アプリ開発の費用相場と内訳を実例付きで解説!シミュレーション方法もご紹介!

アプリ開発を依頼したいけど、
「アプリ開発ってどれくらい費用かかるの?」
「アプリ開発の費用を安くするには?」
など、コストに関する悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。
予算内で納得のいくようなアプリを開発するには、費用の内訳や相場、高額になりやすい原因などを知る必要があります。
この記事を見れば、以下を判断できるようになります。
- アプリ開発が高く(低く)なりやすい要因
- 実際の費用例から見る一般的な相場感
- 費用を抑えるためのコツ
ぜひ最後までご覧ください。
目次
アプリ開発費用の内訳は「人件費」が8割!
アプリ開発の主な費用の内訳は「人件費」と「諸経費」です。その中でも「人件費」が圧倒的な割合を占めることを知っておきましょう。

人件費 | 開発に必要な人件費(技術者の数 ✕ 人月単価 ✕ 開発期間) 稼働する人の数やスキル、開発期間によって変動する |
諸経費 | アプリ運用に必要な固定維持費 サーバーやドメインなどアプリ運用に絶対に必要な費用 |
よって、アプリ開発にかかる費用は、「技術者の人件費」と「開発期間」によって変動しやすくなります。逆に、諸経費は固定でかかる費用のため、ここを削ってコストを抑えるのは難しい傾向にあります。
アプリ開発の費用は何で決まる?(変動要因)
アプリ開発の費用は「人件費」と「開発期間」に左右されることが分かりました。
次に、その2つの要素は何に影響を受けるのでしょうか?
主な変動要因を以下にまとめました。
機能の数と複雑さ | 実装したい機能は何か? |
開発体制(依頼先) | どこに依頼するか? |
開発手法 | どの方法でアプリを開発するか? |
対応OS | iOSとAndroidのどちらに対応するか? |
機能の数と複雑さ
追加する機能の数や複雑さによっても必要は変動します。機能が追加されると以下の工程が発生します。
要件定義 → 設計 → 実装 → テスト
機能が増えると、この工程が増えていくため、人件費が高くなっていくんですね。また、機能が複雑だと、各工程のボリュームが増え、より専門的な知見を持った人材が必要になっていきます。
具体的な機能の一例を以下に用意しましたので、参考程度にご覧ください。
機能例 | 工数目安 | コスト目安 |
---|---|---|
メール認証ログイン | 5〜7日 | 15〜25万円 |
SNS連携ログイン | 8〜10日 | 25〜40万円 |
プッシュ通知 | 6〜8日 | 20〜30万円 |
地図(GPS)連携 | 8〜12日 | 30〜50万円 |
リアルタイムチャット | 12〜20日 | 50〜100万円 |
ただし、これらの機能はどのように実装するかで費用が変わります。
例えば、「リアルタイムチャット」を「通常のチャット」に変更するだけでもかなりのコスト削減になるので、本当に必要な機能は何か?を考えることが大切です。
開発体制(依頼先)
依頼先の「開発体制」は、人件費に大きな影響を与えます。
開発体制が充実していると、様々な分野の専門家が在籍しているため、品質は安定しやすく、どんなプロジェクトにも対応しやすい利点があります。
ただし、体制が充実しているほど、各工程を専門家が担当するようになり、人員数の増加や人件費単価が高くなりやすい傾向になるので、そのバランスが大切です。
この辺りは、正直「どこ」に依頼するかで大きく変動します。以下に代表的な依頼先を4種類表にまとめてみました。
依頼先 | 人月単価の目安 | 特徴 |
---|---|---|
大手開発会社 | 100万円以上 | 豊富な人材・開発体制が充実 コストは高くなりやすい |
中小・ベンチャー | 60~120万円程度 | リソースが限られるため対応範囲は限定的 大手よりも割安な傾向 |
オフショア(海外) | 20~50万円程度 | コミュニケーションが困難・品質の差が激しい コストを大幅に削減可能 |
フリーランス | 40〜120万円程度 | 個人の能力に大きく左右される 低コストで依頼可能 |
結局のところ、開発体制が充実・安定しているほど、費用は高くなりやすい傾向にあります。
開発手法
アプリを作るための手段を大まかに分けると以下の4つになります。どの手法で開発するかで、かかる費用は大きく変わります。
ノーコード | ハイブリッド | フルスクラッチ | |
---|---|---|---|
特徴 | コードを書かずに作成 | ノーコードと フルスクラッチの中間 | 0から作成 |
