データ入力代行の費用相場|依頼できる業務別に詳しく料金目安を紹介

「データ入力代行サービスを使いたいけど料金が気になる」
「データ入力を依頼するときの相場を知りたい」

このような悩みはデータ分析を考えている企業に起きがちです。

企業がデータ入力代行サービスを利用する際、自社で「内製したときの人件費」と「外注したときの費用」を比較した費用面からの検討も必要不可欠です。しかも、データ入力の種類、データ化する情報量、などによっても料金は変わります。

自社が入力代行サービスに依頼したい作業は「どれくらいの費用になるか」を知っておくと、社内検討もスムーズに進むでしょう。

本記事では、データ入力代行サービスの作業別の費用相場料金が高くなるケースを中心に紹介します。

データ入力代行を依頼するときの費用相場・料金目安

データ入力代行とは、紙やアンケートの情報をエクセルやワードなどに入力し、データ化して納品するサービスのことです。

データ入力代行サービスでは、取り扱うデータの種類によって費用が変わります。主要なサービスについて、費用相場に基づいた料金の目安を紹介します。

  • 名刺入力
  • アンケート入力・集計
  • 名簿入力
  • 本・冊子のデータ入力
  • はがき入力
  • 申込書入力
  • 文字起こし

名刺入力

名前、会社名、住所、電話番号、メールアドレスなど、名刺に記載されている情報をデータ化、エクセルでの整理までを依頼できます。英語や中国語など、外国語の名刺にも対応しています。あらかじめ「入力する項目数」が決められているサービスが多いです。

項目数料金詳細説明
8〜10項目31円〜/枚名前、郵便番号、住所、電話番号、会社名、部署名、役職名、メールアドレスなど、8〜10項目のデータ化

アンケート入力・集計

アンケート結果をデータ入力および集計します。アンケートの回答形式(択一選択、複数選択、自由記述)により料金は異なります。アンケート結果の集計(単純集計、クロス集計)も依頼可能です。

項目料金詳細説明
択一選択問題1.0円〜/項目「インターネットで買い物をしたことがありますか?→ はい・いいえ」など、回答を1つ選ぶアンケート
複数選択問題1.5円〜/項目「買い物で重視する点は?→ 価格・機能・口コミ・アフターサービス」など、回答を複数選ぶアンケート
自由記述0.4円〜/文字「当社のサービスについてご意見ください」など、回答を自由に記載してもらうアンケート
単純集計15,000円〜(一式) 300円〜/項目アンケートの回答について、数や割合を集計
クロス集計30,000円〜(一式) 500円〜/項目アンケートの回答について、2つ以上の質問項目の回答を掛け合わせる集計

名簿入力

名前、郵便番号、住所、電話番号など、名簿に記載されている情報をデータ化します。あらかじめ「入力する項目数」が決められているサービスが多いです。

項目数料金詳細説明
4項目8円〜名前、郵便番号、住所、電話番号など、4項目の情報をデータ化
10項目19円〜名前、郵便番号、住所、電話番号、会社名、部署名、役職名、FAX番号、 メールアドレス、URLなど、10項目の情報をデータ化

本・冊子のデータ入力

書籍や冊子、原稿の情報をデータ化します。図や表なども再現が可能です。データ元が活字か手書きかによって、データ入力の料金が変わります。

項目料金詳細説明
活字0.38円〜/文字活字で書かれた書籍や冊子を、OCRの読み込みでデータ化
手書き1.0円〜/文字手書きで書かれた書籍や冊子を、手入力などでデータ化

はがき入力

応募はがき、挨拶状、お礼状、などに記載されている項目(会社名、名前、郵便番号、住所、電話番号など)をデータ化します。入力する項目数によって料金が変わります。

項目数料金詳細説明
単項目1円〜/枚性別や単一回答などのデータ化
4項目10円〜/枚会社名(名前)、郵便番号、住所、電話番号のデータ化
8項目14円〜/枚会社名(名前)、郵便番号、住所、電話番号、性別、年齢、生年月日、択一問題の回答などのデータ化

申込書入力

申込書の記載されている情報をデータ化します。名前、住所、電話番号などの基本項目以外にも、自由記載欄、備考欄に書かれた情報についてもデータ入力を依頼できます。

項目料金詳細説明
7項目13円〜会社名、部署名、名前、郵便番号、住所、メールアドレス、電話番号(携帯番号)など、基本情報のデータ化
手書き項目75円〜基本情報+手書きで書かれた40項目ほどのデータ化

文字起こし

録音された音声を文字に起こしてデータ化します。文字の起こし方(素起こし、ケバ取り、整文)によって料金が異なります

項目料金詳細説明
素起こし240円〜/分音源をそのまま文字に起こす。主な用途は、議事録・裁判の証拠文・言語教育研究・カウンセリング記録・会談・インタビューなど
ケバ取り180円〜/分「えー」や「あのー」などの不要な言葉、「うん」や「ええ」などの無意味な相槌、重複語は削除。主な用途は、インタビュー・講演会・座談会・シンポジウムなど
整文280円〜/分「です・ます」「~である」調に統一。主な用途は、インタビュー・講演会・座談会・シンポジウムなどの保存資料

データ入力代行の費用が相場より高くなる理由

データ入力代行サービスの費用相場・料金目安を紹介しましたが、相場よりも「費用が高くなるケース」があります。料金が高くなる主なケースについて、あらかじめ把握しておきましょう。

  • 納期
  • 原本状態
  • オプション
  • 代行会社

納期

依頼するデータ入力の種類や情報量によって、納期の長さは異なります。通常の納期よりも「短い期間での納品を希望」した場合、ほとんどの入力代行サービスで「通常料金よりも高く」なります。

見積もりを取る段階で、あらかじめ納期についても確認しておきましょう。

原本状態

原本の保存状態によっては追加料金がかかることもあります。文字が読み取り難い状態であったり、旧字が多く使われている場合、追加費用が必要になることがあります。

古い資料、手書きの資料、保存状態が悪い資料、などのデータ化を依頼する場合は、追加料金が必要となるかも確認しておくと良いです。

オプション

データ入力に付帯する作業の有無によって、相場よりも費用が高くなることがあります。

名刺ファイル内の並び順に原本を現状復元する、入力データと画像データを関連付けする、データ化項目を追加する、といった作業もあわせて依頼する場合、代行業者によっては料金が高くなるケースがあります。

代行会社

データ入力代行は、依頼する業者によっても料金が変わります。クラウドソーシングの人材や、派遣社員を多く活用している業者は、比較的料金が安いです。

一方、データ入力のプロが在籍する業者では、相場よりも料金が高くなることもありますが、セキュリティ、納品スピード、品質、といった面についても安心して依頼ができます。

以下の記事では「データ入力代行サービス7社」を紹介しています。よろしければ、入力代行サービスの利用を検討する際の参考にしてください。

まとめ

データ入力代行サービスは、自社サイトで目安料金が掲載されていることがほとんどです。また、依頼する作業内容、依頼する情報量によっても、料金体系は変わります

希望する納期、原稿の状態、追加作業の有無によっては、相場料金よりも高くなるケースがあります。事前に確認しておくことをお勧めします。

まずは、自社内で「データ化を依頼する内容・納期」などを決めておき、数社から見積もりを取って比較すると良いでしょう。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)