再生前後・再生途中に再生される6秒間スキップできない広告 |
インフィード広告 | 関連動画や検索結果の一覧に表示される広告 |
マストヘッド広告 | ホーム画面の最上部に掲載される広告 |
費用
YouTube広告のおもな課金方式は以下の3つです。
課金方式 | 特徴 | 単価の相場 |
---|---|---|
インプレッション課金(CPM) | 1,000回表示されるごとに費用が発生 | 400〜600円 |
クリック課金(CPC) | 1回クリックされるごとに費用が発生 | 2〜25円 |
動画視聴課金(CPV) | 30秒以上視聴された、あるいは30秒未満の動画が最後まで視聴された場合に費用が発生 | 5〜10円 |
SNS広告の選び方
ここからは、企業が抱えているよくあるニーズごとにおすすめのSNS広告を紹介します。
- BtoBビジネスの場合:Facebook広告がおすすめ
- 拡散力を活かして認知拡大したい場合:X(旧Twitter)広告がおすすめ
- 視覚的に訴求して購買につなげたい場合:Instagram広告がおすすめ
- 10代~20代の認知拡大につなげたい場合:TikTok広告がおすすめ
- 幅広い年齢層にリーチしたい場合:LINE広告がおすすめ
- 多くの情報量を伝えたい場合:YouTube広告がおすすめ
BtoBビジネスの場合はFacebook広告がおすすめ
Facebook広告は、BtoBビジネスに特化した詳細なターゲティングが可能なため、法人向けマーケティングに最適です。具体的には、勤務先・業界・役職などの条件設定ができ「IT企業勤務の部長」といった意思決定権を持つ層への直接的なアプローチが可能です。
また、ユーザー層は30〜49歳が中心で、ニュースや社会問題、ビジネス情報の収集を目的とするユーザーも利用しています。そのため、ビジネス関連の広告との親和性が高く、効果的なBtoB広告展開が期待できます。
拡散力を活かして認知拡大したい場合はX(旧Twitter)広告がおすすめ
X(旧Twitter)広告は、プラットフォームの高い拡散力を活かして、短期間で多くのユーザーにリーチできることが最大の特徴です。「いま起きていること」が話題になりやすい特性があり、最新の情報や話題に敏感なユーザーが多く利用しています。
また「いいね」やリポスト機能、引用リツイートなどにより、ユーザー間で投稿が共有・拡散されやすい環境が整っています。このリアルタイム性とエンゲージメント機能を活用することで、話題性のある商品やサービス、キャンペーン告知などの認知拡大に役立つでしょう。
視覚的に訴求して購買につなげたい場合はInstagram広告がおすすめ
Instagram広告は、写真や動画、ストーリーズなど、視覚的な訴求力の高い多様な広告フォーマットを活用できます。商品写真や使用シーンの動画、実際の使用例など、テキストだけでは伝わりにくい商品やサービスの魅力を表現することが可能です。
また、ショッピング機能により購買までシームレスにつなげられるのも特徴です。商品の見た目や使用感が重要な要素となる商材にとって、効果的な広告プラットフォームとなっています。
10代~20代の認知拡大につなげたい場合はTikTok広告がおすすめ
TikTok広告は、10代~20代のユーザーへのリーチに強いSNSです。ただし、顧客単価は高くない傾向にあるため、直接的な商品販売よりも新商品やキャンペーンの認知拡大など、若年層への情報拡散を目的とした広告出稿におすすめです。
また、TikTokの動画はほかのSNSプラットフォームにも簡単にシェアできるため、より広範囲な認知拡大が期待できるのも特徴です。
幅広い年齢層にリーチしたい場合はLINE広告がおすすめ
LINE広告の最大の強みは、国内最大級のアクティブユーザー数を誇り、ほかのSNSを利用していなくてもLINEだけは使用している層を含む、幅広い年齢層にリーチできる点です。日常的なコミュニケーションツールとして定着しているため、ユーザーが自然な形で広告に接する機会が多く、購入のハードルも低いのが特徴です。
特に食品・アパレル・化粧品・無料アプリなど、日常生活でよく目にする商材との相性がよく、購入検討から成果につながりやすい傾向にあります。
多くの情報量を伝えたい場合はYouTube広告がおすすめ
YouTube広告は動画を活用できるため、商品・サービスの詳しい情報を短時間で伝えることができます。バナー画像や文字だけでは表現が難しい商品の全体像も、動画なら分かりやすく訴求できます。
