振込代行サービス9選。料金体系や選び方まで【一覧比較表付き】

全ての企業で必ず発生する業務の1つとして、振込業務があります。仕入れ代金や取引先への支払い、従業員への給与振込など様々ですが、振込先・振込回数が多くなればなるほど作業に工数がかかり、煩わしさを感じるでしょう。

そこでおすすめするのが、振込代行サービスです。振込代行サービスを活用することで、作業にかかる手間を減らし誤入金のリスクもなくなります。

本記事では、振込代行サービスの選び方や活用メリット・おすすめ代行サービスを紹介します。

振込代行サービスとは

振込代行サービスとは、取引先や給与支払いなどの振込業務を代行する法人向けのサービスです。

振込業務の作業は月末に集中することが多く、取引先や従業員の数が多いほど作業は膨大になるうえに、誤入金などのミスが許されず作業者の負担は大きいです。

振込代行サービスを活用すれば、銀行へ出向くことはなくPCからサービス会社が用意した専用口座に1度入金を行うことで、後は代行会社が振込業務を行ってくれます。

振込代行サービスを活用するメリット

振込サービスを活用するメリットは下記2点です。

  • 振込手数料のコストカット
  • 振込作業の効率化

振込手数料のコストカット

振込にかかる手数料は他行によって異なります。取引先が多ければ振込を行う毎に振込手数料はかかり、手数料だけで大きな金額になります。

しかし、振込代行を活用することで振込手数料は一律の金額になるため、振込件数が多いほど大幅にコストをカットできます。

振込手数料が1件あたり一律286円の「セゾンスマート振込サービス」を用いて具体的に解説します。

まずは自社が毎月50社に振込を行っており、振込手数料だけの合計金額が毎月30,000円だと仮定しましょう。

セゾンスマート振込サービスを使用することで一律286円になるため、

  1. 286円×50社=14,300円
  2. 30,000円ー14,300円=15,700円

1ヶ月あたり15,700円の金額を削減できます。1年で換算すると、15,700円×12=188,400円ものコストダウンが見込めます。

振込作業の効率化

振込を行うたびに銀行の窓口に出向いたり、ネットバンキングのサイトから処理しなければいけません。取引先や従業員が多ければ多いほど、振込業務はもちろん振込情報の管理にも労力がかかるでしょう。

しかし、振込代行サービス代行を利用すれば、振込代金は代行会社に一括で支払うだけで終わりです。

あとは振込代行サービスが各振込先に振込を行ってくれるため、自社の経理担当者の負担を減らすことができ、振込作業の効率化へとつながります。

振込代行サービスの料金体系・費用

振込代金サービスの料金体系・費用は以下の表を参照ください。

初期費用振込代行サービスの契約時にかかる費用
(無料であることが多い)
月額基本料サービスを利用するために支払う金額。
手数料やオプション料は含まれないことが多い。(無料であることが多い)
組み戻し手数料代行会社に振込を依頼し、振り込みを行なった後にキャンセルをする場合に発生する料金。
振り込みをした金融機関から資金を返却してもらうために、組み戻し手数料が発生
振込手数料振り込み金額とは別にかかる手数料であり、金融機関に支払うお金

振込代行サービスの料金体系は代行企業によって様々ですが、初期費用や月額基本料は無料であることが多く、基本的には振込手数料で比較します。

ただ、振込手数料が安い代行サービスを選んで、初期費用や月額費用がかかり依頼する前との出費はあまり変わらないといったケースもあります。そのため、十分に確認したうえで依頼しましょう。

振込代行サービスの選び方

振込代行サービスを選ぶ際には下記3点を比較して選びましょう。

  • 振込手数料
  • 振込対象
  • 使いやすさ

振込手数料

振込手数料は金融機関へと支払うお金のため必ずかかる金額であり、振込代行サービスの手数料の相場は210円〜460円と異なります。ほとんどのサービスは振込手数料が一律の金額です。

