EC運営代行会社おすすめ10選。特徴別に分類・費用や選び方を解説

ECサイトで自社製品やサービスを販売している企業は増えてきていますが、実際にサイトの構築や運営を行うのは非常に時間を要し、わからないことも多いです。

そのため、多くの企業はEC運営代行サービスを利用しています。

今回は、様々なニーズに応えるおすすめのEC運営代行会社10選を特徴別に分類し、それぞれの費用や選び方について詳しく解説します。

この記事が、最適なEC運営代行会社選びの一助になれば幸いです。

EC運営代行とは？

EC運用代行サービスは、ECサイトの戦略立案、構築、運営、改善などの一連の業務を代行してくれるサービスです。

後述しますが、ECサイトには、「モール型」「自社運営型」があります。

モール型では、楽天やアマゾンといった大型プラットフォームで商材を販売し、自社運営型では、自社でサイト構築を行い、そのサイト内で自社商材を販売を行います。

EC運営代行は、そのどちらに対しても支援を行っているサービスです。

EC運営代行に依頼できる業務

EC運営代行に依頼できる業務は多岐に渡ります。

以下では、主な業務を紹介いたします。

戦略設計	ECサイトの売上向上や認知拡大といった目標達成に向けた長期的な計画と戦略の策定。
ECサイト制作	ユーザーとやり取りをしたり、商材情報を投稿するためのECサイトの設計・開発。
マーケティング・集客	SEO対策、SNSマーケティング、広告運用などを通じた集客戦略の実施。
商品撮影	ECサイト内に掲載するための商材写真の撮影
商品登録・管理	商品情報の登録更新や在庫管理を含む商品データの維持・管理
配送代行	注文受付から梱包、出荷までの物流業務の全般を代行。
顧客対応	注文に関する問い合わせ対応やアフターサービスを提供。

