集金代行サービスおすすめ12選を徹底比較！手数料の相場・活用例も解説

企業が事業を営むうえで、商品・サービスなどの代金の回収は欠かせない業務です。しかし、請求書作成・発送から入金確認、未納顧客への督促まで対応しなければならない業務は多く、社内の負担軽減のために「集金業務を外注したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、おすすめの集金代行サービス12選を2つのタイプ別に紹介します。業種ごとの活用例や月額費用・手数料などの相場も解説しているため、集金業務の外注を検討中の方はぜひご覧ください。

集金代行サービスとは

集金代行サービスとは、企業・事業者に代わって顧客から商品代金やサービス利用料などを集金するサービスのことです。集金代行サービスの利用により、以下のようなメリットがあります。

• 代金の請求から回収までを委託できるため集金業務が効率化できる
• 未払い顧客へのフォローアップにより未回収リスクが低減できる
• 現金の盗難・紛失・事故等のリスクを避けられる
• 多様な支払方法を導入できるため、顧客の利便性向上につながる

事業における代金の回収は、企業にとってキャッシュフローを維持するうえで欠かせない業務です。しかし、正確性が求められる請求書の作成・発送や、未回収金の催促など、負担が大きい業務も少なくありません。こうした業務を集金代行サービスに委託すれば、社内リソースをコア業務に集中できるようになり、結果的に業務効率や収益性などの向上につながるでしょう。

収納代行との違い

集金代行と似たサービスに「収納代行」があります。集金代行と収納代行に大きな違いはありませんが、あえて区別する場合は、口座振替をおもに扱うサービスを集金代行、コンビニ決済をおもに扱うサービスを収納代行と呼ぶのが一般的です。

以下の記事では、おすすめのコンビニ収納代行サービスを紹介しています。コンビニ決済の導入を検討中の方は、ぜひあわせてご覧ください。

集金代行サービス利用時の集金フロー

集金代行サービスが対応している決済方法は、おもに「口座振替」と「コンビニ決済」の2つです。サービスを利用した場合の一般的な集金フローは以下のとおりです。

＜口座振替＞

1. 事業者が請求データを作成して集金代行会社側に送信する
2. 集金代行会社が各金融機関に引き落とし依頼をかける
3. 振替日に顧客の口座から指定の金額が引き落とされる
4. 金融機関から集金代行会社へ振替結果の報告と回収金の送金が実施される
5. 代行会社が振替結果と回収金をまとめ、手数料差引後に事業者へ報告・入金する

＜コンビニ決済＞

1. 事業者が集金代行会社に請求情報を送信する
2. 集金代行会社が顧客に払込票を発行・送付する
3. 顧客がコンビニ店頭で払込票を提示して代金を支払う
4. 各コンビニから集金代行会社に払込情報の報告と払込金の送金が実施される
5. 集金代行会社が入金情報を報告し、集金した金額を送金する

このように、口座振替とコンビニ決済のいずれを利用する場合でも、請求から回収までの業務が効率化できます。なお、上記以外のフローを採用している代行会社もあります。

集金代行サービスに依頼できる業務

集金代行サービスに依頼できる業務は以下のようなものがあります。

集金	口座振替・コンビニ決済などによる代金の回収
請求書の発行・送付	顧客との取引内容に基づく請求書の発行・送付
入金確認	指定口座やシステムを通じて入金状況を確認
与信審査	取引先の信用力や支払能力を評価して取引の可否・取引が可能な上限額を設定
未入金時の催促	取引先からの入金が期日までに確認できない場合にメールや電話で連絡
入金保証	与信審査後に未払いがあった場合に代金を保証
口座振替登録	専用端末・キャッシュカードやインターネットなどを利用して振替口座を登録

たとえばBtoC企業の場合、キャッシュカードと専用端末やインターネットなどで振替口座を登録できる「口座振替受付」の利用で口座振替依頼書の記入・郵送などが不要になり、手続きの時間・手間が大幅に削減できます。

またBtoB企業の場合は、与信審査・入金保証などを含むサービスを利用することで未払いや支払い遅延のリスクが軽減できるため、安心して新規取引先の開拓に取り組めるでしょう。