たとえば、ソーシャルゲームなどの複雑なコンテンツでは、育成要素や冒険要素といった異なるゲーム画面を見せることで、ゲームの魅力や全体像、クオリティをアピールできます。商品やサービスの特徴を多角的に伝えたい場合に適している広告プラットフォームです。
SNS広告の費用対効果の計算方法
広告の費用対効果は「ROAS(Return On Advertising Spend)」を計算することで、広告費用に対し広告経由でどれだけの売上を得られるかを確認できます。計算式は「ROAS(%)=売上÷広告費×100」で、ROASが100%を下回ると赤字だと判断できます。
たとえば、5万円の広告費をかけて20万円の売り上げがあった場合、計算式は「20万円÷5万円×100(%)=400%」となります。
この場合、ROASは400%のため、広告の費用対効果は高いと判断できるでしょう。ROASは、複数の広告のパフォーマンスの比較や広告予算の配分、入札価格の設定の基準などに活用できます。
SNS広告の成功事例
ここからは、SNS広告の成功事例を5つ紹介します。
- Facebook広告・Instagram広告の成功事例:PAL CLOSET Online Store
- LINE広告の成功事例:オープンハウス
- X(旧Twitter)広告の成功事例:nosh
- TikTok広告の成功事例:マキアージュ
- YouTube広告の成功事例:snaq.me
PAL CLOSET Online Store
アパレルブランド「PAL CLOSET」は、Facebook広告・Instagram広告において、通常の広告とクリエイターと連携したパートナーシップ広告を組み合わせた「Meta Advantage+ショッピングキャンペーン」を実施し、効果的なリーチ拡大を実現しました。
広告パフォーマンスを予測するAIをリューションを提供している広告会社と提携し、広告として高いパフォーマンスを発揮する可能性のある動画を見極めたうえで、広告運用をスタートしています。その結果、通常の広告と比較して顧客獲得単価を50%削減し、広告費用対効果を2.1倍に向上させることに成功しています。
オープンハウス
総合不動産会社「オープンハウス」は、顧客理解・データ分析・多様なクリエイティブ展開でLINE広告の成果を最大化しています。各エリアの営業担当者から顧客ニーズ・嗜好をヒアリングし、地域に合わせたバナーデザインや訴求ポイントを設定することでクリエイティブの質を向上しています。
また、LINE株式会社提供のトレンド情報と自社の顧客データ分析結果を組み合わせ、効果的なクリエイティブ制作を実現。さらに、1キャンペーンにつき常時50~80パターンのクリエイティブを用意し、カラー変更や競合分析など多角的に検証・改善することで、顧客の目に留まりやすい広告を目指しました。その結果、コンバージョン数は前年比158%増加、CPAは前年比68%抑制を達成しています。
nosh
宅配食サービス「nosh」は、X(旧Twitter)の特性を活かしたターゲティング、フォロワーターゲティング、そして柔軟なクリエイティブテストで、X広告における新規顧客獲得数を4.8倍に増加させました。投資やゲーム好きといった特定属性への広告配信といったXならではの強みを活かしています。
また、既存フォロワーと類似属性のユーザーへアプローチするフォロワーターゲティングで、効率的に見込み顧客へリーチ。少額予算で開始し、様々なターゲティングやクリエイティブをテストすることで最適な組み合わせを発見しています。たとえば、男性を起用したクリエイティブでは若年層・男性層へのリーチ拡大に成功しており、柔軟なテストと効果的なターゲティングが成功の要因となっています。
マキアージュ
資生堂のロングセラーブランド「マキアージュ」は、定番商品のリキッドファンデーション「ドラマティックエッセンスリキッド」の販売促進を目的に、TikTok広告でフルファネルキャンペーンを実施しました。認知獲得と購入意向醸成の二段階戦略を展開し、TopViewとインフィード広告を組み合わせることで、幅広いユーザー層へアプローチしています。
クリエイティブでは、ブランドの世界観を維持しながらも「極上つるん肌」というメッセージに絞り、ミューズ起用とTikTokクリエイターとのコラボレーションによる多様な動画を制作。その結果、キャンペーン期間中の売上は前年同期比120%を達成。 広告認知・購入意向・推奨意向のすべてにおいて大幅な上昇が見られ、TikTok広告が認知拡大から売上伸長まで貢献した成功事例です。