戦略設計などの上流業務から配送、顧客対応などの下流業務まで一貫してEC運営に関わる業務を依頼することができます。

EC運営代行会社の分類

EC運営代行会社を選ぶ際には、自社のニーズに合ったサービス提供タイプを理解することが重要です。

大きく分けて、総合的な支援に強いタイプ、特定のECプラットフォームに特化したタイプ、そして越境ECに強いタイプの3つがあります。

1. 総合的な支援に強いタイプ
2. 特定のECに強いタイプ
3. 超越ECに強いタイプ

1. 総合的な支援に強いタイプ

このタイプの代行会社は、EC運営に必要な全ての要素をワンストップで提供します。

制作から集客、接客、物流に至るまで、ECサイト運営の一連の流れを総合的にサポートしてくれるのが特徴です。

戦略の設計からスタートし、ブランド構築、顧客獲得、リピーター確保といった幅広い業務をカバーします。

特に、ECを新しく始める企業や、売上だけでなくブランドの認知度や好感度を同時に高めたいと考えている企業に最適です。

このタイプの代行会社を選ぶことで、ECサイトの立ち上げから成長、さらにはブランディングまで、一貫したサポートを受けることが可能になります。

2. 特定のECに強いタイプ

一方、特定のECプラットフォームでの運営や集客に特化した代行会社も存在します。

これらの会社は、Amazonや楽天市場など、特定のプラットフォーム内での販売戦略やマーケティングノウハウに長けています。

また、戦略的部分に加え、それぞれのECで必要な情報や設定なども熟知しているため、初めてECに出店する企業でも安心して依頼できます。

特に、Amazonでの集客を重視する場合、その複雑なアルゴリズムやプロモーション手法を熟知した代行会社に依頼することで、売上向上を効率的に目指すことができます。

特定のECプラットフォームでの販売強化を考えている場合には、このタイプの代行会社が最適です。

3. 越境ECに強いタイプ

最後に、越境ECに特化した代行会社は、国境を越えたECサイト運営を得意とします。

これらの会社は、海外市場への販売拡大を目指す企業にとって最適です。

代行会社によって得意とする地域が異なるため、自社のターゲット市場が明確な場合は、その地域に精通している代行会社を選ぶことが重要です。

海外販売における物流のサポートや現地でのカスタマーサポートなど、越境EC運営に必要なサービスを総合的に提供してくれるでしょう。

EC運営代行会社の選び方・比較ポイント

実際に自社に最適なEC運営代行会社を一社選ぶのはすごく難しいことでもあります。

以下では、自社に最適なサービスを選ぶための比較ポイントを2つ紹介いたします。

• モール型か自社運営型で選ぶ
• 料金体系で選ぶ

モール型か自社運営型で選ぶ

ECサイトにはamazonや楽天といった大型プラットフォームで自社商材を出品する場合と、0から自社ECサイトを構築し、そこで自社商材を販売する場合があります。

モール型であれば、モール内で行われるキャンペーンやイベントでの戦略や競合商品の分析、商品ページの改善などを行う必要があり「それぞれのモールに対してノウハウや知見を持ち合わせているか」を重視して代行会社を比較するようにしましょう。

自社運営型であれば、集客のための広告運用やSNS運用などを自社で行う必要があります。

そのため、自社運営型であれば「集客のノウハウを持っているか」を重視して代行会社を比較するようにしましょう。

料金体系で選ぶ

３つの料金体系があり「月額固定」「成果報酬型」「複合型」があります。

「月額固定」であれば、中長期的に依頼することになるので、自社で依頼したい業務が明確に決まっており、ある程度収益が得られている企業にオススメです。

「成果報酬型」は、売り上げが上がらないと支払いが発生しない仕組みなので、リスクを負うことなく運営代行を依頼することができます。

「複合型」は、EC運営に関して、経験したことがなく何もわからない初期段階の企業にオススメです。

代行会社に戦略設計から依頼しつつ、その上でリスクを最小限に抑えることができます。

おすすめのEC運営代行会社10選一覧

先ほどの比較ポイントに基づいて、おすすめのEC運営代行会社を10社紹介いたします。

サービス名	タイプ	対応型	料金
アートトレーディング株式会社	総合的な支援	モール・自社運営	競合調査＋提案＋構築費用：100,0000円〜
サヴァリ株式会社	総合的な支援	モール・自社運営	・コンサルティングプラン：150,000円～ ・プレミアムプラン：300,000円～ ・フルサポートプラン：500,000円～ ・成果報酬：直近12ヶ月の平均売上に対して増加分5%
株式会社スタイリスト	総合的な支援	モール	要問い合わせ
株式会社これから	総合的な支援	自社運営	要問い合わせ
ワンプルーフ	Yahoo!に特化	モール型・自社運営	要問い合わせ
イーラ株式会社	楽天・Yahoo!に特化	モール・自社運営	要問い合わせ
株式会社CRB	Amazonに特化	モール	月額30,000円〜
Inagoraホールディングス株式会社	越境ECに強み	モール	要問い合わせ
株式会社飛躍	越境ECに強み	自社運営	要問い合わせ
株式会社fcafe	越境ECに強み	モール	要問い合わせ

主なEC運営代行会社（1. 総合的な支援）

総合的な支援に強みがあるEC運営代行会社を紹介します。

アートトレーディング株式会社

アートトレーディグは、ECサイトの制作・運営・コンサルティングを支援しており、さらに物流パートナーがいるため、在庫管理や発送業務などまで一貫して依頼することができるEC運営代行サービスです。

また、カート選択やモール選択から支援してくれるため、ECサイトを初めて運営する企業にオススメです。

対応型	モール・自社運営
料金	競合調査＋提案＋構築費用：100,0000円〜

サヴァリ株式会社

サヴァリは、戦略立案から実行、改善まで一貫したサービスを提供しています。料金体系も月額固定と成果報酬のどちらも用意しているのも魅力の一つでs。

また、週1〜の高頻度での打ち合わせを実施してくれるので、安心してEC運営を任せることができます。

対応型	モール・自社運営
料金	・コンサルティングプラン：150,000円～ ・プレミアムプラン：300,000円～ ・フルサポートプラン：500,000円～ ・成果報酬：直近12ヶ月の平均売上に対して増加分5%