集金代行サービスの活用例

集金代行サービスはその利便性の高さから、幅広い業種で導入されています。業種ごとの活用例や効果は以下のとおりです。

業種	活用例
不動産	活用例：月々の賃料・管理費用の回収・催促などを委託する 効果：少人数でも経理業務に対応できるようになる
学習塾	活用例：スムーズに月謝を支払うシステムとして口座振替を活用する 効果：現金を直接受け渡しする際のリスク（紛失・盗難・金額間違え）を低減できる
スポーツジム	活用例：入会時に口座振替登録まで済ませる 効果：手続きが簡略化できる・会員種別ごとの集金や管理が効率的に行える
保育園 幼稚園	活用例：実費となる給食費や送迎費などを口座振替で回収する 効果：園内で現金を取り扱うリスク（紛失・盗難・金額間違え）を低減できる
宅配サービス	活用例：定期的な利用には口座振替、スポットでの利用にはコンビニ決済を活用する 効果：集金業務の効率化だけでなく釣銭間違えがなくなることでクレームも減少

上記以外にも、給食費や教材費、サブスクリプションサービスの利用料、マンションの管理費、通信機器のサーバー管理費など、多種多様な事業での代金回収に活用されています。

集金代行サービスの費用相場

集金代行サービスの利用にかかる費用とそれぞれの相場は、以下のとおりです。

項目	詳細	相場
初期費用	サービス導入時のシステム設定・アカウント開設・書類手続きなどにかかる費用	1万円～5万円程度
月額費用	ひと月あたりに固定で支払う費用	数千円～3万円程度
決済手数料	決済1件あたりに発生する費用	集金金額の0.5〜3.5%程度
振込手数料	代行会社が集金した金額を依頼者側の指定口座に振り込む際にかかる費用	1件あたり数百円程度

初期費用・月額費用が不要なサービスもある一方で、代金保証の保証料として請求金額のうちの数%の支払いが必要なサービスもあります。

実際の料金例として、集金代行サービスの料金項目を紹介します。

サービス・会社名	対応業務	料金
楽たす回収 （BtoC向け）	・口座振替 ・回収代金の入金 など	初期契約料：5,000円 月額基本料：3,000円 回収代行手数料：120円 / 件 指定口座への入金処理料：400円
Paid （BtoB向け）	・与信 ・請求書発行 ・代金回収 ・入金確認 ・催促 ・代金保証 など	月額費用：0円～ 保証料：請求金額の0.5～3.5% 事務手数料：125円 / 件
NP掛け払い （BtoB向け）	・与信 ・請求書発行 ・代金回収 ・入金管理 ・催促 ・代金保証 など	手数料：～3.6% 月額固定費：12,000円～ 請求書発行費用：1通あたり0円～252円

たとえば、上記の「楽たす回収」でひと月あたり10件の集金代行を依頼する場合、月額基本料3,000円＋回収代行手数料1,200円＋入金処理料400円がかかるため、ひと月のサービス利用額は4,600円（税抜）となります。

なお、BtoB向けのサービスでは手数料や保証料などに幅があるケースが多く、取り扱い商材や販売方法などによって算定される傾向があります。

集金代行サービスの選び方

集金代行サービスを選ぶ際は、自社の取引形態に応じて以下2つのタイプから選ぶのがおすすめです。

• BtoC向け
• BtoB向け

BtoC向け

BtoC向けの集金代行サービスは、一般消費者との取引における請求・入金確認・未入金時の催促などに対応しているタイプです。煩雑な集金業務を効率化できるだけでなく、口座振替をメインに多様な決済方法に対応しており、顧客の利便性を高められるため売上や顧客満足度の向上にもつなげられる点がメリットです。

なかには全国ほぼすべての金融機関での口座振替に対応しているサービスや、口座振替だけでなく、コンビニ払い・バーコード決済・銀行振込を含めた請求書払いやクレジットカード払い、キャリア決済などに対応しているサービスもあります。

