SEO外部対策とは?すぐに実践できる方法5つをご紹介!

SEO内部対策は、自社サイトの内部で完結できる施策でしたが、外部対策は、被リンク獲得などの第三者からの評価を得るための対策になります。

しかし、不自然な方法で外部対策を行ってしまうと、Googleのスパムに関するポリシーに反するおそれがありますので、自身のサイトの評価を下げないよう、適切な対策を知ることが大切です。

当記事では、以下の内容について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 外部対策の基本
  • 外部対策の具体的な実践方法5つ
  • ペナルティについて

SEO外部対策とは?

外部サイトから自分のサイトに向けたリンクを貼ってもらう施策のことです。内部対策は、自社サイトの構造を最適化する施策でしたが、外部対策は、外部からの評価を高めるための施策になります。

具体的には、以下の2つの施策を行うことが多いです。

  • 被リンクの獲得
  • サイテーション

被リンクの獲得

被リンクとは、他社サイトに貼られた自社サイトのリンクのことです。例えば、以下のテキストリンクは、資料作成代行サービス「c-slide」にとっての被リンクになるわけですね。

イケてる資料作成代行サービスなら「c-slide」!

この被リンクを増やすことが重要視されている理由ですが、以下の「Google が掲げる 10 の事実」が関係しています。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。

Google が掲げる 10 の事実

上記から、Googleはユーザーによるページ間のリンクを「投票」と解釈しており、このリンク(票)を増やすことがページの評価を高めることに繋がると説明しています。

そのため、上質な被リンクを多く獲得することが求められているわけですね。ただし、SNSやEメールに記載されたリンクは、被リンクとしてカウントされません。基本的にWebページが対象であることを覚えておきましょう。

サイテーション

サイテーションは、自社サイトの固有情報(名称や運営会社名)が他サイトに引用・掲載されることです。リンクが貼られていない点が被リンクと異なります。以下がその例です。

被リンクイケてる資料作成代行サービスなら「c-slide」!
サイテーションイケてる資料作成代行サービスなら「c-slide」!

サイテーションに関しては、SEOの観点で特にGoogleから言及されておりませんが、MEO(ローカルSEO)に効果的と言われています。その理由は、以下の「視認性の高さ」が関係しています。

視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。

Googleビジネスプロフィールヘルプ

要約すると、どれだけ広く知られているかがローカル検索結果に影響するようです。これらを加味すると、外部サイトで自社の固有情報が紹介されていることは、SEO的にも有利な方向に働くのでは?と考えられています。

SEO外部対策で大事なコト2つ

外部対策で重要なのは、被リンクの「数」と「質」を高めることです。基本的にはこの2つを高めることで、サイトの評価の向上が期待できるという考え方で大丈夫です。

被リンクの獲得数が多い
→サイトの評価が上がる
被リンクの質が高い
→サイトの評価が上がる

ただし、やみくもに被リンクをたくさん獲得すれば簡単に評価が上がるか?というとそうではありません。適切な被リンクがなにかを具体的に解説していきます。

数:被ドメインの獲得数を意識する

獲得数で意識するのは、被リンクではなく被ドメインの数にしましょう。

被ドメインは、ドメイン元から貼られているリンクを指します。例えば、サイトAに自社へのリンクが30本貼られていた場合の獲得数は以下になります。

被リンクサイトAから30本のリンク
→被リンク獲得数は「30」
被ドメインサイトAから30本のリンク
→被ドメイン獲得数は「1」

このように被ドメインは、どれだけのサイトから被リンクを集めているかを知るための指標になります。SEOでは被リンクよりも、この被ドメインが重要視されており、この数を増やすことで、サイトの評価を上げることができます。

質:上質な被リンクを獲得

被ドメインをたくさん獲得すればOK!ではありません。数も大事ですが、それ以上に「誰から被リンクをもらっているか」が非常に重要です。

例えば、以下の条件に合う被リンクは効果的といえます。

関連性の高い関連のある企業やサービス、分野のサイトからの被リンク
ドメインパワーが高い公共機関や有名企業が運営するサイトからの被リンク
dofollowリンクリンクのHTML属性が「dofollow」になっている
(nofollowの場合は評価が直接的に反映されない)

特に公共機関や有名企業の所有するサイトは、ドメインパワーが非常に高いため、被ドメイン1つあたりの影響力はかなり期待できます。(関係ないサイトや対価を払って得たリンクに関しては評価の対象になりません。)

