DM発送代行の費用相場とコスト削減のコツ。安さだけで選んではいけない理由まで解説

DM発送代行は、営業活動や販促施策の一環として多くの企業が活用しています。しかし、いざ依頼しようとすると「1通あたりいくら?」「見積もりの金額は妥当?」「なるべくコストを抑えるにはどうしたらいい?」といった疑問や不安が出てくるのではないでしょうか。

実は、DM発送代行の費用には相場がある一方で、見積もりに含まれない“隠れコスト”や、安さだけで選ぶことによる落とし穴も存在します。

そこで本記事では、

  • DM発送代行の費用相場(通数別・業者別の傾向)
  • 見積もりで注意すべきポイントと追加費用の実態
  • コストを抑えるための具体的なコツ
  • 選ぶ際に失敗しないためのチェックポイント
  • 実際に導入した企業の費用と効果事例

といった内容をわかりやすく解説します。「価格だけ」で判断せず、後悔しない発注をするために、ぜひ最後までご覧ください。

DM発送代行についての詳細や、おすすめの代行会社は以下の記事にて詳しく説明しているので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:DM発送代行サービス14選一覧。依頼時によくある失敗パターンと回避策までご紹介

DM発送代行の費用相場はどれくらい?

結論から言うと、DM発送代行の費用は1通あたり約40〜150円程度が相場です。費用は「発送通数」「依頼範囲(印刷・封入・発送など)」「オプションの有無」によって大きく変動します。

まずは通数ごとの相場感を押さえたうえで、費用がどのように決まるのかを解説していきます。

通数目安相場(1通あたり)特徴・補足
〜500通約80〜150円小ロットは割高になりやすい
1,000〜3,000通約60〜100円コストパフォーマンスが取りやすい
5,000通以上約40〜80円ロット割引が効きやすく、単価が安くなる

DM発送代行の費用は、以下のような複数の工程の合計で決まります。

  • 印刷費(チラシ・はがき・封筒など)
  • 封入封緘費(人手作業または機械作業)
  • 宛名印字費用(リストに基づく宛名データ印字)
  • 郵送費(送料)
  • データ加工費(住所リストの整形や重複排除など)
  • リスト提供費(業者保有の宛先リストを使う場合)
  • オプション費(追跡機能、効果測定タグ付けなど)

実際の見積もりでは、「一式料金」として提示される場合も多いですが、上記のどこまで含まれているかは必ず確認が必要です。

小ロットは高くつく?大量発送なら1通あたりの費用が激減

DM発送代行の費用は、「発送通数」に大きく左右されます。この業界ではまとめて依頼するほど1通あたりのコストが下がるというスケールメリットが非常に大きいため、少ない通数で依頼すると割高になり、大量ロットで依頼するとコストパフォーマンスが大幅に向上します。

【例1】500通未満の小ロット
・封入や封緘作業を人手で行う必要があり、作業単価が上がる
・印刷費・発送準備費などの固定費を通数で割ると、1通あたりの負担が重くなる
・業者によっては、少量対応自体を受け付けていないケースも

結果として、1通あたりの費用が100〜150円程度になることが多く、単価としてはかなり割高です。

【例2】5,000通以上の大量ロット
・発送業者との大口契約により、送料も抑えられることがある
・封入や宛名印字を機械で自動化できるため、作業効率が向上
・印刷物もまとめて大量発注することで、用紙・インク代などを削減

これにより、1通あたりの費用が40〜80円程度にまで下がります。つまり、同じ内容・同じ品質でも、発送通数が多ければ多いほど、1通あたりのコストは半額以下になる可能性があります。

少量でも依頼できる業者はあるが、選定が重要

もちろん、「500通以下でも柔軟に対応してくれる業者」も存在します。たとえばスタートアップ企業や地域の工務店など、小規模ターゲットに向けてピンポイントでDMを送りたい場合は、小ロット対応が可能な業者を選ぶことが前提になります。

ただし、その際は以下のような点に注意しましょう。

  • 小ロット向けの料金体系が明確にあるか(最小発注数や基本料金を確認)
  • 作業が手作業にならないか(=納期や品質への影響)
  • 「最低◯円〜」など曖昧な見積もり表現になっていないか

費用だけでなく「目的」も合わせて考える

費用を抑えるために大量発送を選ぶのは合理的ですが、「本当にその通数が必要か?」という視点も重要です。無駄に大量送付しても反応が得られなければ費用対効果は悪化します。

逆に、ターゲットを絞った質の高い少量配布で高い成果を出せることもあります。このように、コストと成果のバランスをどう設計するかが、DM施策成功の鍵となります。

見積もり時に注意すべき「隠れコスト」とは?