開発期間 | 数週間〜 | 1~3ヶ月 | 3~6ヶ月以上 |
カスタマイズ性 | ✕ | ◯ | ◎ |
費用 | 数万円〜 | 100万円前後〜 | 数百万円〜 |
保守 | △ | ◯ | ◎ |
利用例 | 社内ツール プロトタイプなど | 既存サイトのアプリ化 小規模アプリなど | ゲーム、AR/VR 複雑業務アプリ など |
他にも「クラウド型」や「パッケージ型」と呼ばれる方法がありますが、それぞれ既存のサービスやパッケージをもとにカスタマイズして使う方法になります。
立ち位置としては、ハイブリッド型に近いイメージですね。一部をフルスクラッチで作ることで、費用を下げつつ、独自性を出すような作り方になっています。
対応OS
主にフルスクラッチ開発の話になりますが、アプリを「iOS」と「Android」のどちら(あるいは両方)に対応させるかで、かかる費用は大きく異なります。
アプリをネイティブ(純正の方法)で開発する場合、「iOS」と「Android」の両方に対応すると、アプリ2つ分の費用がかかってしまいます。
これは、各OSの開発に使用する開発環境や技術が全く異なるからなんですね。
ただし、現在は一度の開発で複数のプラットフォームに対応できる「クロスプラットフォーム」と呼ばれるプログラムが存在するので、そちらを利用すれば、費用を抑えつつ両方のOSに対応可能です。
ネイティブ開発 | プラットフォームに最適化された方法 ◯デバイスの機能を最大限に活用できるため高パフォーマンス △iOSとAndroidの両方に対応する場合はコストが倍 |
クロスプラットフォーム | 1つのコードで様々なプラットフォームに対応 ◯同じコードを利用できるため低コスト、高スピード △最適化された方法ではないため、パフォーマンスはやや落ちる |
ただし、パフォーマンスなどの面では、ネイティブ開発に勝てないので、作成するアプリに求められる性能に応じて決めると良いでしょう。また、iOSとAndroidのどちらかだけ先に開発してリリースするという選択肢もあります。
アプリ開発の費用相場(ジャンル別)
アプリ開発の費用は「依頼先」や「開発手法」によっても変動するため、どうしても具体的な相場が分かりにくいのが現状です。
そこでウクライナの企業「SpdLoad」が調査したモバイルアプリの種類別費用をご紹介します。以下に費用を1ドル=150円、開発期間を24時間=1日で換算して表にまとめました。
ジャンル | 費用目安(円) | 開発期間目安(日) |
---|---|---|
タクシー | 2,250万~7,500万円以上 | 83日~ |
ゲーム | 1,200万~7,500万円以上 | 75日~ |
小売店 | 1,050万~3,000万円 | 50日~ |
AR | 1,800万~6,000万円 | 83日~ |
EC | 1,200万~4,500万円 | 67日~ |
ソーシャルメディア | 1,500万~6,000万円 | 75日〜 |
ビジネス | 1,050万~3,750万円 | 50日~ |
学習 | 1,200万~4,500万円 | 67日~ |
ストリーミング配信 | 2,250万~7,500万円以上 | 104日〜 |
レストラン | 750万~2,700万円 | 38日~ |
コミュニティ | 750万~3,000万円 | 42日~ |
マッチング | 1,200万~5,250万円 | 75日〜 |
フードデリバリー | 1,200万~3,750万円 | 67日〜 |
ヘルスケア | 1,500万~7,500万円以上 | 83日~ |
これらの開発費用は、基本的にフルスクラッチの場合の相場になるため、ノーコードやハイブリッド型のアプリにすれば、より費用を抑えることが可能です。
ただし、同じジャンルのアプリであっても、想定ユーザー数やセキュリティなどによっても、費用は異なりますので、注意が必要です。
アプリ開発会社4社の料金体系・費用例
実際に日本のアプリ開発会社はどのような料金体系で、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
アプリ開発会社は、アプリの規模や種類、搭載する機能などによって差が大きいため、金額を明示している会社は少ないです。
以下に、アプリの開発手法別に費用を明示している会社をまとめました。公開されている料金を詳しく記載しているので、参考にしていただけると幸いです。
開発手法 | 会社名 |
---|---|
ノーコード | Click(クリック) |
ハイブリッド | ModuleApps2.0 |
フルスクラッチ | 株式会社Pentagon 株式会社Funseek |