株式会社スタイリスト

スタイリストのEC運営代行サービスは、「コンサルティング部門」「広告代理店部門」「受注発注CS部門」「クリエイティブ部門」「エンジニア部門」があり、全てを自社内完結させ 一気通貫した運営代行としてクライアントの売上と利益拡大にコミットサービスです。

モール年間大賞を5年連続15部門受賞しており、モール販売で安定した成果を残しています。

対応型	モール
料金	要問い合わせ

株式会社これから

これからは、自社ネットショップに特化したサービスを長年提供してきたEC運営代行会社です。

そのため、集客に関するノウハウが豊富で、自動集客ツール「Adsist」などを提供しています。

また、売り上げごとにコンサルティングを行なっているので、サイトを開設した後も継続的なサポートを受けることができます。

対応型	自社運営
料金	要問い合わせ

主なEC運営代行会社（2. 特定のECに特化）

特定のECに特化しているEC運営代行会社を紹介します。

ワンプルーフ(Yahoo!に特化)

ワンループは、Yahoo!を特化しているEC運営代行サービスで、ヤフーコマースパートナー認定のヤフーショッピングコンサルタントとしてサービスを提供しています。

また、楽天市場からYahoo!への移行業務も依頼できるため、現状Yahoo!で出店していなくても依頼できるのが魅力です。

対応型	モール型(楽天・Yahoo!)・自社運営
料金	要問い合わせ

イーラ株式会社(楽天・Yahoo!に特化)

イーラは、楽天モールで、月間売上1億円を超える実績のある店長が作った会社です。

そして、ヤフーコマースパートナーにも認定されているEC運営代行会社です。

モールでの出店はもちろん、コンサルティングやSEO対策も提供しているので、一貫したサービスを利用することができます。

対応型	モール・自社運営
料金	要問い合わせ

株式会社CRB(Amazonに特化)

CRBでは、国内ECの最大手「Amazon」と、世界26カ国へ海外販売の販路拡大ができる「Qoo10」を使った国内外に販路を一気に拡大できる販売代行サービスです。

運営代行サービスにありがちな月額数十万円といった従来の月額固定制を最小限に設定して、お客様が売れた際の販売手数料をいただいているためリスクを最小限にして販路拡大が実現できます。

対応型	モール
料金	月額30,000円〜

主なEC運営代行会社（3. 越境ECに強み）

越境ECに強みを持つEC運営代行会社を紹介します。

Inagoraホールディングス株式会社

Inagoraは、日本商品に特化した中国向け「ワンストップ型越境EC」サービスです。

自社越境ECアプリ**「豌豆公主（ワンドウ）」をメインとしたプラットフォーム事業と、 中国では全く認知度のないブランドを人気ブランドに育成するブランドインキュベーション事業**の２つを提供しています。

対応型	モール
料金	要問い合わせ

株式会社飛躍

飛躍は、Shopifyに特化し、小規模から大規模サイトの開発、グロースハック、アプリ開発など幅広くサービスを展開しています。

国内向けはもちろん、海外向けの多言語に対応したEC運営代行サービスを提供しています。

他社カートからShopifyに移行する支援も行なっているので、すでに他社カートでECサイトを運営している企業でも利用できます。

対応型	自社運営
料金	要問い合わせ

株式会社fcafe

fcafeは、超越EC歴16年以上のEC運営代行サービスです。

国際物流などを提供する、アリババグループ4PX EXPRESS JAPANや中国向けプロモーションにおける強力な外部パートナーと提携しており、運営だけではなく物流・プロモーションなども含めたご提案が可能です。

対応型	モール
料金	要問い合わせ

まとめ

今回はEC運営代行の依頼業務から分類、選び方まで紹介しました。

これからECサイトを運営したいと考えている企業は、その選び方や比較ポイントに基づいて自社にあったサービスを選択するようにしましょう。

この記事が、EC運営代行サービス選びの一助になれば幸いです。