DM発送代行を依頼する際、見積もりの金額だけで「安い・高い」を判断するのは危険です。なぜなら、一見安く見える料金表の裏に、見積もり外の追加料金(=隠れコスト)が存在するケースがあるからです。

依頼前に「何が料金に含まれていて、何が含まれていないか」を明確にしておかないと、結果的に予算オーバーや納期トラブルに繋がる恐れがあります。

見積もりに含まれないことが多い追加料金

見積書には「印刷・封入・発送」といった基本作業の料金だけが書かれていることがよくありますが、以下のような追加費用が発生するケースも少なくありません。

項目内容発生しやすいケース
データ加工費宛名リストの整形・修正などExcel形式が整っていない
データチェック費入稿データの確認・修正自社で用意した原稿にミスがある
再作業費校了後の修正により再印刷デザイン修正や誤字対応
検品費(持ち込み)自社支給資材の検品対応封筒やチラシのみ自社準備の場合

「一式料金」と記載されていても、これらが含まれていないケースが多く、“当たり前”と思って依頼すると、見積もり金額より数万円〜十数万円高くつくこともあるため、必ず事前に確認をしましょう。

オプションで発生する料金項目

業者によっては、サービスをより効果的に活用するための「オプションサービス」が用意されています。便利な一方、オプション料金が積み重なると総額が大きく跳ね上がることもあります。

主なオプションには以下のようなものがあります。

オプション内容費用目安備考
ターゲットリストの購入1件あたり10〜50円程度精度や属性によって価格変動あり
デザイン制作(チラシ・封筒)2〜10万円程度修正回数で追加料金が発生する場合も
レスポンス追跡機能(QRコード発行、アクセスログ解析)1〜3万円程度効果測定をしたい企業向け
コールセンター対応(電話窓口)月額5万円〜DM送付後の問い合わせ対応を代行

こうしたサービスは便利ですが、費用対効果をしっかり見極めて利用することが重要です。

「安さ」だけで選ぶと失敗する理由(実例あり)

DM発送代行は一見すると「単純な作業の外注」のように見えますが、実際はノウハウ・対応力・品質管理が問われる繊細な業務です。「とにかく安い業者を選んだ結果、むしろ損をした」という事例も少なくはありません。

以下では失敗事例の一部をご紹介します。

失敗事例①:納期遅延でキャンペーンが無駄に

ある中小企業が、最安値をうたうDM発送代行業者に1万通のDM送付を依頼しました。

しかし、スタッフの人員が足りておらず、発送が予定より3日遅れに。結果として、販促キャンペーンの開始日までにDMが届かず、機会損失が発生。数十万円かけた広告企画がほぼ無意味になってしまいました。

失敗事例②:レスポンス率が著しく低下

別の企業では、コスト削減のために最も安価な業者を選んだところ、使用された印刷用紙の質が悪く、仕上がりも薄暗い印象に。

顧客から「チープで信頼感に欠ける」との声が多く届き、結果としてDMの開封率・レスポンス率が他業者と比べて半分以下に落ち込みました。安く済んだはずの費用が、実際には集客効果を大きく損なっていたのです。

失敗事例③:対応の遅さにより社内工数が増加

3つ目の事例では、見積もり金額の安さに惹かれて契約した業者が、やり取りのレスポンスが極端に遅く、修正指示や入稿確認に毎回数日かかるという状態に。

本来は業務を外注して手間を減らしたかったにも関わらず、社内でのフォロー対応に追われ、担当者の業務負荷がかえって増える結果となりました。

「安さ」は確かに魅力的な判断軸の一つですが、それだけで決めてしまうと、こうした失敗につながるリスクがあります。費用の比較だけでなく、対応力や品質、トラブル時のサポート体制まで含めた「総合的な信頼性」を確認することが大切です。

DM発送代行の費用を抑えるコツ

DM発送代行の費用は、工夫次第で数万円単位の削減が可能です。

ここでは、コストを抑えるための具体的な方法として、発注のタイミングや相見積もりの取り方、価格交渉のコツを紹介します。

費用を下げやすいタイミング・発注条件

DM発送代行の費用は、業者の繁忙期や閑散期によって大きく変動します。特に、年末や新年度前(3月)は企業のキャンペーンが集中し、依頼が多くなるため、料金が高くなる傾向があります。