BtoC企業のなかでも、サブスクリプション・定期課金モデルのサービスを提供する企業や、ECサイトなどの不特定多数の個人が利用する企業、会員制ビジネスを行っている企業などは、集金代行サービス導入で得られるメリットが特に大きいでしょう。

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BtoB向け

BtoB企業向けの集金代行サービスは、企業間取引における一連の請求業務を代行しているタイプです。具体的には請求書の発行から送付、入金確認、消込、督促などを任せることが可能です。多くのサービスで与信審査や未回収時の代金保証に対応しており、取引規模が大きいBtoBならではのリスクを低減できるのがメリットです。

なかには最短で即時の審査が可能なだけでなく、限度額が最大1000万円で高額な取引に対応しているサービスや、与信通過率が高く個人事業主との取引も可能なサービスもあります。

BtoB企業のなかでも、取引先企業が多く、かつ1回あたりの取引金額が高額になりやすい企業や、取引先ごとに請求形態や支払い条件が複雑な企業、新規取引先が多く与信調査・債権管理の工数が増大している企業などは、高い導入効果を期待できるでしょう。

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集金代行サービスの比較ポイント

先述した集金代行サービスの2つのタイプから、さらに以下のポイントで比較して、自社のニーズに合った依頼先を選びましょう。

• 最低請求件数の有無
• 決済方法の多さ
• 入金サイクルの速さ
• 未入金時の対応可否
• 対応可能な周辺業務

最低請求件数の有無

集金代行サービスのなかには、一定の請求件数がなければ利用できないサービスもあります。そのため、想定される請求件数が少ない場合や件数が想定できない場合は、請求件数に下限がないサービスを選びましょう。

たとえば、請求件数が毎月300件相当なければ利用できないサービスがある一方で、請求件数1件から利用できるうえにサービスを使わなかった月は基本料金もかからないサービスもあります。請求件数に下限がなければ、利用が少ない月でも無駄なコストをかけずに利用できるでしょう。

決済方法の多さ

多くの集金代行サービスでは口座振替・コンビニ決済に対応していますが、なかにはクレジットカード払いやキャリア決済、銀行振込などに対応しているサービスもあります。そのため、集金業務の効率化と顧客の利便性向上を実現したい場合は、導入できる決済方法が多いサービスを選びましょう。

特にBtoCでは、利用者側が選べる決済方法が多いほど利便性が高まり、支払いの遅れや未払いのリスクが低くなります。加えて、異なる決済方法を利用するさまざまな顧客層に商品やサービスを購入してもらえる効果もあるため、回収率だけでなく売上アップも期待できるでしょう。

入金サイクルの早さ

サービスによって、顧客から代金を集金してから実際に入金されるまでの日数は大きく異なります。入金までの期間が短いサービスを選べば運転資金を早期に確保しやすくなるため、キャッシュフローへの影響を最小限に抑えられます。

あるサービスでは口座振替日から入金まで10日かかる一方で、早期入金オプション利用により申請から最短3営業日で支払期日よりも前に回収金が受け取れるサービスもあります。自社の資金繰りに合わせて、最適な入金サイクルの集金代行サービスを選びましょう。

未入金時の対応可否

未納金の回収まで対応してもらいたい場合、万が一代金を回収できなかった際の対応まで代行してもらえるか確認しましょう。

たとえば、あるサービスでは口座振替できなかった場合は依頼側が対応しなければならない一方で、未入金時の催促を代行するだけでなく、未回収時も代金を100%保証しているサービスもあります。回収リスクを最小限に抑えたい場合は、未入金時の督促や保証制度を備えたサービスを選びましょう。

対応可能な周辺業務

集金代行サービスのなかには、集金以外に与信・審査や請求書の発行、入金確認、口座振替登録などの周辺業務に対応しているサービスもあります。サービスによって対応できる範囲に差があるため、付帯業務も依頼してさらに集金業務の負担を軽減したい場合は、自社にとって負担が大きい業務を代行してもらえるサービスを選びましょう。