Click(クリック)
iOS / Android / Webのアプリが誰でも簡単につくれるノーコードツールです。なんと、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でアプリを開発することができます。
具体的な料金プラン(年払いの場合)は以下になります。
Free | 無料 Webアプリ(プロトタイプ) |
Standard | 4,400円 /月 (税込) Webアプリ(個人用プラン) |
Pro | 19,600円 /月(税込) Webアプリ / iOS / Android(小規模の法人向け) |
Enterprise | お問い合わせ 中規模〜大規模の法人用向け |
無料プランが用意されているので、気になる方は一度利用してみて、操作感を体験すると良いですね。ただし、iOSやAndroid対応のアプリを作る場合は、Proプラン以上で契約する必要があります。
ModuleApps2.0
定番の機能はパッケージ開発で安価に実装し、個別のカスタマイズは本格的な開発体制で対応するハイブリッドアプリを作る開発サービスになります。
アプリ開発のあらゆる工程を0から行う必要がないため、フルスクラッチよりも短期間・低コストで開発することが可能となっています。
実際の開発費用と工数は以下になります。
開発費用 | 初期費用:150万円〜 月額費用:お問い合わせ |
開発工数 | 1ヶ月〜 |
標準機能だけであれば、最短1ヶ月で作成することもできるのが驚きですね。
株式会社Pentagon
株式会社Pentagonは、フルスクラッチでアプリ開発を請け負う会社です。デザイン〜開発までを依頼でき、デザイン性に優れた使いやすいアプリに強みがあります。
具体的な料金プランは以下で、主に月額でサポートしています。
料金プラン | 月額110,000円(税込)〜 |
料金例 | 月40時間の開発サポート:22.5万円/月〜 月80時間の開発サポート:45万円/月〜 10ヶ月の開発:90万円/月〜 ※開発規模・内容によって料金が異なります |
最終的な金額例 | 小規模アプリ:300万円 多くのアプリ:500万円〜1,000万円程度 大規模アプリ:2,000万円 |
運用・保守費 | 月額10 〜 20万円 |
アプリ開発全体の費用について、最終的な着地は500万〜1,000万円となることが多いようです。
また、iOS・Androidアプリを同時に開発できる技術「Flutter」を採用しているので、クロスプラットフォームを重視されている場合におすすめです。
株式会社Funseek
株式会社Funseekは、カジュアルゲームから業務アプリまで幅広いジャンルのアプリをフルスクラッチで開発できる会社です。
具体的な料金プランは以下になります。
気軽に開発プラン | 80万円〜 iOSのみ / 工数15日程度 |
通常開発プラン | 200万円〜 iOSのみ / デザインあり / 工数40日程度 |
本格開発プラン | 500万円~ iOS・Android両方 / デザインあり / 工数90日 |
基本的には、開発工数が2ヶ月〜6ヶ月程度かかるアプリを開発する方が多いようです。
また、iOS/Android共にネイティブでのアプリ開発を行っているので、OSに最適化したアプリを作れますが、両方対応する場合は開発コストが高くなります。
アプリ開発の費用のシミュレーション方法
アプリの開発費用をより具体的に把握するのに最適なのが「オンラインシュミレーター」です。
これは「どのOSに対応するか」「どんな機能が必要か」など、様々な質問に回答していくだけで、簡単に開発の概算費用を算出できるサービスとなっています。
以下に代表的なオンラインシュミレーターをまとめました。会員登録無しで手軽に使えますので、ぜひお使いください。
CREATIVE VILLAGE | https://www.creativevillage.ne.jp/mitsumori/ |
ドコドア | https://docodoor.co.jp/simulator/ |
DOKE | https://www.app–kaihatsu.com/simulator ※結果を知るにはメールアドレスの入力が必要 |
Pentagon | https://pentagon.tokyo/price/ |
シミュレーターによって、質問の数や種類が異なるので、何種類か試してみると、より具体的な目安を知ることができます。
ただし、あくまで概算となるので、費用感を把握するなら、アプリ開発会社から見積もりを取ることをおすすめします。
アプリ開発の外注費用を抑えるには?