snaq.me
snaq.meは、これまで検索広告などを活用して新規顧客を獲得していましたが、さらなる事業拡大を目指し、動画広告にチャレンジしています。YouTubeのTrueViewアクション広告を採用し、視聴者を自社サイトへ直接誘導する戦略を策定。 YouTubeに適した動画を研究し、社内でアニメーションを制作するなど試行錯誤を重ねた結果、開始1ヶ月でGoogle広告全体からの申込数が3倍に増加しました。
さらに、指名検索の増加やソーシャルメディアからの獲得増加といった副次的な効果も得られました。 TrueViewアクション広告を活用することで効率的に新規顧客を獲得し、事業拡大に成功した事例です。
SNS広告運用代行おすすめ3選
SNS広告は自社でも運用できる一方で、SNS広告に精通したSNS運用代行会社に依頼することで、社内リソースを割かずに運用できます。
SNS運用代行会社のなかには、以下のような幅広いSNSマーケティングに対応している会社があります。
- アカウント運用
- 広告運用
- キャンペーン施策
- インフルエンサー施策
自社の状況・課題に応じて多様な施策からそのときに必要な施策を打てるため、総合的に認知拡大・売上拡大を図ることが可能です。ここからは、上記の施策などに対応できるSNS運用会社3社を紹介します。
株式会社メンバーズ
株式会社メンバーズは、2012年のサービス開始以来、100社以上の大手企業のSNS戦略策定・運用支援実績を持つ、SNS運用代行会社です。Facebook・X(旧Twitter)・LINE・YouTubeなど主要SNSの一括運用にも対応しており、専任コンサルタントによる時間制のサポート体制も特徴です。
Meltwater社製の分析ツールを活用したソーシャルリスニングを軸に、コンテンツ企画・制作から効果検証まで包括的なサービスを提供。広告からキャンペーン、アプリなどの企画・構築・運用まで対応可能な代行会社です。
BRIDGE(株式会社サイバー・バズ)
BRIDGEは、ソーシャルリスニングを駆使した生活者視点のSNSコンサルティングを提供しています。口コミ状況や最新トレンドを把握し、ニーズに合った投稿内容を提案。グループ会社と連携した専門チームと独自ツールで、企画から投稿、効果検証までをワンストップで支援。顧客理解に基づいたクリエイティブ制作と独自の運用スキームで、高速かつ正確な運用を実現します。
Instagram・X(旧Twitter)・LINE・TikTokなど、主要SNSプラットフォームに対応。フォロワー獲得を目的としたフォロワー増加プランや、広告運用を含めたLINE販売促進プランなど、目的に応じたプラン設計も魅力です。
Social Media Marketing(株式会社ガイアックス)
株式会社ガイアックスが提供する「Social Media Marketing」は、顧客のニーズ・目的に合わせたSNS戦略設計を提供しています。広告運用においては、豊富な経験・ノウハウに基づき、ターゲットに最適化した広告配信を行っており、キャンペーンの実施やインフルエンサーマーケティングにも対応可能です。
X(旧Twitter)・Instagram・TikTok・Facebook・LINE・LinkedIn・YouTubeなど、主要なSNSプラットフォームに幅広く対応しているのも特徴。定例会議や月次レポートを通じて、透明性の高い運用体制を提供している代行会社です。
なお、以下の記事では、抵コストで多様な業務を依頼できる会社・UGC創出に強みのある会社・特定の媒体に特化している会社など、さらに多くのSNS運用代行会社を紹介しています。さらに多くの運用代行会社を比較して自社にマッチした会社を選びたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
SNS広告は、低予算でも始められるうえ、精度の高いターゲティングも可能なため、自社商材のターゲットにリーチできます。しかし、SNS広告が出稿できるプラットフォームは複数あり、それぞれ利用しているユーザー層や適している商材が異なるため、自社に適したSNS広告を選ぶ必要があります。本記事で紹介した各SNS広告の特徴やニーズごとの選び方を参考に、自社はどのSNS広告を活用すべきかを検討してみましょう。
本記事が、SNSを活用した広告施策の実行に役立てれば幸いです。
b-pos編集部
代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)