たとえばBtoCでは、口座振替登録まで依頼できるサービスを利用することで、口座振替で必要となる振替依頼書の回収や記入不備時の返送などの処理が不要となります。また、BtoBであれば、与信・審査から対応しているサービスに利用により、自社で与信管理をする手間がなくなります。加えて、自社基準では取引きが難しかった個人事業主や中小企業との取引も可能となり、新規顧客の獲得・取引機会の拡大も期待できるでしょう。

集金代行サービス12選一覧比較表

以下は、本記事で紹介する集金代行サービスの一覧比較表です。

上記で解説した「タイプ」と「比較ポイント」をフィルターで絞ることができますので、各サービスの詳細紹介を読む前に、自社に最適な集金代行サービスのあたりをつけてみてください。

【BtoC向け】の集金代行サービス

おすすめのBtoC向けの集金代行サービスは、以下の6つです。

⼝座振替 CATS集金代行サービス（三井住友カード株式会社）

多くの振替日から選んで口座振替を実施したい企業におすすめ

三井住友カード株式会社が提供する「口座振替 CATS集金代行サービス」は、全国の金融機関と提携したネットワークを活用し、顧客が普段使用している口座から直接集金できる口座振替に特化したサービスです。企業は5日・6日・23日・27日、または8日・26日の振替日パターンから選べるため、顧客の支払いサイクルに合わせた柔軟な集金体制を構築できます。

また、キャッシュカード方式やインターネット方式による口座振替受付、書類作成サポート、Webで集金状況を管理できる「CATS Manager」など、多彩なオプションサービスを組み合わせることも可能です。企業のニーズに応じて必要なオプションを追加できる集金代行サービスです。

最低請求件数の有無	要問合せ
決済方法の多さ	口座振替
入金サイクルの早さ	振替日の6営業日後
未入金時の対応可否	自社での回収あるいは翌月の請求データに合算
対応可能な周辺業務	請求書の発行（振替案内状の作成・発送を代行するオプションあり）、入金確認、口座振替登録
料金	要問合せ

リコーリース株式会社

請求件数が少ない企業にもおすすめ

リコーリース株式会社は専用ソフトの導入が不要で、利用がない月は基本料金も発生しない集金代行サービスを提供しています。請求件数は1件から対応しており、個人事業主も利用可能。毎月変動する金額や年1回・半年に1回の不定期な請求にも柔軟に対応しています。

決済方法は、ほぼすべての金融機関に対応した口座振替サービス、全国50,000店舗以上のコンビニ決済、PayPayやLINE Payなど主要なスマホ決済に対応しています。また、導入時には専用フリーダイヤルや動画マニュアルでサポートし、契約後も継続的な電話サポート体制を提供しているのも特徴。集金代行サービスの利用が初めての企業でも安心して利用できるサービスです。

最低請求件数の有無	最低請求件数1件～
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・キャリア決済
入金サイクルの早さ	要問合せ
未入金時の対応可否	自社での請求対応が必要
対応可能な周辺業務	請求書の発行、入金確認、口座振替登録
料金	初期費用0円 ※詳細は要問合せ

集金代行サービス（株式会社ジャックス）

不動産業や家賃管理を効率化したい企業におすすめ

株式会社ジャックスの集金代行サービスは、口座振替に加え、全国約67,000店のコンビニで支払い可能なコンビニ収納代行サービスも提供しています。導入コストが抑えられるのが特徴で、初期導入費は無料、月額固定費は3,000円、集金代行手数料は85円と明確な料金体系となっています。

また、不動産業向けには家賃保証サービスも提供しており、入居から退去まで保証する「セキュアレントシステム」と、ニーズに応じてカスタマイズ可能な「サポートレントシステム」から選択できます。家賃の入金確認作業が軽減されるため、貸主への送金スケジュール管理が容易になるのも魅力です。

最低請求件数の有無	一定の基準あり ※詳細は要問合せ
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済
入金サイクルの早さ	要問合せ
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり（入金案内状を送付するオプション） 未回収時の代金保証あり（家賃保証サービスのみ）
対応可能な周辺業務	請求書の発行、入金確認、口座振替登録
料金	初期導入費：無料 月額固定費：3,000円 集金代行手数料：85円