アプリ開発の費用相場を把握できたものの、費用もっと抑えたい方が多いのではないでしょうか。
結論、費用を抑えることは可能です。
具体的な5つの方法を以下にまとめました。特に「補助金制度」や「リベニューシェア」を活用できれば、開発するアプリの要件などを削ることなく、費用を抑えることが可能です。
- 補助金制度の活用
- レベニューシェアの利用
- 要件・機能の再定義
- Webアプリとして開発
- 個人(フリーランス)に依頼
補助金制度の活用
アプリ開発にかかる費用のうち、ぜひとも頼りたいのが「補助金制度」です。基本的には中小企業が対象ですが、支給条件が合致していれば交付される可能性が非常に高いです。
具体的には、以下のようなものがあります。
ものづくり補助金 | 日本の中小企業を対象にものづくりを支援する補助金 補助額:750万~2,500万円(従業員数に応じて) 補助率:1/2(中小企業)、2/3(小規模事業者) ※グローバル枠の場合は最大3,000万円 |
小規模事業者持続化補助金 | 小規模事業者の販路開拓・業務効率化を支援する補助金 補助額:上限50万円(特定条件で上限250万円) 補助率:2/3 ※上記は通常枠の場合 |
IT導入補助金 | ITツールの導⼊で業務効率化やDXの推進を支援する補助金 補助額:5万~450万円(ITツールの業務プロセス次第) 補助率:1/2(中⼩企業) ※上記は通常枠の場合 |
中小企業新事業進出補助金 | 新規事業へ挑戦する中小企業の設備投資を支援する補助金 補助額:750万〜9,000万円(従業員数に応じて) 補助率:1/2 |
実際に補助してもらえる金額と割合をみると、思ったより多い印象を受けますよね。
ただし、補助金は対象となる条件や申請できるスケジュールが明確に決まっているので、事前に把握して計画的に動く必要があります。
このような補助金の申請の手助けを行ってくれる代行会社もあります。以下におすすめの「補助金申請代行会社」をまとめてますので、アプリ開発に補助金を利用予定の場合は、ぜひご覧ください。
レベニューシェア の利用
アプリ開発費用を抑える手法として、開発費をゼロまたは低コストにして、リリース後の売上を開発パートナーと分配する「レベニューシェア(成果報酬型)」があります。
開発するアプリを妥協したくない、でも初期費用を抑えたい場合に最適な方法です。
この契約の具体的なメリット・デメリットは以下になります。
メリット | ・初期投資が最小限のため、資金不足でも開発可能 ・開発者側も売上を増やす動機が強くなる→品質向上につながりやすい ・資金繰りに余裕ができ、マーケティングや運用に注力できる |
デメリット | ・売上予測が不確実なため、割り振り比率や算定方法を慎重に設計する必要あり ・売上が安定するまでに時間がかかると開発者への支払いが先延ばしになる ・売上報告の透明性や監査方法、支払いスケジュールを明確に取り決める必要あり |
ただし、アプリの売上が開発会社にも直接影響するため、利益が出る見込みがなければ、契約すること自体難しい可能性があります。
要件・機能の再定義
開発会社に依頼した要件の中で「これは本当に必要な機能なのか?」を再度考えましょう。
例えば、すぐに取り組めることに以下のようなものがあります。
優先順位を付けて整理 | 機能に優先順位をつけて分類する ・Must(必須) ・Should(望ましい) ・Want(将来的にあれば良い) →Wantは初期版ではなくすなど |
コア機能だけを実装 | コア機能だけを実装してスタート →ユーザーの反応を見て少しずつ機能追加 |
似た機能をまとめる | 似た画面や処理を探して共通化する →コンポーネントやロジック部分を使い回して負担を減らす |
このように、無駄をなくして、初期リリース時に必要な機能だけに整理するだけでも、コストを下げる効果はあるはずです。
また、要件の定義が曖昧なまま、アプリ開発会社に依頼してしまうと、予想外の費用が発生して、開発費が膨らんでしまうことがあるので、注意が必要です。
