無料SEOプラグインを目的別に4つご紹介。導入目的まで明確に解説。

色んな記事で紹介されているから!という理由で、SEO対策プラグインに「All in One SEO」や「Yoast SEO」を導入していませんか?

確かに上記のプラグインは有名ですが、どの機能を何のために利用しているか、理解して導入していなければ、全く意味がありません。

今回は、SEO対策の中から基本的な施策を抽出し、それに応じたプラグインをご紹介します。

SEOプラグインを導入する目的は明確ですか?

SEO対策といっても、その施策は数多く存在します。まずは、どのような対策が存在し、どのような効果が見込めるのか?を知りましょう。

Webサイトを運営する上で最低限必要な対策を以下にまとめました。どれも基本的な施策になりますので、順番に目を通してください。

  • title / meta description の最適化
  • SNSシェア
  • GA4やGSCの連携
  • XMLサイトマップ送信
  • ページ読み込み速度の向上
  • リンク切れチェック
  • その他の対策

title / meta description の最適化

Webページには、簡単なタイトルと説明文を記載でき、検索結果やSNSシェア時に反映されます。これらの文言を最適化することで、以下のような効果が見込めます。

title検索結果やユーザーにどんな内容が記載されているのかを端的に示す
タイトルを最適化することで検索結果に適切な情報を渡す
meta description検索結果の「title」の下に表示される100文字程度の説明文
ユーザーはその内容を見て判断するのでCTRに影響

SEO対策の中でも最も基本的な施策になります。最近のテーマでは、これらの機能が備わっていることが多いので、必要であれば、プラグインの導入を検討しましょう。

SNSシェア(OGP対策)

TwitterやFacebook等でWebページがシェアされた際の「見え方」を最適化します。設定していれば以下のようにSNS上で画像付きで表示されます。

シェア時のページの見え方
シェアされた時の見え方

SNS上でのWebページの露出やクリック率向上に貢献するので、必ず対策しましょう。こちらも最近のテーマでは、内部機能として実装されていることが多いです。

GA4やGSCの連携

こちらはSEO対策というより、Webページの分析に必ず必要なツールを簡単に連携できるかどうか?になります。それぞれ以下のような分析が可能です。

Google Analytics 4サイトに訪問したユーザーの行動(アクセス数など)
Google Search Consoleサイトの検索トラフィックや掲載順位を測定(検索KWの表示回数など)

最近のテーマだと、簡単に連携できることが多いです。SEO対策を行う上で必須ツールになりますので、サイトに組み込むのが難しい場合は、プラグインを利用してもよいかもしれません。

XMLサイトマップ送信

Webページを検索結果に認識してもらうためには、XMLサイトマップを検索エンジンに送信する必要があります。Google Search Consoleで簡単に送信できるのですが、いちいち手動で行うのは面倒です。

この対策として、WordPressで記事が公開された際に、サイトマップを自動送信するプラグインを導入する方が多いです。こちらはテーマには備わっていないので、プラグインの利用が必須になります。

ページ読み込み速度の向上

Webページにアクセスしてから表示される時間が遅いと、以下のデータの通り、ユーザーが離脱しやすくなります。

表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇
表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇
表示速度が1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇
表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇
表示速度が1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇
ページの要素(テキストやタイトル、画像など)の数が400個から600個に増えると、コンバージョン率は95%下がる

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上記から、ページの表示時間が遅いと、検索結果に悪影響をもたらす可能性があるため、以下のような対策を行い、読み込み速度の向上を測ります。

  • 画像サイズの最適化
  • テキストファイルの圧縮
  • サーバー性能の向上
  • ブラウザキャッシュの利用 等

自分の運営するサイトのページの読み込みが遅ければ、プラグインを導入して対策することが多いです。

リンク切れチェック

Webページに記載したリンク先のページが存在しないと「リンク切れ」状態になり、アクセスしても欲しい情報を手に入れられない事態に陥ります。

こうなると、ユーザビリティ、クローラビリティ共に損ねる可能性があるので、リンク切れが生じれば、URLを差し替える等の作業を定期的に行う必要があります。

ただし、これらを人力で行うのは、非常に難しいので、プラグインを導入して、自動でメンテナンスすることが多いです。

その他

上記で代表的な施策をご紹介しましたが、以下のような対策もございます。これらは、基本的にテーマやサーバーに機能として内蔵されていることが多いです。

パーマリンク設定ページURLの最適化
パンくずリストユーザビリティ、クローラビリティの向上
モバイルユーザビリティスマートフォンで閲覧した時の表示最適化
SSL対応URLがHTTPSになっているかどうか

SEO対策にオススメの目的別プラグイン4つ

それでは、冒頭で述べた各SEO対策にオススメのプラグインをご紹介していきます。

以下にプラグイン名と可能な対策を表にまとめましたので、運営中のサイトに適したものをお使いください。

プラグイン可能な対策
SEO SIMPLE PACKtitle / meta descriptionの最適化
SNSシェア(OGP対策)
GA4 / Search consoleの簡単設定
各種生成ページのnoindex設定など
Converter for Media画像の軽量化によるページ読み込み速度向上
XML Sitemap Generator for GoogleXMLサイトマップの自動送信
Broken Link Checkerリンク切れを自動チェック

