新卒採用向けの手法10選!各手法のメリット/デメリットもご紹介
新卒採用は就職情報サイトや合同説明会が一般的でした。近年、採用の多様化が進み、SNS採用や企業からのスカウトなど、様々な採用手法が登場しています。
当記事では、新卒向けの採用手法を10個ご紹介してきます。どれもメリットやデメリット、コストについて触れてますので、現状とマッチした採用手法をご検討ください。
新卒採用の主な採用手法10選
新卒採用で主に利用されている採用手法を10個ご紹介していきます。各手法別にメリット・デメリット、想定されるコストについても合わせて解説してますので、ぜひ参考にしてください。
- 就職情報サイト
- 合同会社説明会
- 会社説明会
- リファラル採用
- 自社採用サイト
- ダイレクトリクルーティング
- 人材紹介サービス
- SNS採用
- 採用代行
- ハローワーク
就職情報サイト
新卒を採用する手法で最もメジャーなのが就職情報サイトです。代表的な就活サイトがマイナビやリクナビで「とりえあず登録しておくべき」と言われるほどです。
大手の媒体は、登録している就活生の数が非常に多いため、幅広い層にアプローチしやすくなっています。また、企業情報の入力などもフォーマットが決められているので、比較的簡単に採用情報を登録できます。
メリット | ・多くの学生にアプローチ可能 ・効率よく母集団を形成可能 ・一括支払いのためコストコントロールしやすい |
デメリット | ・ターゲット以外のエントリーも多い ・競合が大手のため、知名度が低い企業が不利 ・先行投資のため費用対効果が見込めない可能性 |
コスト | 例)1シーズンの費用 マイナビ:80万円〜 キャリタス就活:50万円〜 あさがくナビ:70万円〜 |
合同会社説明会
多くの企業が集まって、学生に対して説明会を開くイベントです。1つの会場に様々な企業がブースを設け、人事担当者が直接学生と話せる機会を得ることができます。
また、就職情報サイトで検索されにくい企業でも、学生に直接呼び込みを行えるため、接触できるチャンスを増やすことが可能です。
メリット | ・知名度が低い企業でも学生を呼び込める ・自社を知らない学生と出会える ・対面でしか出せない魅力を伝えれる |
デメリット | ・当日の参加者を予測しづらい ・出展料やスタッフの動員が必要 ・開催場所が都心部で中心のため、地方に拠点を置く企業は不利 |
コスト | 開催地域や規模によって変動 例)マイナビ就活直前EXPO1ブロック ・東京:90万円 ・名古屋:70万円 ・大阪:80万円 |
会社説明会
企業が求職者に対して、自社をより深く知ってもらうために開催する個別の説明会です。合同会社説明会とは違い、参加が自社だけのため、魅力を自らのペースで伝えやすくなります。
逆に会社の知名度が低い場合に、参加者が集まりにくい可能性があります。実際に規模の大きい企業ほど会社説明会を開催する傾向にあるようです。
メリット | ・求職者に時間をかけれる ・スケジュールをコントロールしやすい ・工数やコストを削減しやすい(特にオンライン) |
デメリット | ・知名度が低いと集まらない ・社内ですべて手配する必要アリ |
コスト | 外部コストなし |
リファラル採用
自社の従業員から、知人を紹介して採用する手法になります。採用された場合、紹介者にいくらかのインセンティブを支払う企業も存在します。
自社と応募者をよく知る従業員からの推薦となるため、採用基準を満たした人材である可能性が高く、大きなミスマッチが起こりくいのが特徴です。ただし、同じような人材が集まりやすい傾向にあります。
メリット | ・採用コストを削減できる ・ミスマッチが起こりにくい ・早期退職しにくい |
デメリット | ・人間関係がマイナスに働く可能性 ・社員の認知不足によるミスマッチの可能性 ・人材の同質化 |
コスト | 外部コストなし その他費用:インセンティブ費用、ツール利用料など |
自社採用サイト
自社の採用ホームページから募集を行う手法です。就職情報サイトと違い、掲載する情報に一切制限がなく、会社独自の表現が可能となります。
一般的に応募者は、求人を見た後にどのような企業か探るために採用サイトを閲覧することが多いです。このとき採用サイトが存在するだけで応募者に安心感を与えるため、副次的な効果も期待できます。
メリット | ・ 独自のデザイン・表現が可能 ・追加で費用がかからない ・存在することで応募者に安心感を与える |
デメリット | ・自社に興味がある応募者しか見ない ・募集効果が期待できない(SEOやSNSなどを活用しない場合) ・制作費用/工数がかかる |
コスト | 制作費用 |
ダイレクトリクルーティング
企業から学生にスカウトを送ってアプローチする採用手法です。就職情報サイトに登録して学生からのエントリーを待つのではなく、企業側が主体的にアクションする形になります。
成果報酬型のサービスが多いため、うまく運用すれば、コストを削減することが可能です。なお、効率よく成果を出すためには、それなりの工数がかかるため、専属スタッフを配置することが多いです。
メリット | ・ 採用コストを抑えやすい ・ターゲットの人材を取りやすい ・少数採用向き |
デメリット | ・運用工数がかかる ・運用難易度が高い ・大量採用には不向き |
コスト | 例)成果報酬 OfferBox:1名38万円〜 dodaキャンパス:1名30万円〜 |