ただし、振込手数料は海外銀行へのお支払いになると金額が高くなったり、振込手数料以外のコスト「組み戻し手数料」や「返金手数料」は別途金額がかかることもあります。

振込対象

振込代行サービス全ての企業が、法人や個人・企業への全ての振込に対応しているわけではありません。

例えば、従業員への給与振込を対象とした振込サービスもあります。

自社は取引先への振込が多いのか、従業員への給与振込が多いのかなど振込手数料が課題となっている対象を明確にし、導入サービスを決定しましょう。

使いやすさ

振込代行サービスを依頼しても、依頼する際の手間に時間がかかっていては振込作業の効率化ができていません。

原則、支払い日の前日までに支払予定額+振込手数料を指定口座に入金しておきますが、指定口座に入金していれば「支払予定額+振込手数料」が差し引かれるパターンや、売上金の一部が自動でチャージされる機能もあるため、支払い忘れを防ぐことができ入金作業を効率化することもできます。

振込代行サービス9選一覧比較表

本記事で紹介する振込代行サービスを9社比較表にしています。

会社・サービス振込手数料特徴
セゾンスマート振込サービス一律286円/件インターネットを使用し、セゾンパーソナルプラスが代わりに
金融機関への振り込みを代行する法人向けの振込代行サービス
ウェブフリコム総合振込:~440円
給与振込:~262円
導入実績8,000社・運用実績20年以上の豊富な実績に加え、

約20年間無事故で運営しているという安心感
楽たす振込楽たす振込:一律285円/件
楽たす給与振込:一律153円/件
仕入・業者への支払や経費精算、社員への給与・賞与の振込手続きを
ミロク情報サービスが代行するクラウドサービス
たよれーる
振込代行サービス
一律418円/件情報セキュリティマネジメントの国際認証(ISMS認証)を取得したシステムを
利用しているため、セキュリティ面でも安心
フリコミーア一律190円/件他行向けの振込手数料一律190円/件と業界最安値を
誇る代行サービス
ウェルネット送金サービス要問い合わせ業界唯一の「口座チェック機能」により、指定された銀行口座へ振込処理を行う前にエンドユーザーの方が
入力した口座情報のチェックを実施、組戻しを未然に防ぐことが可能
らくらく送金一律250円/件
(最大4件まで無料)
振込手数料は一律250円/件ですが、法人の加盟店様は4件/月まで、
個人の加盟店様は2件/月まで振込手数料が無料
SB Payment Service要問い合わせ通信各社が提供するサービスや金融機関口座に支払える
支払代行サービスであり、携帯電話番号と氏名だけで入金可能
TOP ONE 経理代行センターネットバンキング振込代行
(基本料金):11,000円/月(10件目まで)
(追加料金):1件ごとに+550円/月
記帳・給与計算・請求書発行など
経理に関する全ての業務の代行も行ってくれる

振込代行サービス9選

主な振込代行サービスを9社紹介します。

セゾンスマート振込サービス(株式会社クレディセゾン)