集金代行サービス（株式会社アプラス）

対面でのサポートも受けたい企業におすすめ

株式会社アプラスは、40年以上の豊富な実績とノウハウをもとに集金代行サービスを提供しています。全国の金融機関と提携しているだけでなく、約68,000店のコンビニエンスストアも決済チャネルとして利用できるため、幅広い顧客層に対応できます。また、顧客ニーズに合わせて「e-集金方式」と「s-web方式」の2つのシステムを提供しており、企業の管理状況に最適な方法を選択できます。

サポートにおいては、専任の営業担当者による導入提案から、専門スタッフが多数在籍するサポートセンターによる継続的なバックアップまで対応。インターネットやメールだけでなく、対面での充実したサポートも提供しているサービスです。

最低請求件数の有無	要問合せ
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・キャリア決済
入金サイクルの早さ	口座振替日から10営業日後
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり（家賃サービスのみ）
対応可能な周辺業務	与信・審査（家賃サービスのみ）、請求書の発行、入金確認、口座振替登録
料金	要問合せ

楽々クラウド決済サービス（NTTファイナンス株式会社）

多様な決済方法を導入したい企業におすすめ

楽々クラウド決済サービスは、料金の請求・回収業務をクラウド上で効率化する集金代行サービスです。料金計算から回収までを自動化し、収納状況もリアルタイムで管理できるため、事務作業の大幅な削減が可能です。多様な決済手段に対応しており、口座振替、コンビニ払い・銀行振込などの請求書払い、クレジットカード払い、NTTグループのキャリア決済など、顧客のニーズに合わせた支払い方法を提供できます。

また、顧客情報の一括管理機能も搭載しており、申込書や名簿などの散在している情報を一元化できるため、情報管理の手間を軽減できます。請求ごとの収納状況を一覧で確認でき、口座振替不能時には請求書の自動送付も可能。大規模なシステム構築は不要で、インターネット環境があれば即導入できる手軽さも魅力なサービスです。

最低請求件数の有無	請求件数が毎月300件相当を見込めることがサービス提供条件
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・クレジットカード払い・キャリア決済
入金サイクルの早さ	要問合せ
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり（口座振替ができなかった場合は請求書を自動送付）
対応可能な周辺業務	請求書の発行、入金確認、口座振替登録
料金	要問合せ

楽たす回収（株式会社ミロク情報サービス）

既存データをスムーズに活用したい企業におすすめ

楽たす回収は、Excelで入力したデータをそのまま取り込めるため、口座振替データの登録が簡単な集金代行サービスです。請求件数1件から利用可能で、回収代行手数料は120円/件という料金設定のため、小規模事業者でも気軽に導入できます。初期費用を抑えたスモールスタートが可能な点が特徴です。

また、システム連携が容易で、請求データや口座振替結果を既存システムと連携させることができ、全銀ファイルをそのままインポートして口座振替情報の登録を効率化している事例もあります。毎月決まった金額を回収する事業者に多く利用されており、家賃・管理費、駐車場代、各種スクール受講料、スポーツクラブ会費など、定期的な集金業務に活用されているサービスです。

最低請求件数の有無	請求件数1件～
決済方法の多さ	口座振替
入金サイクルの早さ	口座振替日から5営業日後
未入金時の対応可否	要問合せ
対応可能な周辺業務	入金確認
料金	初期契約料：5,000円 月額基本料：3,000円 回収代行手数料：120円 / 件 指定口座への入金処理料：400円

【BtoB向け】の集金代行サービス

おすすめのBtoB向けの集金代行サービスは、以下の6つです。

Paid（株式会社ラクーンフィナンシャル）

1回あたりの取引額が高額になりやすい企業におすすめ

株式会社ラクーンフィナンシャルの「Paid」はBtoB専門の集金代行サービスで、請求書発行から代金回収までの全プロセスを一括代行します。未回収リスクを100%保証しているのが特徴で、支払い遅延や未回収が発生した場合でも代金を全額保証するため、企業は資金繰りの不安なく新規取引先の開拓に注力できます。中小企業や個人事業主など与信判断が難しい相手に対しても、最短即時で与信審査を実施。取引限度額は1,000万円と高額な取引にも対応しています。