逆に、6月から8月の夏や、1月中旬から2月の初めなどは比較的業者が空いていることが多く、コストが安くなることがあります。

特に、以下のようなタイミングを狙うと、コストを抑えることができます。

閑散期1月中旬〜2月、6月〜8月など、依頼が少ない時期
納期に余裕がある場合急ぎでないと、業者が余裕を持って作業できるので追加料金がかかりにくい

また、発注の条件も重要です。例えば、納期に余裕を持つことで急ぎの対応を避けることができ、追加費用を抑えることができます。さらに、デザインや宛名リストを事前に準備しておくと、業者側の作業がスムーズになり、余分な費用をカットできます。

大きなロットでの発注もコスト削減に有効です。毎月少量ずつ発送するのではなく、数ヶ月分をまとめて発注すると、割引が適用される場合があります。

効率よく相見積もりを取る方法

相見積もりを取ることで、複数の業者の価格を比較でき、適正価格を把握することができます。しかし、相見積もりを取る際に注意すべき点があります。

まず、見積もりを依頼する際は、条件をできるだけ統一することが重要です。例えば、以下の要素を同じにして依頼しましょう。

依頼内容の要素
送付DMの内容送る商品やサービスの案内
発送地域都道府県や地域を絞る
納期発送予定日を設定

同じ内容で複数の業者に見積もりを依頼すれば、価格やサービスの違いをしっかり比較できます。

さらに、見積もりの依頼方法にもコツがあります。一度に複数の業者に見積もりを依頼する際、あらかじめ共通のフォーマットを用意すると、返答が整理しやすくなります。また、相見積もりを取りすぎると、後で整理するのが大変になるため、3〜4社程度に絞るのが効率的です。

価格交渉をする際のポイントとNGワード

価格交渉を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

まず、交渉を始める際には、業者に対して「どうしても価格を下げたい」という姿勢ではなく、柔らかく「もう少しお得にできる方法はないか?」という感じで相談してみましょう。例えば、「他の業者ではこれくらいの価格でしたが、この金額でお願いできないでしょうか?」と具体的に伝えると、業者側も応じやすくなります。

次に、交渉時に避けるべき言葉についてです。

NGワード理由
「一番安いところに頼むつもり」威圧的で業者が不快に感じる可能性が高いです。
「高すぎるから安くして」感情的に聞こえ、冷静な交渉を阻害します。
「他社と比べて明らかに高い」否定的な言い回しが交渉の雰囲気を悪化させる可能性があります。

逆に、以下のような言葉で交渉を進めると、相手も協力的になります。

OKな言葉理由
「もう少し安くなる方法はありませんか?」柔らかく依頼することで、業者が協力的になりやすいです。
「他の業者でも同様の条件を聞いたのですが」比較している事実を伝え、納得感のある交渉がしやすくなります。

このように、交渉時には冷静で礼儀正しい姿勢を保ちつつ、お互いが納得できる形を目指すことが、良い結果に繋がります。

以上の方法を実践することで、DM発送代行の費用を効果的に抑えることができます。交渉の際には、無理な値切りを避け、相手を尊重しながら進めることが成功のカギです。

料金以外に比較すべき重要なポイント

DM発送代行を選ぶ際には、料金だけでなく、サービスの質やサポート体制にも注目することが大切です。以下では、料金以外で比較すべき重要なポイントについて詳しく解説します。

  • 納期の柔軟性と対応スピード
  • 発送品質(印刷・封入ミスの有無)やサポート体制
  • 発送後のレポート・効果測定支援などの有無

納期の柔軟性と対応スピード

納期はDM発送代行を利用する際に非常に重要な要素です。特に、販促キャンペーンやイベントなどの締め切りが決まっている場合、納期が守られるかどうかが成果に直結します。しかし、納期だけでなく、その柔軟性もチェックする必要があります。

業者によっては、急な納期変更に対応できない場合もあるため、発注前に納期の調整が可能かどうか、緊急時に迅速に対応してくれる業者かどうかを確認しておくことが重要です。また、納期を守るために、どのような管理体制を敷いているのか、具体的な対応方法についても確認しておくと安心です。

納期変更の対応予定より早く発送をお願いすることは可能か?急な変更に対応してもらえるか?
納期保証の有無業者は納期に対する保証を提供しているか、またその保証がどのような条件で適用されるか?