引用:セゾンスマート振込サービス

セゾンスマート振込サービスは、インターネットを使用し、セゾンパーソナルプラスが代わりに金融機関への振り込みを代行する法人向けの振込代行サービスです。

振込手数料は一律286円/件であり、全銀ファイル・振込データ一括作成ファイルで簡単データ登録でき、作成・承認するだけで振込業務が完了します。

振込対象法人・個人・給与振込
料金・総合振込 286円/件
・給与振込 132円/件

ウェブフリコム

引用:ウェブフリコム

ウェブフリコムは業界最大級の振込代行サービスで、導入実績8,000社・運用実績20年以上の豊富な実績を持っています。

社内基幹システムなどとのAPI連携に対応しているので、自社システム内で振込業務を完結できます。

金融機関と同水準のセキュリティ対策を施しており約20年間無事故で運営しているという実績もあり安心して任せられるでしょう。

振込対象法人・個人・給与振込
料金総合振込:~440円
給与振込:~262円

楽たす振込

引用:楽たす振込

楽たす振込は仕入・業者への支払や経費精算、社員への給与・賞与の振込手続きをミロク情報サービスが代行するクラウドサービスです。

振込情報の取り込みはExcelなどを用いた一括登録や全銀データの取り込み・システム連携など様々な方法で実現可能です。

振込対象個人・法人・給与振込
料金楽たす振込:一律285円/件
楽たす給与振込:一律153円/件

たよれーる 振込代行サービス

引用:大塚商会

大塚商会が提供するたよれーる振込代行サービスは、振込手数料一律418円(税込)/件であり、振込エラーが発生しても当日13時30分までにデータ修正すれば、無料で再振込できます。

また、システムは情報セキュリティマネジメントの国際認証(ISMS認証)を取得したシステムを利用しているため、防犯面でも安心してご利用できます。

振込対象法人のみ
料金一律418円/件

フリコミーア

引用:フリコミーア

フリコミーア(Fricomy@)は他行向けの振込手数料一律190円/件と業界最安値を誇る代行サービスです。

振込作業はデータ確定ボタンによる確定登録がなくとも振込指定日の午前12時を過ぎると振込データは自動確定し、入金(着金)確認取れ次第、システムが順次振込実行を行います。

振込対象法人
料金一律190円/件

ウェルネット送金サービス

引用:ウェルネット送金サービス

ウェルネット送金サービスは業界唯一の「口座チェック機能」により、指定された銀行口座へ振込処理を行う前にエンドユーザーの方が入力した口座情報のチェックを実施、組戻しを未然に防ぐことが可能です。

キャッシュバックキャンペーンからイベントのキャンセル時の払い戻し、採用活動時の交通費支給など様々な用途で豊富な実績を持っています。

振込対象法人・個人・給与振込
料金要問い合わせ

らくらく送金

引用:epsilon

らくらく送金は、仕入れ費用やオフィス賃料、公共料金などの口座振り込みを安い手数料で手続きできる振込代行サービスです。

振込手数料は一律250円/件ですが、法人の加盟店様は4件/月まで、個人の加盟店様は2件/月まで振込手数料が無料です。

振込対象法人・個人
料金一律250円/件

SB Payment Service

引用:SB Payment Service

SB Payment Serviceは通信各社が提供するサービスや金融機関口座に支払える支払代行サービスであり、携帯電話番号と氏名だけで入金できます。

多くの企業への導入実績も豊富であり、決算手段が多数用意されています。 また、契約のわずらわしさもなく振込業務の効率化も図れるでしょう。

振込対象法人・個人
料金要問い合わせ

TOP ONE 経理代行センター

引用:TOP ONE 経理代行センター

TOP ONE 経理代行センターは振込代行だけでなく、記帳・給与計算・請求書発行など経理に関する全ての業務の代行も行ってくれます。 そのため、経理担当者を雇わなくても経理の方が担当している業務を丸ごと代行できます。

振込代行サービスは「ネットバンキング振込代行」「ネットバンキング以外の振込代行」「電子納税設定代行」があり、振込に関する全ての業務を丸投げできます。

振込対象法人・個人(経理が行う全ての業務代行可能)
料金ネットバンキング振込代行(基本料金):11,000円/月(10件目まで)
            (追加料金):1件ごとに+550円/月

まとめ

本記事では、振込代行サービスの概要・活用するメリット・振込代行サービス10選の比較・紹介を行いました。

毎月必ず発生する振込業務は自社の経理担当が行うことがほとんどですが、振込代行サービスを利用することで、手数料のコストダウンと業務効率化が実現できるでしょう。

また、振込業務を期限を厳守しミスなく振り込むことで会社の信頼度向上にもつながります。

本記事を参考に自社にあった振込代行サービスを探してみてください。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)