技術的な知識を持つスタッフが社内に在籍しておらず、どうしても要件を整理できない場合は、自社が作りたいアプリに類似した既存のアプリを探して提案するのもアリです。それだけでもおおよそのイメージが伝わりやすくなります。
Webアプリとして開発
iOSやAndroidで動作するネイティブアプリを開発する以上、費用はどうしても高額になります。(クロスプラットフォームで開発したとしても最低アプリ1つ分はかかる)
そこで、開発するアプリが、そこまで複雑なシステムを必要としないのであれば、ブラウザ上で動作する「Webアプリ」として開発を始めることで、費用をかなり抑えることができます。
Webアプリの特徴は以下になります。Webサイトに近い動きをするので、一般的に想像するアプリとは大きく異なるかもしれません。
主な特徴 | ブラウザ(ChromeやSafariなど)で動作するアプリ デバイスにインストール不要(URLにアクセスするだけ) |
技術スタック | HTML/CSS/JavaScriptで基本的に動作 サーバーサイドはNode.js、Ruby on Rails、PHPなど |
制約 | ネイティブの機能(プッシュ通知、カメラなど)へのアクセスは限定的 PWA対応したとしても制約が多い |
どうしても費用を抑えたいなら、Webアプリから開発してビジネスが軌道に乗ってきた段階で、ネイティブアプリ・ハイブリッドアプリを開発する方法も検討しましょう。
個人(フリーランス)に依頼
依頼先が「アプリ開発会社」の場合は、個人(フリーランス)に依頼することで、費用を大幅に抑えれる可能性があります。
個人に依頼する具体的なメリット・デメリットは以下になります。
メリット | ・中間マージンがないため、コスト調整しやすい ・社内承認フローが不要なため、要件確定後すぐに着手可能 ・React Native/Flutterなど、特定技術に強い人材をアサイン可能 |
デメリット | ・プロジェクト管理やコミュニケーションは発注者側で行う必要あり ・開発完了後に連絡がとれなくなるリスクあり ・大規模機能開発では複数人体制が組みにくい |
低コストで開発スピードが早いメリットがあるが、コミュニケーションコストや継続的な保守に不安が残るデメリットが存在するといった感じです。
そこで、個人に依頼する場合は以下の点に注意することが大切です。
- 過去の開発実績やソースコードを見て品質レベルを確認する
- 契約書で納期・成果物を明示する
- 定期的な進捗報告の機会を設定する
フリーランスは柔軟な体制構築とコスト抑制に優れていますが、管理負担やリスクを契約・体制設計でしっかりケアすることが成功の鍵です。
おすすめのアプリ開発会社22社を徹底比較
より正確なアプリ開発費用を知りたい場合は、自社が開発したいアプリの要件定義や開発会社への依頼範囲を明確にしたうえで、複数のアプリ開発会社に見積もりを取ることがおすすめです。
ここからはアプリ開発の外注先を探している方向けに、アプリ開発の外注先を以下5つのタイプごとに1社ずつ紹介します。
大規模開発対応型 | 大規模アプリの開発に強い |
UI/UXデザイン特化型 | 優れたユーザー体験の実現に強い |
スピード開発型(テンプレート) | テンプレートを用いて短期間で開発する |
スピード開発型(アジャイル開発) | アジャイル開発で短期間で開発する |
マーケティング支援型 | リリース後のマーケティング支援まで行う |
なお、以下の記事ではアプリ開発会社をタイプ別に紹介しています。さらに多くの開発会社を比較して自社にマッチした依頼先を選びたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
アプリ開発の費用に関するよくある質問
アプリ開発費用についてよくある質問を以下にまとめました。
- 保守・運用にかかる費用はどの程度かかりますか?