このような確認を行うことで、万が一の納期変更にも対応できる業者を選ぶことができます。

発送品質(印刷・封入ミスの有無)やサポート体制

DM発送代行業者の品質管理体制やサポートの充実度は、依頼する際にとても重要です。特に、印刷ミスや封入ミスがあれば、送付したDMの効果が大きく損なわれてしまいます。

発送代行を依頼する前に、業者がどのような品質管理を行っているのかを確認しましょう。例えば、印刷や封入におけるチェック体制、複数回の検品プロセスがあるかどうかがポイントです。また、万が一ミスが発生した場合の対応策(再送など)や、誤配送などのクレーム対応についても確認しておくと安心です。

さらに、サポート体制も重要です。特に、発送中に何か問題が発生した場合、迅速に対応してくれる業者を選ぶことが必要です。業者が提供するサポートの質(電話・メール・チャット対応の有無など)についても確認しておくと、万が一のトラブル時にもスムーズに解決できます。

品質管理体制印刷や封入の品質を保つために業者がどのようなチェックを行っているか。
サポート体制迅速なクレーム対応が可能か、対応窓口はいつでも開いているか。

発送後のレポート・効果測定支援などの有無

DM発送代行を依頼した後、その効果をどのように測定するかも重要なポイントです。発送後にDMの効果を確認するためには、効果測定を支援するサービスがあると非常に便利です。例えば、発送したDMがどれくらい読まれたか、返答がどれほどあったか、などのデータを提供してくれる業者もあります。

こうした効果測定の結果を元に、次回のキャンペーンやDM発送の改善点を見つけることができます。また、レポートの内容がどれくらい詳細か、具体的なデータをどれだけ提供してくれるかも比較の際に重要なポイントとなります。

さらに、これらのレポートは、次回の発注やマーケティング戦略を立てる上でも有益な情報源となります。業者がレポートや効果測定支援をどれだけ充実させているかも、選ぶ際の大きな判断基準となるでしょう。

効果測定DM発送後の反応や効果を測定する仕組みがあるか。
レポート内容提供されるレポートはどれくらい詳細か、どのような指標で効果を示しているか。

以下の記事では、DM発送代行サービスをタイプ別に詳しく紹介しているので、依頼を検討されている方は合わせて参考にしてみてください。

関連記事:DM発送代行サービス14選一覧。依頼時によくある失敗パターンと回避策までご紹介

DM発送代行の活用事例|費用感と成果を具体的に紹介

DM発送代行を検討している方にとって、「実際にどれくらいの費用で、どんな成果が出るのか?」は気になるポイントだと思います。

ここでは、目的や業種が異なる3つの企業事例を紹介し、依頼時の背景や支援内容、かかった費用感、そして得られた成果を具体的にまとめました。

事例①:フォローレター型DMで成約率アップ(住宅リフォーム会社)

【抱えていた課題】
イベントや見学会に来場した見込み客への継続フォローができておらず、商談化率が上がらないことに悩んでいた。

依頼内容
・過去に接点があった顧客300名に対して、月1回、施工事例やキャンペーン情報を掲載したA4圧着DMを発送
・印刷、封入、宛名印字、発送まですべてを代行会社に一括依頼
・文面やレイアウトも季節に合わせて毎回提案してもらえるプランを利用

費用感
1回あたり約7万円(1通あたり約230円)※デザイン費別、印刷・封入・発送込み

得られた成果
・DM経由の問い合わせが毎月5件ほど発生し、うち2~3件が商談化
・手書き風レター形式が反響を集め、全体の成約率が向上

事例②:休眠顧客向けDMで再商談を獲得(BtoB向けIT企業)

【抱えていた課題】
以前提案して終わった法人顧客リストが眠っており、新サービスの案内をしてもメールは反応が薄かった。

【依頼内容】
・過去商談リスト800件に対して、封書DMでサービス資料と導入事例のチラシを送付
・リストの精査から印刷・封入・簡易追跡つき発送までをワンストップで依頼

【費用感】
約20万円(1通あたり約250円)※資料封入物3点、簡易追跡つき

【得られた効果】
・約5%の企業から問い合わせがあり、うち3社が商談化
・メールよりも反応率が高く、「手元に届く」アナログな手法の有効性を再認識

事例③:新店舗の集客にポスティングDMを活用(美容サロンチェーン)