SEO SIMPLE PACK

SEO SIMPLE PACK
SEO SIMPLE PACK

SEO対策として最も基本的かつ効果的な機能だけを備えたシンプルなプラグインです。以下を設定したいだけなら、このプラグインだけで十分です。

  • title / meta descriptionの最適化
  • SNSシェア時の設定(OGP対策)
  • GA4 / Google Search Consoleの簡単設定
  • 各種生成ページのnoindex設定 など

UIが直感的でわかりやすく、どのようなテーマとも併用しやすいので、どんな方にもオススメです。

Converter for Media

Converter for Media
Converter for Media

メディアライブラリにアップロードした画像の形式を自動でWebpに変換して表示してくれます。Webp非対応ブラウザ時には元の形式で表示するので、画像の軽量化に最適なプラグインです。

ページの読み込み速度を上げるために、オススメなプラグインは他にもありますが、最近はテーマやサーバーに内蔵されており、効果がそこまで高くないので、割愛しております。

ひとまず、このプラグインだけでも、かなり軽量化できるので、試してみてください。

XML Sitemap Generator for Google

XML Sitemap Generator for Google
XML Sitemap Generator for Google

XMLサイトマップ送信で最も有名なプラグインです。「(旧)XML Sitemaps」

最初に設定すれば、XMLサイトマップを定期的に自動で送信し、クローラーの巡回効率を上げることができるので、設定しておいて損はないプラグインです。

このプラグインがなければ検索エンジンにインデックスされなくなる訳ではないので、必ずしも導入する必要はございません。

Broken Link Checker

Broken Link Checker
Broken Link Checker

Webサイト内のリンク切れを自動で検出して、通知してくれるプラグインです。大抵のメディアでこのプラグインは利用されているのではないでしょうか。

メディア立ち上げ初期時は必要ありませんが、育ってくると、記事の管理が大変なので、頃合いをみて導入することをオススメします。

Yoast SEO / All in One SEOは使わないの?

冒頭で述べたように「有名だから」という理由で、「Yoast SEO」や「All in One SEO」を導入するのはオススメしません。

これらは記事内で述べたような複数のSEO対策を1つのプラグインで対応できる高機能なツールですが、機能が多すぎるが故に使用テーマの機能と干渉する可能性があります。

さらに、使わない機能が多い場合、サイトのパフォーマンスを下げる可能性もあるので、明確な目的がない限りは導入を見送ったほうが良いです。

大抵の日本製有料テーマは、これらの利用を推奨していないので、必ず非推奨プラグインを確認してください。

自作テーマや海外製テーマでSEO関連の機能を内部にあまり備えていない場合は、オススメです。

SEOプラグインを使う上での注意点

WordPressプラグイン全体にいえることですが、利用する際には、以下の3つにご注意ください。

  • バージョンを最新に保つ
  • プラグインを増やしすぎない
  • テーマと干渉していないか

バージョンを最新に保つ

プラグインは定期的に修正や機能追加を行うため、バージョンがどんどん更新されていきます。

このバージョンを最新に保つことで、セキュリティの向上や機能の改善を受けることができるので、定期的に必ず更新してください。

なお、プラグインを更新する際は、アップデート内容によってサイトに影響を与える可能性があるため、バックアップをとってから行うようにしましょう。

プラグインを増やしすぎない

プラグインを複数使用することは一切問題ありませんが、利用目的や機能を把握していないプラグインをいくつも導入することは避けましょう。

また、数が少なくても、高機能なプラグインを複数利用すると、機能同士が干渉し合う可能性があるので、用途が限定されたものを利用するのがオススメです。

なお、利用しないものは、無効化ではなく削除するようにしてください。

テーマと干渉していないか

最近のテーマはかなり高機能で、内部に様々な機能を備えています。特にSEO周りの機能はプラグインと被る可能性が高いので、注意して導入してください。

また、テーマのマニュアル等を見れば、非推奨プラグインが記載されていますので、必ず確認するようにしましょう。

個人的に「Jetpack」は干渉する可能性が極めて高いので、扱いにはご注意ください。

SEOプラグインで順位が上がる訳ではない

今回ご紹介したプラグインは、あくまで検索エンジン最適化のお手伝いをする便利ツールです。こちらを導入したからといって順位が向上する訳ではありません。

本気で順位を上げたい場合は、勝負する市場選びから、KW設計、コンテンツ制作、テクニカルSEO等、学ぶべきことがたくさんあります。

最初はなかなか結果が出ませんが、継続すれば少しづつ結果が出てきますので、地道に努力して、メディアを育ててみてください。

b-pos編集部

代行・外注サービスの比較サイトb-pos(ビーポス)の編集部。b-posは、BPOサービスの比較検討時に知っておきたい情報やサービスの選び方について解説するメディアです。サービスの掲載企業の方はこちらから(https://b-pos.jp/)