また、銀行振込、口座振替、コンビニ払いなど多様な支払い方法を選択できるなど、取引先にとってもメリットがあります。特にPaid会員は手続き時間を短縮でき、スムーズな取引が可能です。導入企業は5,000社以上で、多数のカートシステムとの連携実績もある集金代行サービスです。

最低請求件数の有無	要問合せ
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・銀行振込
入金サイクルの早さ	月末締めで翌々月5日払い・または翌月末払い、早期払いオプションあり
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり、未回収時の代金保証あり（代金100%）
対応可能な周辺業務	与信・審査、請求書の発行、入金確認、口座振替登録
料金	月額費用：0円～ 保証料：請求金額の0.5～3.5% 事務手数料：125円 / 件

掛売決済（株式会社インフォマート）

個人事業主とも取引がある企業におすすめ

掛売決済は、BtoB取引における与信審査から入金管理、代金回収、督促業務までの請求・決済業務を一括代行するサービスです。企業名や住所などの基本情報だけで審査を行うため、与信通過率99％という高い実績を誇ります。これにより、従来は与信調査が難しかった個人事業主との取引も可能となり、販路拡大の機会も創出しています。

審査スピードも特徴で、最短数秒での与信判断により迅速な取引開始を実現。未回収リスクを気にせず掛け取引を開始できる100%入金保証制度も整備されています。また、自社名義のまま請求書を発行できるため、取引先に違和感を抱かせることなく導入可能です。導入時には専任担当者がつき、安定稼働までの手厚いサポートを提供しているサービスです。

最低請求件数の有無	要問合せ
決済方法の多さ	要問合せ
入金サイクルの早さ	支払期日ごとに当日入金
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり、入金100%保証
対応可能な周辺業務	与信・審査、請求書の発行、入金確認
料金	要問合せ

マネーフォワード 掛け払い（マネーフォワードケッサイ株式会社）

会計・SFA/CRM・ECシステムとの連携も重視している企業におすすめ

マネーフォワードケッサイ株式会社が提供する「マネーフォワード 掛け払い」は、顧客登録と取引登録だけで毎月の請求業務が完了する集金代行サービスです。与信審査から請求書発行・発送、口座振替、消込・督促までのBtoB取引の全プロセスを一元管理できます。

また、機械学習を活用した独自の審査モデルにより、最短1秒で審査結果を通知して99%の審査通過率を実現。専門人材による精査も組み合わせ、平均1営業日以内での与信判断が可能です。さらに、マネーフォワードクラウド会計などの会計システムとの連携により仕訳を自動化できるうえ、SFA/CRM、ECシステム、基幹システムとも接続して受発注業務を自動化できる拡張性も備えているのも特徴です。

最低請求件数の有無	業種・商材などによって異なる
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・銀行振込
入金サイクルの早さ	早期振込オプション利用により支払期日よりも前の入金も可能（申請から最短3営業日）
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり、未回収時の代金保証あり（所定の条件を満たした場合）
対応可能な周辺業務	与信・審査、請求書の発行、入金確認、口座振替登録
料金	初期費用：0円 月額費用：0円～ 手数料：委託金額の0.5～3.5%

請求まるなげロボ（株式会社ROBOT PAYMENT）

手厚い導入サポートや運用定着支援を重視する企業におすすめ

株式会社ROBOT PAYMENTの「請求まるなげロボ」は、企業間決済・代金回収のプロフェッショナルが与信審査から請求書発行、集金、入金消込、督促までの業務を代行するサービスです。与信審査を通過した請求だけでなく、与信が通らなかった取引先の請求も同一プラットフォーム上で管理できるのが特徴。ROBOT PAYMENT独自の審査基準で適格と判断された債権については、未回収が発生した場合でも売上を100%保証するため、安心して取引を拡大できます。

また、クラウドシステムによる請求・回収状況の可視化も強みで、整理されたダッシュボードで取引先の滞納・未収金状況をリアルタイムに確認できます。メール開封履歴や入金履歴も確認でき、社内での情報共有もスムーズです。導入時には運用定着支援として、キックオフミーティングや運用ガンチャートの作成を実施し、専門窓口によるサポートも充実しています。