- AIアプリの開発にかかる費用はいくらですか?
- アプリを自作して費用を抑えることはできますか?
Q. 保守・運用にかかる費用はどの程度かかりますか?
アプリの運用・保守を開発会社に依頼する場合は開発費用の15%程度を目安と考えてください。例えば、アプリの開発費用が60万円の場合は9万円程度になります。
ただし、費用内で対応してもらえる修正やバグ、アップデート対応は開発会社によって異なるため、依頼前に確認しておくことが大切です。
また、その他固定費として、ドメイン管理費、SSL証明書費、アプリ配布用のアカウント登録費、ストア登録費、セキュリティなども発生します。
費用項目 | 費用相場 |
---|---|
ドメイン管理費 | 350円~3,000円程度 |
SSL証明書費 | 50,000円~100,000円 / 年 |
アプリ配布用のアカウント登録費 | 3,000円~12,000円程度 |
ストア登録費 | 20,000円程度 |
セキュリティ | 20,000円~100,000円 / 月 |
Q. AIアプリの開発にかかる費用はいくらですか?
AIアプリの開発コストは、プロジェクトの規模や複雑さによって大きく変動します。希望ごとの費用相場は以下のとおりです。
プロジェクト規模 | 概要 | 費用相場 |
---|---|---|
小規模プロジェクト | 基本的なAI機能を搭載したアプリ | 300万円~500万円程度 |
中規模プロジェクト | AI機能を複数統合したアプリ | 500万円~2000万円程度 |
大規模プロジェクト | 複雑なAIシステムをもつ企業向けのアプリ | 2000万円程度~ |
小規模プロジェクトのアプリは、基本的なチャットボットや簡易的な画像認証機能のあるアプリなどが該当します。また、中規模プロジェクトは予測・分析機能のあるビジネスインテリジェンスツール、大規模プロジェクトは多言語対応の高度な音声認証アプリなどが挙げられます。
上記の費用相場はあくまでも目安であり、機能要件や統合が必要な既存システムの有無、デザインの複雑さなどによっても変動します。
Q. アプリを自作して費用を抑えることはできますか?
ノーコードでアプリを自作する場合は、3万円~10万円程度の費用に抑えることが可能です。発生するのは、ツール・インフラ費用+素材費+ドメインなどの費用です。
ここまで抑えることができる理由は以下になります。
人件費がかからない | 自分が作業するため、エンジニア単価が発生しない |
無料枠/低価格プランを活用 | ノーコードツールの無料枠や格安プランを利用 |
テンプレートの利用 | 素材や業務テンプレートを数千円で購入してデザイン工数を削減 |
インフラの効率利用 | 自前サーバーを使わず、マネージドサービスの低価格プランで賄う |
ただし、これらは最大限活用した場合であり、学習時間などを考慮すると、アプリの完成度と労力が見合わなくなる可能性はあります。
まとめ
結局のところ、アプリ開発の費用は、要件や依頼先、開発手法など、様々な要素で決まるため、一般的にかかる費用を想定しにくいのが現状です。
ただし、何が高い原因になっているのか?どうすれば安くなるのか?に関しては、この記事をご覧いただいたことで、理解できたのではないでしょうか。
もし自社で開発すべきかどうかお悩みの方は、以下の記事で外注と自社開発を比較してますので、ぜひ参考にしてください。
なお、この記事の内容を以下にまとめましたので、最後に読み返していただけると幸いです。
費用の内訳は? | 人件費8割、諸経費2割 |
費用の変動要因 | 機能の数と複雑さ 開発体制(依頼先) 開発手法 対応OS |
費用相場 | 平均は600万〜1200万円 ※1ドル=150円換算 |
外注費用を抑えるには? | 補助金制度の活用 レベニューシェアの利用 要件・機能の再定義 Webアプリとして開発 個人(フリーランス)に依頼 |

b-pos編集部
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