人材紹介サービス
会社が求める要望にあった人材を紹介してもらう手法です。人材紹介会社に依頼して、その母集団の中から採用条件を満たした学生を紹介してくれます。
基本的に成果報酬のため、内定が決まるまでコストは発生しないケースが多いです。ただし、1人あたりの採用コストが比較的高いため、大量採用には向いていません。
メリット | ・不要なコストが発生しない ・短期間で採用に結びつきやすい ・採用担当の負担が少ない |
デメリット | ・母集団が限られる ・1人あたりの採用コストが高い ・大量採用に向かない |
コスト | 成果報酬:採用1名あたり100万円程度が目安 |
SNS採用
FacebookやX(旧Twitter)を通じて採用を行う手法です。SNSを通して認知度を上げ、スカウトやブランディング(イメージアップ)などを行っていきます。
SNSではフラットな形で情報を発信できるため、よりリアルな人柄や社風を伝えやすくなっています。さらに拡散力が強い媒体を使えば、幅広い層にアプローチできるのも強みです。
メリット | ・幅広い層にアプローチ可能 ・採用コストの削減 ・リアルな情報を伝達可能(ミスマッチを防ぐ) |
デメリット | ・運用に工数がかかる ・採用効果に即効性がない ・炎上リスクが存在する |
コスト | 外部コストなし |
採用代行
採用担当者が行う業務の一部またはすべてを代行してくれるサービスを利用する方法です。近年、採用活動が多様化し、リソースが足りない、ノウハウの蓄積が厳しい状況にあります。
そのような課題を抱えている場合は、最先端のノウハウを持つ採用代行企業に業務を依頼することで、採用担当者のリソースの確保、ノウハウの蓄積が可能になります。
メリット | ・採用担当者の業務工数削減 ・採用課題を改善 ・採用コスト削減につながる可能性 |
デメリット | ・代行費用がかかる ・採用担当者のスキル向上に繋がらない可能性 ・内定者との関係を構築しづらい |
コスト | 例)HELP YOU 月額:10万円〜(契約期間6ヶ月) |
ハローワーク
中途採用のイメージが強いですが、いまや新卒向けの求人情報も掲載できます。圧倒的なメリットはコストがかからない点です。
また、新卒応援ハローワークは、全国57ヶ所、すべての都道府県に設置されているため、地方で採用したい企業にとって利点が大きいです。ただし、学生の質や募集人数を保証できない可能性があります。
メリット | ・コストがかからない ・大手が競合にならない |
デメリット | ・利用する学生数が少ない ・学生の質を保証できない |
コスト | 外部コストなし |
自社に合った新卒採用手法を選ぶコツ
様々な新卒採用の手法がありますが、採用活動において何を重視するかで効果的な施策は異なります。
優秀な人材を採用したいというゴールはどこも同じですが、いつまでに何人採用する必要があるのか、予算はいくらまでかなど、何かしら制約があるはずです。
以下は、採用時によくあるケースになりますので、自社の状況に合ったものを参考にしてください。
- 費用を抑えたい
- 短い期間で採用したい
- 工数をかけたくない
費用を抑えたい
ある程度の予算があり、募集人数が少ない場合は、ダイレクトリクルーティングや人材紹介サービスなど、成果報酬型のサービスを利用することで、費用を抑えられます。
ただし、募集人数が多い、または予算を割けない場合は、以下の手法を利用することで、コストを最低限に抑えることができます。
- リファラル採用
- 自社採用サイト
- SNS採用
- ハローワーク
しかし、どれも採用人数が集まるまでに時間がかかるか、確実性に欠けるものばかりです。これらの施策は採用時期に成果が出るよう常に整備しておく必要があります。
短い期間で採用したい
手法によっては、目標の採用人数を達成するまでの期間が大きく異なります。もし急遽人材が必要になった場合は、以下の手法を同時進行させるのがよいでしょう。
- 人材紹介サービス
- ダイレクトリクルーティング
特に人材紹介サービスは、伝えた要望をもとに人材を紹介してもらえるので、短期間での採用に結びつきやすいです。この間に、成果報酬型のサービスで攻めの採用をしておくことで、理想的な人材を確保しやすくなります。
工数をかけたくない
中小企業やベンチャー企業のように採用担当のリソースが限られている場合は、採用代行を利用して活動全般を依頼するのがよいでしょう。
これから採用活動を行っていく上でのノウハウを得る機会にもなりますし、採用活動のプロが実行してくれるため、成果も出しやすい状況になります。
また、採用代行が厳しい場合は、社員全体にリファラル採用をお願いしたり、人材紹介サービスで面談までの工数を減らすなども可能です。
まとめ
新卒向けの採用手法を10個メリット・デメリットとともにご紹介しました。手法によって費用や工数、人材のマッチ度、少数採用向けなど、効果的なケースは様々です。
いまや採用手法を駆使すれば、採用に割けるリソースが少なくても、優秀な人材を獲得できる機会を得ることができます。
若手の人口は現象傾向にありますが、多様化した採用手法をうまく使いこなせることで、今以上にスムーズに採用活動が進むかもしれません。
b-pos編集部
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