また、リンクには様々なHTML属性をつけることができるのですが、こちらが「nofollow」だとページの評価が受け渡されないので気をつけましょう。

具体的なSEO外部対策の方法5つ

どうすれば被リンクを獲得できるのか?すぐに実践できる具体的な方法を5つ紹介します。できるものから順番に取り組んでみてください。

  • 自社サイトにリンク掲載
  • プレスリリース配信
  • 被リンク営業
  • メディアへの寄稿
  • シェアされやすいコンテンツ作成

自社サイトにリンク掲載

被リンクを獲得したいメディアのリンクを、自社のサイトに貼り付ける施策になります。例えば、自社のコーポレートサイトや採用サイトがこれにあたります。

これはユーザーの心理を考えると自然なことで、以下のような構造になっていることが多いです。

会社を知りたい運営しているサービスも知りたい
コーポレートサイト→メディアへの導線は自然
サービスの利用者運営している会社や団体を知りたい
メディア→コーポレートサイトへの導線は自然

お互いが深く関係しているため、ここで相互リンクにあったとしてもすごく自然なんですよね。最も簡単に被リンクを獲得できる手段になりますので、必ず最初に実践しましょう。

プレスリリース配信

プレスリリース配信サイトで自社のプレスリリースを配信する方法です。このプレスリリース自体には、nofollowリンクで掲載されることが多いため、直接的な被リンク獲得効果は薄いですが、間接的に以下のメリットがあります。

  • プレスリリース本体からのアクセスが見込める
  • 配信後に拡散が期待できる
  • そこから転載されれば正式な被リンク獲得

多くのプレスリリース配信サービスがありますが、それに伴う金銭的なコストも存在するため、余裕があれば試してみましょう。(中には無料のサービスもある)

被リンク営業

掲載して欲しい企業にメールでリンク掲載を依頼する方法です。(お金の受け渡しナシ)日本ではあまり馴染みはありませんが、海外では一般的な手法です。

ただし、自社と関わりのない企業に依頼しても確度は低いので、まずは関係性をある程度築けているサイトから依頼してみましょう。

また、ahrefs等のSEOツールで競合が獲得している被リンクを調べ、そのリンク先に「弊社のページも掲載してください」等と依頼する方法もあります。

メディアへの寄稿

自社サイトと関連の高い大手メディアに記事を寄稿してもらい、そこにリンクを掲載してもらう手法です。未だに効果的な施策で以下のリターンが期待できます。

  • 一時的に多くのアクセス数を獲得
  • 好きなサイトの被リンクを獲得
  • 直接的なコンバージョンも狙える

非常に強力ですが、それに伴う費用も大きいのがデメリットです。

また、依頼先と自社サイトの相性や持ち込んだ企画によってもリターンが変わってくるので、ある程度メディア経験を積んでから試すのがよいかもしれません。

シェアされやすいコンテンツ作成

他社にシェア・引用されやすいコンテンツを作成して被リンクを獲得する手法です。どのような記事が「紹介したい」と思われるか?については、以下を意識するとよいでしょう。

  • 1次情報
  • トレンド(新鮮さ)
  • 独自性
  • 統計(アンケート等を実地)

基本的に上記を意識した記事を書くのは非常に難しいですが、この中で実践しやすく、大きなリターンが期待できるのは「統計」です。

クラウドソーシングサービス等を通じて、アンケートをとり、それをグラフ等にまとめれば、様々なサイトで引用されやすくなります。グラフを利用したサイトに被リンク営業もできるので、費用と時間がかかりますが、1次情報を発信できるのは非常に強力です。

SEO外部対策にはペナルティがある?

外部対策は、SEO対策の中でも効果的な施策になりますが、その内容によってはGoogleからスパム認定され、ペナルティを受ける可能性があります。

詳しくは、Google検索セントラルのリンクスパムに具体的な説明が記載されておりますが、簡単にまとめると、以下はペナルティの対象になります。

  • 金銭(物品やサービスも含む)のやり取りで得たリンク
  • 無意味な相互リンク
  • 質の低いサイトからのリンク
  • 掲示板のコメントにリンクを掲載 等

ここでペナルティを受けてしまうと、検索結果から削除されてしまい、二度と元に戻らない可能性があるので、作為的な被リンクの獲得はやめておきましょう。

なお、SEOコンサルを受ける際に、サテライトサイトからの自演リンクを外部対策として推奨してくる企業がありますが、こちらもペナルティに該当する可能性があるので、注意してください。

まとめ

今回はSEOの外部対策について解説しました。今回ご紹介した内容を以下に表でまとめましたので、確認してみてください。

セクション内容
外部対策とは自社サイトのリンクを他社サイトに貼ってもらうこと
以下の施策が基本
・被リンクの獲得
・サイテーション
外部対策のポイント数で重視すること
・被ドメイン数を意識
質で重視すること
・関連性の高いサイト
・ドメインパワーの強いサイト
・dofollowリンク
具体的な施策以下の施策がおすすめ
・自社サイトにリンク掲載
・プレスリリース
・被リンク営業
・メディアへの寄稿
・シェアされやすいコンテンツ作成
外部対策の注意点以下に注意
・金銭(物品やサービスも含む)のやり取りで得たリンク
・無意味な相互リンク
・質の低いサイトからのリンク
・掲示板のコメントにリンクを掲載 等

b-pos編集部

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