抱えていた課題
新店舗オープンに合わせた地域住民への認知拡大と、初回集客をできるだけ早く確保したいという課題があった。

依頼内容
・新店舗の周辺エリアに対して、ハガキサイズのキャンペーンDMを5,000部ポスティング
・デザイン作成から印刷・配布までをトータルで依頼

費用感
約25万円(1通あたり約50円)※デザイン・印刷・ポスティングすべて込み

得られた成果
・配布から2週間で150件以上の予約を獲得
・来店者の約4割が「DMを見た」と回答し、地域密着型の訴求が効果的だったことが判明
・再来店にもつながり、定着率も向上

こうした事例からもわかるように、DM発送代行は「誰に」「どんな内容を」「どの形式で」届けるかによって費用も成果も大きく変わります。単に価格だけを見るのではなく、自社の目的に合ったプランを選ぶことが重要です。

DM発送代行の料金や費用に関するよくある質問

DM発送代行を利用する際、料金や費用について不安や疑問がある方も多いでしょう。ここでは、よくある質問をまとめたのでご紹介します。

Q1. DM発送代行の料金は1通あたりいくらが相場ですか?

一般的なはがきサイズのDMであれば、1通あたり30〜80円前後が相場です。ただし、印刷物の仕様(サイズ・カラー・紙質など)や封入点数、発送方法(普通郵便・追跡付きなど)によって大きく変動します。封書DMの場合は1通あたり150〜300円前後になるケースが多いです。

Q2. 小ロット(数百通)でも依頼できますか?

はい、対応可能な業者も多いですが、小ロットの場合は1通あたりの単価が割高になる点に注意が必要です。印刷や作業のコストが分散できないため、1通200円を超えるケースもあります。費用対効果を考えると、1,000通以上を目安にするとコストパフォーマンスが良くなります。

Q3. デザインや原稿作成も費用に含まれていますか?

基本的には含まれていないことが多いです。印刷・封入・発送がセットの代行費用とは別に、デザイン費(1万〜5万円程度)や原稿ライティング費用が発生することがあります。初めて依頼する場合は、見積もりにこれらが含まれているか必ず確認しましょう。

Q4. 見積もりに含まれない「隠れコスト」って何がありますか?

以下のような項目が追加費用として発生することがあります。

リスト購入費宛先リストがない場合に発生(数千円〜)
デザイン費DMのレイアウト・構成の作成費(1万〜5万)
封入作業の追加費複数点の封入や特殊作業時に加算
追跡対応費発送後に追跡番号をつけるオプション(10円/通〜)

事前に確認しておかないと、当初の見積もりよりも大幅に高くなるケースがあるため注意が必要です。

Q5. 安い業者を選ぶとどんなリスクがありますか?

「印刷がかすれていた」「リストに間違いがあって届かなかった」「発送予定日を過ぎた」など、品質や対応面でのトラブルが起きやすいです。費用だけで判断せず、実績・レビュー・担当者の対応なども総合的にチェックするのが重要です。

まとめ|最適な費用感でDM発送代行を活用するために

DM発送代行は、手間を減らしつつ効率的にターゲットにアプローチできる手段として、多くの企業に活用されています。しかしその一方で、費用が不透明だったり、安さだけで選んで失敗するケースも少なくありません。

まず押さえておきたいのは、DM発送代行の費用は「印刷・封入・発送」など複数の工程の合算であること。これに加えて、リスト購入やデザイン制作、追跡対応といった追加料金が発生する場合もあるため、見積もり時には内容をしっかり確認することが重要です。

また、費用を抑えるには「発注のタイミング」や「ロット数の調整」「相見積もりの取り方」など、ちょっとした工夫で数万円〜数十万円の差が出ることもあります。

一方で、価格だけを見て選んでしまうと、以下のような落とし穴もあります。

  • 印刷や封入の品質が悪く、ブランドイメージを損なった
  • 発送ミスでDMが届かず、販促効果が出なかった
  • アフターサポートがなく、効果検証もできなかった

こうした失敗を避けるには、費用面とサービス内容を総合的に比較し、自社の目的や体制に合った代行業者を選ぶことが最も大切です。

「ただ安い」ではなく、「効果的かつ適正価格」で実施できるパートナーを見つけること。それが、DM発送代行をマーケティング施策として成功させる第一歩となるでしょう。

b-pos編集部