最低請求件数の有無	要問合せ
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・クレジットカード決済・銀行振込
入金サイクルの早さ	毎月5営業日までに依頼があった請求は当月末に支払い
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり（メール、電話、および弁護士法人を通じて取引先へ督促） 未回収時の代金保証あり（与信審査を通過した債権のみ）
対応可能な周辺業務	与信・審査、請求書の発行、入金確認
料金	要問合せ

NP掛け払い（株式会社ネットプロテクションズホールディングス）

請求書の発行タイミングや様式を柔軟にカスタマイズしたい企業におすすめ

「NP掛け払い」は、企業間取引における後払い決済を代行する未回収保証型サービスです。与信審査から請求書発行、入金管理、督促までの一連の請求業務を一括代行し、遅延・未払い・貸倒のリスクも保証。買い手企業が倒産や支払い遅延になった場合でも一定条件下で代金の100%が保証されるため、安心して取引を拡大できます。

また、請求データをアップロードするだけであとは入金を待つだけという手軽さも魅力です。請求データの入力は手入力、CSVデータのアップロード、API連携の3つの方法から選択可能で、API連携では取引データを自動的に請求データに変換できます。買い手企業ごとに請求書発行のタイミングを変更できるうえ、請求書の再発行や修正にも柔軟に対応し、会社ロゴの掲載も可能。2,300社を超える導入実績と780万件を超える取引件数を持つサービスです。

最低請求件数の有無	最低請求件数1件～
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・銀行振込
入金サイクルの早さ	最短で10日サイト ※契約内容によって異なる
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり（メール・はがき・電話・弁護士法人への委託など）、 未回収時の代金保証あり（審査を通過した取引や規約所定の除外事由がない取引が対象）
対応可能な周辺業務	与信・審査、請求書の発行、入金確認
料金	初期導入費用：0円 手数料：～3.6% 月額固定費：12,000円～ 請求書発行費用：1通あたり0円～252円

クロネコ掛け払い（ヤマトクレジットファイナンス株式会社）

与信審査のスピードを重視する企業におすすめ

「クロネコ掛け払い」は企業間取引に特化した集金代行サービスで、ヤマトクレジットファイナンスが与信審査から請求書発行、集金、入金管理、督促、売掛金保証までの業務を代行します。取引先企業からの入金がない場合でも売掛金を100%保証するため、貸し倒れリスクを気にせず取引を拡大できます。

また、与信審査のスピードも魅力で、最短5分で完了するため迅速な取引開始が可能。急ぎの商談や新規取引でもスムーズに対応できます。15年以上のサービス提供実績があり、導入企業は2,000社以上、累計請求書発行数は200万通以上、買い手企業数は200,000社以上という豊富な実績があるサービスです。

最低請求件数の有無	取扱予定額があまりに少額の場合は利用できない可能性あり
決済方法の多さ	口座振替・コンビニ決済・銀行振込
入金サイクルの早さ	15日サイト～30日サイト（15日サイトは有償）
未入金時の対応可否	未入金時の催促代行あり（メール・ハガキ・電話・弁護法人への委託による状況の確認など） 未回収時の代金保証あり（売掛金100%保証）
対応可能な周辺業務	与信・審査、請求書の発行、入金確認
料金	初期登録料：0円 請求書発行費用：0円 月額管理料：0円～10,000円 手数料：取引額の～3.5%

まとめ

本記事では、集金代行サービスの選び方や比較ポイントについて解説しました。まずは、以下の項目にて、自社に最適なタイプを選びましょう。

BtoC向け	一般消費者との取引における請求・入金確認・未入金時の催促などに対応しているタイプ
BtoB向け	企業間取引における一連の請求業務を代行しているタイプ

また、その中でも以下の5つの比較ポイントにて絞り込みます。

• 最低請求件数の有無
• 決済方法の多さ
• 入金サイクルの速さ
• 未入金時の対応可否
• 対応可能な周辺業務

この記事が集金代行サービス行選びの一助になれば幸いです。